2004年2月16日月曜日

天国にそっくりな星

ハヤカワ文庫JA 神林 長平 著
「親切がいっぱい」と共に、芸風が牧歌的になった感があります。
とはいえ、最終的な結末は、氏が初期作品から一貫して追及しているテーマに帰結します。
単純に言ってしまえば、MATRIXを神林氏が描くとこうなるみたいな感じで、実際物語の佳境では正にそのようなシーンが登場します。そこから更に展開があって、もう一歩進んだ結末になりますけどね。
ちなみにこの物語の初出は1993年ですので、MATRIXよりも遙かに前です。
いずれにせよ、神林ファンなら必読の一書です。


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