2004年3月27日土曜日

Lound'N' Proud vol.2

於:京都 VOX HALL
Bonn-KellyのBonn氏主催のライブイベント"Lound'N' Proud vol.2"に行って来ました。代休が溜まりまくっているので、会社休んで(笑)前座の若い子達のプレイも観たかったのですし。
ということで、若い子達の新鮮なプレイも聴いてきたわけですが、出演している子達のほとんどが MI Japan の生徒さんなせいか、テクニックはうまいですね。問題は、チューニングとリズム感かなぁ。



ギターみたいな弦楽器のチューニングというのは、非常に難しいのです。何故かというと、理論的に絶対に合わないから。
自然律とか平均律というのを聞かれたことがあるかと思いますが、自然律というのは音階の周波数の比率が自然数なもので、平均律は音階の周波数が2の12乗根の乗数倍になっているものです。
それで、ギターはフレットを切ってありますよね。あのフレットで決まる音階は、平均律です。それに対して、弦間を合わせるときにハーモニックスを使いますけど、それで合わせると自然律になります。つまりギターという楽器では、平均律と自然律が混在した状態にあるのです。
ですから、ギターのチューニングというのは絶対に合わないようになってます。そこで使用するコードに合わせて、適当に狂わせなきゃ合わないという矛盾した状態になるのですが、今の若い子達はみんなチューニングメーターに頼り切りで、その辺のことを知らないのでしょうね。
他にもギターのチューニングが合わない理由はあるのですが、まあ基本的に同じ原理に基づくことなので、略。
更に、各ギター間、ベース、ドラムとの相互のチューニングも合わせてやる必要があります。
プロの人達は、これがきちんとできているんですが、アマの子達はこれができてない。スネアのチューニングとギターのチューニングが合ってないから、ギターの音程が狂って聞こえるし、バスドラとベースのチューニングが合ってないから、ベースの音程が狂って聞こえてしまいます。
で、ボーカルがどれに合わせていいか判らなくなって、音程がふらついてしまい、下手くそに聞こえる、という悪循環に陥ってしまうのです。
リズム感は....ドラムが一定のリズムを刻めないんじゃ、どうしようもありませんわな。

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