2012年5月26日土曜日

天地明察 / 冲方丁



天地明察(下) (角川文庫)

冲方丁の書く時代小説、否、歴史小説など想像できなかったのですが、この題材であれば納得です。
それにしても、改めて冲方氏の文章のうまさに引き込まれてしまいました。上下二巻を一気に読んでしまった。

今日に和算と呼ばれる、日本独自の数学が、非常な発達をしていたことは聞き及んでいたのですが、これ程のものとは。
ペリーの黒船来航時に、武器や船の技術で大幅な遅れを取っていた日本ですが、数学や経済学は世界でも頂点にあったのですよね。
残念ながら、世界の状況を知らない日本人は、明治の世に欧米に習えに進み、優れたものを一度捨て去ってしまっています。

世界において日本はどうあるべきかを問われている昨今、日本古来の優れたものを再発掘し、それを見直すことが鍵なのではないかと、本書を読んで思ってしまいました。

ちなみに、コミック化もされていて、連載中です。秋には映画も公開になるとか。

天地明察(1) (アフタヌーンKC)

2012年5月23日水曜日

【Android] ISW11SCのソフトウェアアップデートがリリース

WidgetからWiMAXをONにすると、設定アプリが不正終了するバグが直ってます。
他にも細かいバグが直っているのでしょうけど、リリースノートには、他に突然圏外になるバグ修正しか書かれていません。

Galaxyを使い始めてから1ヶ月半以上経ちましたが、4in.の画面は見やすいですが、やっぱりiPhoneの使いやすさには敵わんなと思うこと仕切り。
一番気になるのは、電源ボタンの反対側に音量ボタンがあって、電源ボタンを押そうとする度に音量ボタンを押してしまうことです。
しかも音量ボタンを押すと、マナーモードが解除されてしまうのですよね。
なんでやねん。

あ、ちなみに今回のアップデートは、Ice Cream Sandwitchへのアップデートではありません。

ここしばらく、Android Developers Blogの更新があまりないので、GoogleのAndroid開発者達はJerry Beansのリリース前の追い込みにかかりっきりになって、Blogなんぞ更新してる暇がないのかなぁ、という気がします。
ICS搭載端末が、6月から7月に掛けて、一気にリリースされますが、その頃にはJBが発表になっていそう。

2012年5月22日火曜日

DRIVING TOWARDS THE DAYLIGHT / JOE BONAMASSA



ここ数年Rock系のアルバムリリースが続いていましたが、久しぶりにハリウッドへ戻ってのBluesアルバムです。
しかしこういう素晴らしいアルバムが日本ではリリースされないのですよね。
こういう現状を見る度に、マッカーサーに12歳児と云われた日本は、やっぱりおこちゃまの国なんだと思ってしまいます。

2012年5月21日月曜日

Kelly SIMONZのAndroidアプリが登場

Kelly SIMONZ Photobook

画像とYouTubeへのリンクからなるアプリです。
Androidのみです。iOS版が待ち遠しい、けど開発しているんだろうか?
私が撮影したライブの画像も入れて戴いております。
無料アプリなので、Android携帯をお使いの方は、気楽にインストールしてみてください。

2012年5月20日日曜日

【くるまのおと】E46メンテナンスガイド



E46シリーズが発売されてから14年経ちますが、未だに根強い人気があり、このような本が新刊で出て来ます。
流石にE36シリーズの方は、もう単独の書籍では出て来ませんが。
E87 1シリーズ辺りから、BMWのデザインとか設計品質方針とかが、結構変わってしまって、E46以前のモデルに乗る人は、なかなか現行モデルに乗り換えられないのかな、という気がします。
また中古価格がこなれて来て、新車は買えないけど、中古ならBMWが味わえるな、と国産車から乗り換えてくる人が多いのかな?

家の子も、購入してかれこれ13年経過しますが、まだ走行距離が5万km代のせいか、エンジンは絶好調です。
タイヤとダンパーが、まだそろそろ交換時期かなという気はしていますが、ボディそのものはやれを感じさせず、ガシッとした剛性感は新車時と変わっていません。
最新モデルが、年数を経過した分(E36登場時からだと20年)の進化を感じさせてくれるのであれば、買い換える気も進むのでしょうけど、ここ十数年間に発売になったクルマは、どれもコストダウンとエコ対策に注力されているばかりで、クルマとしての性能が劇的に上がったと思わされるのがないのです。

昨日、名古屋へ新東名経由で行きましたが、甲賀の辺りでTOYOTA S800を観ました。
TOYOTA嫌いな私ですが、S2000GTとS800だけは好きです。
特にS800のデザインは、外観もメカ的にもコンセプト的にも大好きです。
走っていたS800は、非常に奇麗な塗装を保っており、レストアにたっぷりと時間と金をかけたのか、ずっとキチンとメンテナンスを続けてコンディションを保っているのか判りませんが(あの色は新車当時にはなかったと思うので、レストアされたのではないかと推測しますが)、いずれにしても大切に乗られているのは間違いないでしょうね。

そういう愛情を注いで、いつまでも乗っていたいと思わせるようなクルマが、今はほとんどないです。
こういう現状を考えると、やはり今のtiを大切に乗り続けるべきかなと思うのです。

墨染の鎧 / 火坂雅志



安国寺恵瓊というと、豊臣秀吉の中国大返しの時に、毛利家の使僧として活躍した場面が有名ですが、逆にそれ以外のところでは名前が出て来ません。
にも関わらず、豊臣政権時代には大名として取り立てられているくらいなので、かなりの活躍をしているはずです。
その活躍を明らかにしたのが、本書です。
これまでの氏の作品でも、有力な戦国大名の裏で活躍した僧侶が何人も取り上げられていますが、その一連の流れから、恵瓊を取り上げるのは自然な流れですね。

それにしても、火坂氏の文章は何故にこんなにも読みやすいのか。
複雑に入れ組む戦国大名や地侍達の関係を、非常に判りやすく説き、読む人の頭にスムーズに叩き込み、ストーリーの流れを理解させる。
何度読んでも、この文書力に感服させられるのですが、どうやったらこんな読みやすく理解しやすい文章が書けるのかが、会得できません。

墨染の鎧 下 (文春文庫)