2017年1月5日木曜日

【くるまのおと】週刊プレイボーイが増刊でクルマ専門誌を出版



自動車評論家の小沢コージ氏の記事が大半なので、氏の趣味で増刊号が発刊されたんじゃないかい?という気もしますが、インタビューの面々などは見事なチョイスだと思います。
興味本位で買ってみましたが、これでこの値段ならお買い得だと思いました。

それはさておき、今発売中のMotor Fan Vol.5 (モータファン)ニューモデルマガジンX 2017年 02 月号 [雑誌]と、このクルマプレイボーイが、揃って13年経過したクルマの税額が増額される税制が如何に意味がないものかを訴えています。
独逸などは古いクルマを保護する政策を取っていますが、日本は逆で古いクルマはサッサと廃車させて新車に買い換えさせる政策を取っています。
いくら燃費が悪くとも、新しい燃費のいいクルマで節約できる燃料(つまりは削減できる二酸化炭素)は、新車を製造するそれよりも遙かに少ないので、新車にドンドン買い換えると日本のエネルギー消費量は莫大に増加して二酸化炭素排出量が増大するのですけどね。
そういうことはお役所はお構いなしで、自動車メーカーの売り上げを増やすための政策ですね。(クルマプレイボーイのお役所へのインタビューで明らかにされています)

マガジンXでは、実際に最新モデルと13年前のモデルで、実装燃費を測定し、13年前の方が低燃費であることを実証しています。
三菱やスズキのカタログ燃費測定が誤魔化しであった事例がありましたが、モード燃費が如何に実態とかけ離れているかを示すと共に、燃費がよいクルマでも古いというだけで増税して買い換えを促進させるというのは、本末転倒としかいいようがないんですが…お役所の担当者は自分の担当範囲がよければ、他は一切知らんということなので、どうしようもないですね。

2017年1月4日水曜日

欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」 科学的事実が教える正しいがん・生活習慣病予防 / 奥田 昌子



要約すれば「日本人には日本食が一番」ってことでしょうね。
戦後、米国式のパンと牛乳という食事を小学生の給食で強制されたわけですが、牛乳に含まれる乳糖を消化する酵素が離乳期以降でも分泌されるのは、西洋白人などの一部だけで、日本人を含む哺乳類は分泌されなくなり消化できずに悪影響を及ぼします。
その他にも白人と日本人の生態はかなり異なっているので、西洋式の食事はあまり日本人には合わないんですよね。
日本人は何でも要約して一言で済ましたがるので、「赤ワインにはポリフェノールが含まれていて健康にいい」というのを鵜呑みにして赤ワインをがぶ飲みしたりしていますが、ポリフェノールを取るなら他に大量に含む食品で取る方が効率的だし、アルコールの害の方が大きいことは、本書でも指摘されています。
人間が健康維持に必要とする栄養素や元素は、おおまかに分けても100種類くらい、細かく分けたらたぶん1000種類以上あって、それらをバランスよく取ることが必要であって、何か特定の要素だけを一杯取っても意味ないのですよ。

2017年1月3日火曜日

DNAでわかった 日本人のルーツ / 斎藤 成也



表題にはDNAとありますが、それ以外にも言語学、骨解析などの見地からの最新学説も述べられています。
厳密な結論は、今後の研究の余地ありで明記は避けられていますが、戦直後の大陸・半島からの弥生人渡来説はほぼ否定される形になっていますね。
稲作の伝来の章で、稲のDNA解析結果が考慮されずに論を進められているのは、この章の筆者が最新のDNA解析結果を知らないのか、知っていて無視しているのか…半島経由で稲作が伝来した説に固執されているようです。
いずれにしても、最新の科学的な考察に基づく研究結果のサーベイとしては、よくできていると思います。