2005年7月27日水曜日

忠臣蔵心中

講談社刊 火坂 雅志 著
「桂籠」に収められた作を、更に膨らませて長編にした感もあるのですが、中心となるアイデアは全然別です。
逆にいえば、同じ「忠臣蔵」という題材を扱いながら、全く別の視点から物語を起こせるというのは、火坂氏の視点のユニークさを表していると思います。
歌舞伎や浄瑠璃の作者として有名な近松門左衛門と、忠臣蔵四十七士の一人の堀江安兵衛が兄弟というのは、作者の創作だろうなと思いつつ読み終えて後書きを読むと、実話らしい。
が、解説を読むと...。すっかり火坂氏に填められているような。


0 件のコメント:

コメントを投稿