静岡県、東京都、愛知県、大阪府、神奈川県とナンバープレートカバーの禁止条例が、各公安委員会で可決され、近日施行されます。
まあ私はナンバープレートカバーは付けていませんし、この先も付けるつもりはなかったのですが、この問題はこの先色々な問題を呼ぶのではないかと思われます。
まずこの条例は、今後全国の都道府県の条例で制定、施行されることが予想されますが、本当にこれが全国で禁止の必要性が高いものなら、何故最初から全国で通用する道路交通法で規制しないのでしょうか?問題は週刊プレイボーイでも言われていましたが、この条例が「交通安全委員会」という警察の天下り機関での査問のみで制定されてしまうものだということではないかと思います。
法律の問題に関しては、私は詳しくないので、この問題については深く言及できる知識を持ち合わせていないので、これ以上は元ネタの方を見て戴くとしたいです。が、最近役人の不正問題が流行(笑)みたいですが、この条例の乱用も権力の乱用に繋がる可能性は大きいです。
例えば、いわゆる「淫行条例」というものも、援助交際と呼ばれる売春防止の意味があり、そういう意味では納得できるものです。が、逆に「女性は16歳で結婚できる」という憲法の条項と反する面もあるわけです。つまり条例というのは国民が納得しやすいけど半面憲法と相反するようなグレーな規制を作りやすいという面があるようです。
ナンバープレートカバー禁止にしても、「スピード違反を助長する」という理由なら、道路交通法で規制すればいいはずです。それをしないのは、この条例が「Nシステムによるプライバシー侵害の防止」と相反する問題があるからではないかと言われています。
もっとも、ナンバーを隠しても、免許証の顔写真から身元を割り出す、顔の判定アルゴリズムと画像検索システムがほぼ完成状態という噂もありますので、これから先はあまり意味がないのかも知れませんけどね。ETCなども、身元を(電波を使って)大声で叫びながら走っているようなものですから、これを使った速度取締り装置を作るのは至極簡単ですからね。
#まあそれがみんな判ってるから、普及率が数%なんでしょうけど(笑)