本書を読み終えたところで、アメリカ合衆国国務長官が中共政府のウイグル人弾圧を「最悪の人権危機」と批判を公の場で行いました。
これまでは、どこの国も中共政府の顔色を窺って、はっきりと非難することはなかったのですが、これが切っ掛けとなって世界中から非難の声が上がることになればいいですが。
しかし本書の内容に関わる問題なので、文庫版が発刊になったタイミングが好すぎるなという気もしますが、新書版は4年前に発刊になっていますから、氏はその頃からこの問題を重要視されていたということですね。
日本の大手新聞を始めとするマスコミ各社は、中共の工作員の支配下にあるので、こういう問題は大々的にどころか、ホンのちょっとでも匂わすような報道もできない状況です。
この小説は決してフィクションではないのです。