2000年8月4日金曜日

【メンテナンス日記】オイル交換&プラグの交換

エンジンオイルは24ヶ月点検で交換したばかりなのですが、純正の15W−40はRedLineの5W−30に比べると格段にエンジンが噴けません (涙)。そのため、今回はATF交換のついでにエンジンオイルをMOTULに交換しました。種類はお勧めに従って、300V CHRONO/SPORT10W−40です。
また前回ATFを交換した後の走行距離が5,000kmを超えた辺りから、交換直後のダイレクト感が薄れて来て、微妙に滑っている感じが出て来ました。ロックアップ時の落ち込み回転数も増えて来ましたしね。交換後まだ7,000kmしか走行していないので、普通なら交換の必要はないのですが、気になるので交換をお願いすることにしました。通常は2万km程度です。
更にデフも前回の交換から4,000km弱しか走行していないのですが、デフの慣らしの仕上げということでこれも交換することにしました。


交換は前回もお願いした名古屋のRedHotCompany本社で行って戴きました。ATFに埃が雑じるといけないからということで作業場所は立ち入り禁止で、作業中の写真は撮れませんでした。まあ交換作業の間、社長の山田さんとお茶しに行ってたということもありますが(笑)。
交換後、近くを軽く回って確認をしましたが、いやいややはり気持ちいいですねぇ〜、新しいオイルは。ATFとパワステオイルが共用のため、ATFを交換するとステアリングがスムーズに回るようになるんですが、今回も一番始めにそれを感じました。気になっていたブレーキング時のシフトダウンショックもなくなっていましたし、Dに入れたまま停車しているときの振動も減りました。
で、お茶している時に色々と(エンジンのバランス取りとかAT−>MTコンバートなど)勧められたんですが、まあ大きいのは当面手が出ませんで、小さいものとして「デンソーのイリジウムプラグがいいよぉ〜」と乗せられて、急遽プラグを交換することになりました。24ヶ月点検で交換して1ヶ月しか経ってないのに(笑)。
デンソーのイリジウムプラグ。電極が非常に細いです。
取り外したノーマルプラグ。焼けはまあまあとのこと
で、交換後の感想ですが、音が勇ましくなりました(笑)。パワーアップしたかどうかはよく判りません。何しろエンジンオイル、ATF、デフオイルを交換した直後なんで、それの効果でよくなっているかがよく判らんのですよ(笑)。
ただ、今までエンジンオイルなどの交換では改善されなかった3,000〜4,000回転のトルクは増えているようです。この辺りにタコメータの針があるときにアクセルをグワっと踏み込むと、前は自動的にシフトダウンして加速していたんですが、シフトダウンせずにそのまま加速しようとするようになったんです。でも体感的にはシフトダウンしてくれた方が早いので、トルクが増えたため却って遅くなってしまうという皮肉な結果になってしいましたが。まあ、加速スイッチが入るまで踏めばいいんですけどね。加速スイッチは2段落としでしたが、恐らく今度は1段落としになるでしょうね。

【BMW雑記帳】リコール隠し

今週末はtiと共に旅行に行きますので、早目のアップです。考えたらtiで遠出するのは、何と11ヶ月振り(涙)。何のためのBMWだか判らんですな(苦笑)。

某M自動車がリコール隠しがバレて大騒ぎになっていますね。ちょうどそごうや雪印の問題で、世間が騒がしいときだったので、余計に槍玉に挙げられているようです。でもこういうのって昔からあるんですよ。
私が以前載っていたフルタイム4WDは初期ロットで、センターデフに設計上の欠陥があったんです。なんでも前後のトルク配分を50:50で計算していたそうなのですが、ラリーなのでロックアップして走ると、それが100:0になるときがあり、そのためメタルが焼き付いてしまうという事故が相次いで起こり、すぐに対策部品を出したそうです。たまたまラリー専門誌を読んでたんで知ってたんですが、「通常の走りには問題ない」ということで、我々一般ユーザーには何も告知はありませんでした。でも、一般道路を走行中にいきなり焼き付いちゃったんですよねぇ、これが。周りに他の車は走ってなかったことと、わりと広い道路で直線部分だったから、2次事故は引き起こさずに済みましたが、普通のところで起こってら大惨事でしたね。修理は当然無償だったのですが、こういうことが起きているにも関わらず、この件は結局リコールにならずそのままです。
他人から聞いた話で、シェア一位のT社は、リコールになるようなものがあると、ユーザーに「フェアをやっておりますので遊びにいらっしゃいませんか?」とディーラーに来てもらい、客が営業と話している間に部品を密かに交換してしまうそうです。で、帰りには「お車の調子を見させて戴きました」と言って帰すそうで(笑)。まあ、ちゃんと問題の部品を交換するだけ、いいですけどね。
BMWではどうでしょうね?ディーラーで修理をすると高いからと行かない人が多いから、T社のような真似はできないでしょう。まあそれ以前にドイツ国内で、そういうことをやったらディーラーから突き上げを食らいますから、まず誤魔化すのは不可能でしょう。
日本人はこういう誤魔化しを「大人の対応」といって尊んで来ましたが、実はそれは「子供のまやかし」に過ぎないことが、今頃になって判ったというだけのことですね。

2000年7月30日日曜日

【BMW雑記帳】リアルスポーツカーは4気筒に限る

今月の各雑誌はあまりBMWネタがないようですね。買うのをやめようかとも思ったんですが、Rossoだけ買いました。いや、表紙がヒロコ・グレースだったモンで、つい(笑)。ま、毎月買っている惰性でということもあるんですが。

で、もう先月号になってしまうんだと思いますが、ある雑誌で「リアルスポーツカーとはなんぞや?」という特集をしていました。そこで「リアルスポーツカーは4気筒に限る」というのがあったんですね。理由は「軽いから」です。確かに4気筒の方が6気筒より小さくて軽そうな気がしますが、本当にそうでしょうか?
BMWの場合はそうとも言えないんですね。tiに使われているM42,M44は鋳鉄ブロックだそうで、そのため意外と重量があるそうなんです。それに対して320などに使われているM52は、数年前は鋳鉄ブロックでしたが、現在はアルミブロックになっていて、排気量が大きいにも関わらず、M44と重量的にはほとんど変わらないそうです。更に540などで使われているオールアルミのV8も、6気筒とさほど変わらないそうなので、4気筒の重量的なアドバンテージはあまりないのかもしれません。
それでも4気筒の方が軽快な感じがするのは、おそらく全長の短さから来る重量バランスの関係ではないかと思います。4気筒の場合は前輪車軸よりも後ろにエンジン全体が入り込み、いわゆるフロントミッドシップになっているのに対して、6気筒や8気筒は車軸よりも前にエンジン先端が出ていて、その分車全体の前後重量配分が前よりになるからではないでしょうか?また、車軸より前に重量物があるということは、その分コーナリング時の慣性モーメントが効いてきますから、それにより軽快感が劣るということになるんだと思います。最近の傾向として直6がなくなりV6が流行っているのは、全長を短くできるということが大きな要因でしょう。BMWの場合は、エンジンの回転バランスのよさを重視して直6を継続していますが、アルミ化による軽量化や、搭載位置の工夫により、その長さからくる欠点を補っています。