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ニコン、FXミドルクラス一眼レフ「D810」(デジカメWatch)
D800/800Eは日本製(仙台工場)だったのですが、D810はタイ製になるというので、某掲示板では評判が悪いようで。
しかし元々D800/800Eはタイ工場で製造の予定が、例の洪水で生産ができなくなり、急遽日本で製造することになって、そのために発売が半年近く遅れたんですよね。
なので、D810がタイ製になるのは規定事項だったといえるでしょう。
#それにつけても軍事クーデターは予想外だったでしょうけど。
でもタイ製になったからって安くなっていないのが、避難の的になっているんでしょうけどね。
D800/800Eでは、元々タイ製造で値段を決めていたのが、日本製に切り替わってもそのままだったってことなのじゃないかと思うんですよね。
全面的にブラッシュアップされていて、発表前の噂段階の時は、新機種買い換えで下取りにD800/800Eを出す人が増えて中古相場が落ちれば、ライブ撮影で2台体制にしたいので1台追加で買えるかなぁ、と思っていたのですが...発表されたD810の機能を見ていったら...ライブ撮影での私の不満を開発陣が読み取ってくれたかのごとく(別にそういう不満をBlogとかに書いていたわけではないから、純粋に開発陣と多くのユーザーが問題点として認識していたということなのでしょうけど)、欲しかった改善点だらけです。
こりゃ困ったな(苦笑)
特に静音性がかなりよくなっているみたいですね。Nikonのショールームへ行って確認したい機能の第一番目です。
ライブ撮影は、ほとんどが爆音のHR/HMなので、シャッター音の五月蠅さは問題ないのですが、極たまにアコースティックのイベントの撮影とかがあって、その時にはD800Eとかα7Rのシャッター音だと、会場にエコー付きで響き渡ってしまうので、使えないのです。
防音カバーを買ってみたのですが、それでも結構音漏れするし。
画質の向上、高感度特性の改善、AFの改善、AEのバラツキを押さえる改善、などなど、Nikonの技術者の方々の地道な努力の塊のようなスペックを見ると涙が出そうになります。
金策をどうしよう........。
(2014/06/29 22:25追記)
Nikonサロン大阪でデモ機を触ってきました。
シングルショットのSモードの撮影時と、静音のQモード時のシャッター音の大きさが余り変わらない。
ただ通常時のシャッター音自体が、D800Eよりも静かになっているので、Qモードの時の音は結構静かにはなっています。
ただ、アコースティック系のライブに使えるかというと、まだちょっと音が大きいかなと。
2014年6月27日金曜日
生命誕生 地球史から読み解く新しい生命像 / 中沢弘基
生命は海で誕生した、という定説に、なんとなく違和感があったのですが、本書を読んでその違和感の理由が分かりました。
海の中を漂っているアンモニアのような有機物質がアミノ酸になり、タンパク質になり、生命体となっていくというのは、化学的に不可能で、通常は逆にタンパク質はアミノ酸に、アミノ酸はアンモニアに分解していくんですよね。
生命体とは、自然界がエントロピーを増大する方向に進むのに逆らって、エントロピーを減少させる方向に進むものなのです。
一体どうやったらエントロピーを減少させて、二酸化炭素や水から有機物質が生成され、アミノ酸が生成され、タンパク質が生成されていったのか。
その非常に難しい問題を、非常に判りやすく解説してくれています。
それにしても、ここに書かれていることが事実だとしても、地球に生命体が誕生したのは、本当に奇跡中の奇跡としか思えないです。
他の惑星に水が存在したとしても、それだけでは生命はまず誕生しないわけで。
地球上に大量の有機物質が発生したのが、火星と木星の間にある小惑星帯の発生により莫大な量の隕石が地球に落下したことが原因と推測されています。
そのタイミングも、もっと早くても遅くても、恐らくはうまく有機物質ができなかったはずですし。
地球の地殻変動(所謂大陸移動)も生命体が生まれる原因の一つなのですが、太陽系の中でも地殻変動がある惑星は地球くらいなのですよね。
こういう他では起こることが、まず滅多にない事象が積もりに積もって、地球の生命体というのが生まれたわけで。
神様の存在を信じたくなりますが...宇宙に存在する膨大な星の中で、1つくらいはこういう奇跡に恵まれた星があったというのは、確率的には十分あり得ることなのかな。
2014年6月21日土曜日
スパムリコール / 司城志朗
前半はなかなか話が進まなくて、話がこれで成り立つんだろうか?と思いながら読み進めて行ったところ、後半に入ったところから話が急展開し始め、終わりの方はどんでん返しの応酬かのように、二転三転四転と読者の予想を覆し続けて行きます。
最後には、ふ〜ん成る程なぁという落ちになるのですが、前半から真ん中辺りまでに、その落ちを推理するためのネタがちゃんと用意されていました。
推理小説の基本はキチンと押さえているわけで、お見事な構成です。
2014年6月19日木曜日
和食とはなにか 旨みの文化をさぐる / 原田信男
和食というか、日本の食の歴史を語る一書です。
色々と興味深い話が満載で面白いです。
京都の錦市場には食べ物屋さんが多いし、光源氏にも錦の市場の話が出てくるので、食事を提供するレストランというか食事処は平安時代からあるものだと思っていたのですが、本書によるとどうも江戸時代も半ばになってからのようですね。
今の和食の基本的なものは室町時代半ばに確立され、江戸時代に発展したというのは、まあ納得です。
また砂糖が思っていたよりもかなり古くから日本に入ってきていたらしい話も興味深いです。
沖縄で量産されたのが、四国などでも生産されるようになり、比較的安価に入手できるようになるのは江戸時代なのですが、室町時代には大陸から輸入されていて、それなりに普及していたみたいです。
2014年6月15日日曜日
列島の歴史を語る / 網野善彦 藤沢・網野さんを囲む会
30年くらい前に行われていた、網野善彦氏が一般の方々を相手に講演会で語られた内容を纏めたものです。
色々と興味深い話が満載なのですが、どうやらこういうことらしいがはっきりとはわかっていない、的な話がほとんどですね。
まあ未だに研究され尽くしてない事柄を、いち早く気づき問題視されていただけでも、素晴らしいことなのでしょうけど。
古代はおろか、江戸時代のことも、実は現代人はすっかりと忘れ去っていて、その頃の常識が全く見えなくなってしまっています。
それを理解しないと、本当の意味での歴史研究とは云えないのですけど、今後の研究がどう進んでいくか。
2014年6月11日水曜日
あるじは信長 / 岩井三四二
先日読んだあるじは秀吉
これも面白かったです。
歴史の陰にこういう人達が本当に存在したんでしょうかね?
まあある程度は史実に基づいて書かれていると思いますが、歴史の端役の人達の動向を調べるというのはかなり難しい仕事ですから、名前とか僅かな手がかりを元に物語を引き出していくのでしょうけど。
いずれにしても、本作も大変面白くて、あっという間に読み終えてしまいました。
この方も文章が読みやすく判りやすく、ストーリーにすっと入っていけました。
日本史の新常識100
歴史のトリビア集みたいなもんですね。
井沢元彦氏が監修しているみたいなので、逆説の日本史を始めとする著書で書かれていたことが多いですが、それ以外の新常識も多く含まれています。
日本の歴史に興味ある方は、一度目を通しても損はないでしょう。
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