2013年2月24日日曜日

PlayStation4で実現するAMDの野望

SCEが今年末に発売するPlayStation4の概要を発表しましたが、SCE独自のCELLアーキテクチャを諦めて、汎用的なx86に移行することになりました。
まあそれ自体はNvidiaがSHIELDを開発した理由を読んでいたので、至極当然だと納得できます。
またAMDと協業するのも、CPUとGPUの両方を一緒に供給できるチップメーカーが他にはほとんどないので、当然といえば当然。
そのAMDのチップの中で開発コードJaggerというチップを選択したのは、Jaguarしか選べなかったという記事から、まあそんなところか、という程度で。
ということで、PlayStation4には何の感激もなかったのですが、昨晩ぐぐたすに流れて来た引用にこんな話が。

これ本当か?
アーキテクチャ的には、GPUのメモリにCPUが直接アクセスできるってことか??
これが可能になり、プログラム的にCPU処理とGPU処理との境目が減れば、確かにこれはかなり画期的なことです。
OpenGLがAndroidで積極的に使われ始めていますが、画面描画の高速化に使われているだけで、GPGPUにはなってません。
GPGPU構想も、Nvidiaが打ち出してから結構経つけど、なかなか浸透していません。
AMDもNvidiaに続いてGPGPU構想を打ち出していますが、Nvidiaに遅れを取っている感ありありです。
が、ここへ来てAMDが一気にNvidiaもIntelも周回遅れにしそうな。

AMDの汎用チップでの実現なので、まずはPlayStation4から始まるのですが、すぐに一般のPCにも搭載され始めることになります。
そうなると構造解析とか、スパコン系でも革新が起こることになりそう。
これに対してNvidiaとIntelがどうでるか。
両者とも開発能力はAMD以上に高いので、年末にPlayStation4が発売される頃には、対策は完了している可能性大ですが。

(2013/05/12 2:45追記)
CPUとGPUのメモリ空間を共有にするアーキテクチャについての詳細な解説が以下にあります。
CPUとGPUのメモリ空間を統一するAMDの「hUMA」アーキテクチャ

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