2013年1月4日金曜日

【Android】Butterflyにケースを装着してみました



au端末としてはiPhone5並に売れているそうですが、所詮は国内専用モデルなので出ている数はiPhoneとは段違いなわけで、よってケースなどのアクセサリもほとんど選択肢がない状況です。
レイ・アウトのHTL21用のケースは、ハードタイプとソフトタイプの2種類で、ソフトタイプの触感が私は嫌いなので、ハードタイプにしました。
ハードタイプもソフトタイプも、ストラップをケースに付けられるようになっているのですが、ソフトタイプだとその部分が切れてしまいそうな気がしたのも、ソフトタイプを避けた理由です。
購入したハードタイプの方に、ストラップを付けてみましたが、HTL21の重みでケースの取り付け部分が紐で切られるような気配はなく、余程強く引っ張らない限りは大丈夫そうです。というか、ケースが割れる前に紐が切れそうですけど。



色はブルーとブラックのグラデーションのにしました。
Galaxyには赤だったので、今回は青にしたかったのと、単色の青は色が空色みたいな感じだったので、ちょっと渋めのグラデーションの方がいいかなと。
しかし音量ボタンとかHTL21のサイドが赤なので、青いケースの合間から赤い本体が見えるので、ちょっと失敗だったかなぁ。これはこれで面白いといえば面白いですけどね。

で、一番の問題は、音量ボタンの語操作を防げるかどうかだったのですが、残念ながら、防げていません。



ご覧のように、電源ボタンを押しながら持つと、左手で持っても、右手で持っても、音量ボタンに指が当たってしまいます。
ちょっと悲しい。

2013年1月3日木曜日

LXU-OT2のアナログ部をバッテリ駆動にしてみる



ということで、006Pのニッケル水素電池を2個使った18V電源にしてみました。



USBの5Vからアナログ電源の12Vを生成しているDC/DCコンバータ周りの部品を除去して、そこへ006P2個を直列接続した18Vを接続します。

まずは元々付録に付いていたJRC 4558Dで試聴。
ヘッドフォンアンプの方のOPAmpは外して、RCA出力をSTAXのコンデンサヘッドフォンに繫いでの試聴です。

まあ、呆れるくらいによくなりました。
ずっとつきまとってた歪みっぽい感じがあっさりとなくなりました。
やっぱりDC/DCコンバータのリップルが悪さをしていたんでしょうかね?

MUSES 8820に交換してみましたが、こちらは前の時同様、サ行のキツイ感じが取れず。

C-MOS OPAmp JRC 7043Dに交換したところ、すっきりとした音になったのですが、電源電圧耐圧が規格では7Vと低いことに気が付いていなくて、突然音が出なくなって焦りました。
4558Dに戻したら音が出たので、規格表を再確認して電源電圧の規格を大幅に超えてしまっていたため、OPAmpを壊してしまったことが判明。

電流出力が大きくてヘッドフォン出力側のOPAmp交換用に推奨されているMUSES 8920Dに入れ替えてみたところ、こちらは8820程のサ行のキツイ感じはなく、素直な音です。
当面はこれで行くかな。
C-MOS OPAmpの電源電圧が高いのを探してみたいと思いますけどね。

(2012/01/06 21:31追記)
電源耐圧18VのNJU 7032というのがあり、買って来てMUSES 8920Dと差し換えてみました。
サ行の感じは同じくらいですね。
が、全体的に音の分離がありながらも、太くしっかりした音になったように思います。

バイポーラの4558D, MUSES 8820やJ-FET入力のMUSES 8920Dと、C-MOSのOPAmpの違いは、オープンゲインとオープンポールが全然違うことです。
通常のOPAmpは、オープンゲインを110db以上と非常に高く取り、代わりにオープンポールが10Hz程度と低いです。
大量のNFBをかけることで、DC領域の安定性と静的な歪み特性を改善しています。
1970年前後には、オーディオアンプでも、この大量のNFBをかけて、測定可能な高調波歪率を0.00000001%以下とかの超低歪みにすることが流行りました。
が、その後1970年代半ばには、TIM歪みとかTP歪みという動的な歪みの提唱がされ、「NFBは測定可能な歪みを測定できない歪みに変換しているだけだ」というのがオーディオ研究家での一致した結論になり、大量のNFBをかける方法はオーディオには向いていないとなりました。
代わって、1980年頃からはオープンゲインを低めにして、オープンポールを高くして、可聴帯域内のNFBを一定にすることが一般的になっています。
#でも10年に一回くらい、繰り返して、電子回路設計の専門家を称する人達が大量のNFBをかける設計を持ち出してくるんですよね。
#安いオーディオアンプでは、汎用のOPAmpを使用するため大量のNFBをかけるやり方にならざるを得ないことと、工業用のアンプで静的特性を綺麗に出すのには、大量のNFBをかける方がいいですからね。

C-MOSのOPAmpは、オープンゲインが40dbとOPAmpとしては低く、代わりにオープンポールが1kHzとか10kHzくらいあります。
7043Dや7032は、オープンポールが10kHzなので、可聴帯域のNFBがほぼ一定になります。
実際の特性測定はしていませんが、動的な特性は綺麗に出ていると思います。

2013年1月2日水曜日

LXU-OT2のDC/DCコンバータの周波数を上げてみる

ヘッドフォン出力で聴くとモスキート音が聞こえるというのが話題になっています。
RCA端子からだと聞こえる場合と聞こえない場合があるそうですが、家のMac miniとSTAXのコンデンサヘッドフォンでは聞こえませんでした。
モスキート音は、USB電源の5Vをアナログ電源の12Vに昇圧するDC/DCコンバータの出力に、コンバータの発振周波数のリップルが大量に乗っているためというのが原因です。
これを回避するための方法の一つに、DC/DCコンバータの発振周波数を上げてやるという方法を、何人かの方が試されているようです。
C11に使われている1000pFを小容量のものに置き換えれば、発振周波数は上がってくれます。
ただ、単純に周波数を上げると電源変換効率が悪くなるので、そちらの兼ね合いもあって現在の値に決められていると思うので、その点がちょっと心配でしたが、120pFに替えてみたところ、ちゃんと12Vが出力され、再生も問題なくできています。

この改造をする前に、世間で音がいいと話題のMUSE 8820 104に、バッファアンプを入れ替えてみましたが、解像度は上がるものの、高音域がキツイ感じになって、ボーカルのサシスセソに寄生発振のような付帯音がまとわりつくようになってしまいました。
先のモスキート音のせいかと思って、発振周波数を上げてみましたが、全体的な歪みっぽさは減ったものの、サ行の付帯音は変わらず。
で、また最初に入れ替えて気に入っていたC-MOS OPAmp JRC 7043Dに戻してみたところ、サ行の付帯音はかなり減りました。
電源の発振周波数を上げたお陰で、全体的な歪みっぽい音もMUSEと同様に改善されてます。

電源に関しては他にも色々と弄りたいところがあるのですが、USB電源からのDC/DCコンバータを改造するのは、チップコンデンサの半田付けが非常に面倒で大変なので、外部電源方式に切り替えようかと考えています。
今考えているのは、006Pの9V電池2個で12Vから18Vに電源電圧を上げてやろうかと。
006Pは、ギターエフェクター用にニッケル水素のを持っているので、それを使うと8.4Vなので16.8Vとなって、アナログ部に与える電源電圧としてはちょうどよいところに来るので、よいかなと。
Stereo誌はもう1冊入手しているので、そちらの方で、電池改造を試してみたいと思います。
そちらだとMUSEの本来の力が発揮できるかも。

(2013/01/03 16:30追記)
C-MOS OPAmp JRC 7043Dの電源電圧は規格上7Vまでで、LXU-OT2のアナログ部電源電圧12Vは、耐圧を大幅に超えていますので、壊れる可能性があります。
私が使用していた個体は、12Vには耐えてくれていましたが、電源電圧18Vに上げたところあっさりと壊れてしまいました。

【Android】Butterflyのバッテリ持ちは結構いいです

Butterflyに機変した後の年末年始は、家の用事で外にほとんど出掛けておらず、電源はONにしたまま(かつGPS=ON, Wifi=ON)で放置状態が多く、途中壁紙設定を数回とアプリダウンロードを頻繁にと、電話通話を2回とEMailを送信と受信を各2回程度ですが、その間ほとんど充電なし(途中で10分程度MacにUSB接続してデータをコピーした程度)で3日間過ごしましたが、40%程度までしか減っていません。
iPhone4でも電源入れっぱなしで放置で何も操作しなくても、3日間経ったらバッテリはなくなります。
Galaxyだと、2日間でバッテリなくなります。
このバッテリの持ちは凄いと思います。

バッテリの消費グラフが「設定」->「電源」->「履歴」で見ることができますが、スリープ状態になっていると、ほとんど真横に一直線なグラフで、線が下に行くのは画面が点灯している間だけです。
Galaxyだと、Google+を起動すると、アプリ終了後や画面消灯後でも、裏で活発に通信を行っているらしく、バッテリが激減するので、au謹製のアプリ管理Widgetでこまめに完全終了してやらないと駄目なのですが、Butterflyではスリープ中はアプリが余計な動きをしないように抑制する機能があって、それがデフォルトでONになっているため、裏で勝手に通信してバッテリを消費することがないようにチューニングされているようです。
これがJellyBeanの標準機能であれば、他メーカーのも近い内に、同じようにバッテリの持ちが改善されることになるのですが...どうなのでしょう?

とはいえ、HTC J Butterflyにも、現在のところ1つだけ不満があります。
Galaxyもそうだったのですが、電源ボタンを押すと、音量ボタンに指が行ってしまって、マナーモードが解除されてしまうのです。
右手で操作しても、左手で操作しても、ちょうど他の指が当たります。
iPhoneだと、3G, 4, 5の全てが、当たりそうで当たらないようになっているのです。
こういう点、Appleのデザインは見事だなと思わさせられてしまうのです。
持ったときに、この音量ボタンに指が当たらないようになっていて、ストラップが付けられるケースがあるといいのですが...。

【くるまのおと】AUDIの矜持



年末に、正月休み中に読む本を漁りに行って、本書を見つけてきました。
ちょうど発刊されたばかりのようで、タイミングがうまく合いました。
7〜8年前に、メルセデスの魂という本も読んでいるのですが、読み終わってから、同じ著者の作品だということに気が付きました。

ここ数年、AUDIの人気はうなぎ登りですからね。
リーマン破綻の時、BENZとBMWは売上が激減しましたが、確かAUDIだけは微増を保っていたと思います。
当時、BMWショールームに派遣で行っている知り合いの女性が「AUDI安いもん。競合になったら全然張り合えない。そりゃAUDI買うよねぇ」と言っていた覚えがあります。
同じ車格同じ排気量で、値段が安くて、内装の質感が高くて、走行性能も同等以上で、となるとAUDIに行きますわな。よっぽどFFや4WDは厭だという人でない限り。
むしろ雪道では、4WDはもちろん、FFでもFRより強いですからね。
実用性を求めるなら、FRのBMWやBENZはむしろ不利かも知れません。

それにしても、AUDIのブランドイメージ向上度は、21世紀においては、他に極少ない成功例の一つであることは間違い在りません。
それを解き明かしてくれる...部分もありますが、本書でも書き切れていないことが結構まだまだあるんじゃないかなぁ。

2012年12月31日月曜日

【くるまのおと】韓国 起亜自動車社長にドイツ人が

ここ何年か、韓国 起亜自動車の発売するクルマは、デザインが非常にいいのが多いなと思っており、それはイタリア辺りのデザインハウスへの委託をメインにしているからかと思ったのですが、元AUDI/VWのデザインディレクターがヘッドハンティングされて、起亜の最高デザイン責任者に就任していたんですね。
そりゃいいデザインのクルマができるわけだ。
そしてその方が起亜の社長に就任すると。
デザインだけではなく、クルマ全般とブランド戦略の責任を担うわけですが、韓国人ではない人を思いきって社長にしてしまうところに、現代グループのトップの人達の危機感とそれに対する戦略眼の凄さを感じさせられます。

日本でも日産の社長にゴーン氏が就任したのは、画期的な出来事だったと思いますが、その後の各日本企業が日産に習って外国人の役員登用を進めたかというとそんなこともなく、逆により閉鎖的な人材戦力になってしまっているように思います。

日本の製造業の強さというのは、今でも健在だとは思いますが、だからといって台湾、韓国、中国や東南アジア各国の製造技術が日本と比べて劣っているかというと、そうとも限らないのが現状です。
昨年のタイの洪水により、日本企業の工場が壊滅状態になり、日本の工場で代替しようとしたけど、長年海外でしか製造していなかったために、日本での製造技術が失われて、タイの技術者が日本の工場で技術指導をするということも起きています。
製造メーカーの役員に、技術出身者よりも財務出身者の方が多くなり、コスト至上主義で、ベテランの技術者をドンドンリストラし、工場を賃金の安い海外へ移し、結果日本には何も残らず、全て海外に移ってしまいつつあります。

実際、台湾、韓国、中国の企業が力を付けてきたのは、リストラされた日本の技術者が挙って海外に行って、日本のノウハウを教えていったのが主な原因になっています。
昔は、職人芸が尊ばれ、技術を持つ職人的技術者は、製造メーカーの宝として尊ばれました。
が、バブル辺りから、技術開発よりも財テクの方が尊ばれるようになり、賃金の高いベテラン職人よりも賃金の安い経験の浅い若いので十分、という風潮になってしまいました。

これだけ技術流出が続いているのに、未だにその風潮は変わりません。
日本の製品が売れないのは何故かと、メーカートップが全く理解できていない証拠です。
日本全体が意識を変えないといけないのですが、日本人は事故が起こってからでないと、対策を考えようとしない習性があるので、日本の製造業トップクラス数社が倒産してからでないと変わらないのでしょうね。
いや、その場合でも、本当の原因をちゃんと理解して正せるのかどうかが問題ですが。

これからの日本の世で、技術立国を本当に目指すのであれば、何よりも技術者を大切にする必要があります。
技術にちゃんとお金を払って報いる必要があります。
でなければ、日本の技術にお金を払ってくれる、国もなくなりますよね。

2012年12月30日日曜日

図解雑学 よくわかるヒッグス粒子



はい、タイトルの通り、私みたいない素人にもよくわかるように解説されています。
物理学には精通していないけど、ヒッグス粒子ってどんなもの?というのに興味がある方にはお薦めできます。

慣性質量と重力質量には定義の違いがあるのはわかったけど、しかし相対性理論の適用を受けるのはどっちなのかが今一つはっきりと書かれていなくて...。
光速に近い速度を与えられた素粒子は、莫大な質量を持つというのが相対性理論ですが、それにより莫大な引力が発生するという話はさっぱり聞かれないのが、子供の頃から不思議だったです。
たぶん速度に比例して増えるのは慣性質量で、ヒッグス粒子で与えられる質量も(原理的に粒子が動かないと質量が発生しないから)慣性質量であろうと。
重力質量は、静止状態では慣性質量に等しいけど、相対性理論により質量増加の影響は受けない。ヒッグス粒子由来の質量とはまた別物らしい...のだけど、何冊か読んだヒッグス粒子と質量の説明には、この辺りのことが全く触れられていないのですよね。
ひょっとしたら、まだ触れてはいけないものなのか??