2007年8月19日日曜日

トロイ ザ・ウォーズ



原題の"Helen Of Troy - Desire is war"が何故「トロイ ザ・ウォーズ」になるか、よく判りませんが、相変わらず配給会社のタイトル訳のセンスのなさには呆れますね。
結構話題になった映画と思っていたら、テレビのミニシリーズとして製作されたとかで、上映時間175分の超大作です。まあ確かにハリウッド映画にしてはセットや役者さん達が微妙にせこい気が(笑)

主役(かな?)のヘレン役の女優さん、なんかで見たことあるようなと思ったら、タイムマシンとかバイオハザード II アポカリプスに出演していたのね。
戦争の元になった世紀の美女と結婚する権利を獲得するも、トロイの王子に略奪され、トロイを陥落して取り戻したと思ったら兄に横取りされる惨めなスパルタ王役を、Star Strek - Deep Space 9のDr.ベシアが演じております。この人、こういう女にもてない2枚目半役がはまり役ですね。


しかし、ギリシャ連合軍がトロイを10年間攻め続けたというのですが、本作では連合軍がトロイの町の前に10年間居座り続け攻め続けたことになっています。けど、連合軍にしろトロイにしろ、その間の食料、軍備、人員の補給は一体どうやっていたんでしょうか?
連合軍は、各地の王が全員来ていて、支配地はほったらかしなんですけど、留守の10年間に反乱も起きなければ、近隣諸国からの攻撃もなかったのでしょうか??
普通に考えれば、冬の間の農閑期だけ攻めに来て農繁期には国元に戻る、ことになると思うのですけど。
更には有名なトロイの木馬は、一体いつどうやって建造したのでしょうか?あれだけでかいとどこか別の所で作っても運べない(船には載せられないし、載せたとしても海岸では落とす方法がないし)ので、戦場であるトロイの街の前で作ったとしか考えられないのです。が、だとしたらトロイの街から丸見えで、中の構造も兵隊が乗り込むところも丸見えのはずなんですが。

2007年8月18日土曜日

生物と無生物のあいだ / 福岡 伸一



いくつかの雑誌や新聞の書評で取り上げられ、書店でスペースを割いて置かれており、かなり評判のようです。
日経の書評でも文章の美しさが取り上げられていましたが、厳密で研究者らしい文章と並行して、美しく流れるような詩的な文章を書かれており、しかも読みやすく判りやすく、とても生化学研究者とは思えないくらい、文章のうまい方です。
で、タイトルとエピローグから、生物と無生物の違いを解き明かしてくれるのかと思いましたが、違いました。
本書の最後で、氏の研究で、とあるタンパク質の働きについて調べるため、そのタンパク質が生成する遺伝子を排除したノックアウト・マウスが、異常を来さずに正常に成長し活動する話が出てきます。調べた結果、卵子からの成長過程でそのタンパク質が欠落している場合は、バックアップが働き別のタンパク質が代替してしまうためだったのです。
その様を「テレビの部品を取り除いてどこが異常になるか」という例と比較して、生物と無生物の違いとされているのですが、いやそんなバックアップシステムは機械やコンピュータ・プログラムでも、入れることは可能だし、巨大なシステムであれば入れないといけないです。
なので、延々と本一冊読ませた結論がそれってのは...。

というか、この本を読んだ感想としては、生物というのはタンパク質を部品とした非常によくできた機械である、ということで、益々生物よ無生物の違いって何?となってしまいました。


2007年8月17日金曜日

デスランド



核戦争で滅亡寸前になった人類が、なんとか中世時代程度まで復活した時代が舞台です。放射能の影響で変異したミュータントと呼ばれる人類の亜種(人類とミュータントのハーフがいるから人種が違う程度のDNA差はないらしい)が登場する以外はSFっぽい設定はなくて、そのまま中世暗黒時代を舞台にしてもよさそうなストーリーです。
妖艶な悪女をトレイシー・ローズが演じていますが、「トレイシー・ローズってポルノ女優だったよな」とググって見たところ、年齢詐称で未成年なのにハードコア・ポルノに出演していたのがばれてポルノ業界追放された後に、普通の女優としてデビューし直したそうです。


宇宙空母ギャラクティカ



TVドラマのスペース・オペラでは、これも古典中の古典ですね。人類発祥の地である地球がどこだったか忘れられてしまうくらいに宇宙奥深くまで進出した人類が、再び地球を目指して長い旅に出るわけですが、映画なのでその発端程度しか語られていません。

映画とは全然関係なのけど、車田作「リングにかけろ」で出てくる必殺ブロー「ギャラクティカ・マグナム」「ギャラクティカ・ファントム」の名前は、ひょっとしてこれがヒントになった?


セックスと嘘とビデオテープ



'89年度カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作で、公開当時に結構話題になっていたなぁ、ということで買ってみました。
私にはさっぱり何が言いたいのか判りませんでした。
不能の独身男と不感症の人妻の恋物語ってところなのでしょうけど...セックスだけが恋愛ではないと言いたいのかなぁ。


2007年8月16日木曜日

RONIN



ロバート・デ・ニーロとジャン・レノ共演のアクション映画です。まあストーリはあんまり大したことはないですが、ガン・アクションとカー・アクションは見応えあります。
主演のデ・ニーロ、渋いタフガイを演じていますが、かっこエエです。私は歳の割に童顔で、実年齢より10〜15くらい若く見られるのですが、男の場合は「若く見られる=頼りない」という印象を持たれることが多く、仕事先でのはったりが効かないのです。なので、デ・ニーロとかジャン・レノみたいな「渋くて頼りになる」的な雰囲気に憧れてしまうのです。


バンディッツ



「死なない男」ブルース・ウィリス主演ということで買ってみました。
日本とアメリカでは銀行のシステムが違うから、この手法は使えないでしょうねぇ。アメリカでこのやり方を真似した銀行強盗は出なかったのでしょうか?
しかし考えたら、金は取りながらも、死人は1人も出てないんですよね。それを考えても、かなり巧妙なやり方だな。
最後の強盗もなかなか見事です。