2010年3月20日土曜日

PENTAX 645Dがやっと発売に

開発中と発表があってから、PENTAXがHOYAに買収されて、一時期開発中断になっていたりして、発表から苦節5年の歳月を経て、いよいよ発売に漕ぎ着けましたね。


実売85万円というのは、フィルム時代だととてつもない高価格なのですが、デジタル時代の今では普通の価格と言ってよいのかも。35mmフルサイズのD3Xや1Ds MarkIIIと同等の価格ですから。
中判デジタルとしては、断トツの安さになりますね。デジタルバックの一番安いのでも100万円を切ることはなくて、ほとんどのが250〜450万円ですから。
とはいえ645と呼称はしていても、実際のセンサーサイズは33mm X 44mmと、645の41.5mm X 56mmよりは一回り以上小さくなっています。一昔前までの中判デジタルバックのセンサーサイズが同じくらいですから、コストを考えると仕方がないです。35mmフルサイズの24mm X 36mmよりは大きくて、35mmフルサイズと645フルサイズの中間というところです。まあ35mmフルサイズに対するAPS-Cサイズみたいなものですね。ちなみにライカのS2が45mm X 30mmなので、ほぼ同等サイズ。
この大きいセンサーサイズとローパスフィルターなしということから、35mmフルサイズ以上の解像感とコントラスト再現性が期待されており、CP+では645Dを触ろうと長蛇の列ができていたようですね。
PENTAX 645のマウントがそのまま使えるので、これまでのPENTAX645のレンズ、純正アダプタ経由でPENTAX67のレンズ、アダプタ経由でHasselや旧東独、ウクライナのレンズなども使えます。
私はまだ旧東独製や旧ソ連時代のウクライナレンズを多数所有していますので、それらの資産を活かしたいと...つっても、レンズの購入価格を全部合わせても、645Dの価格の半分にも行きませんけどね。そういう意味では、なんか意味ない気もするけど(笑)
でもフィルム時代に6x6を使っていて、女性の肌の滑らかな再現性は、35mmとは圧倒的に差がありましたから、D3Xと645Dとどちらを選ぶと言われたら、645Dの方を選びたくなります。
今のところ、公式サイトに上がっている作例は、中判という割りにはイマイチな感じで、これならD3Xの方がいいんじゃね?と思ってしまったりもしているので、暫くは様子見かなぁとも思っているのですが。
取り敢えず、購入資金を貯めることから始めねばならない。貯まったら、D3X(或いはその頃にはD3Xsが出ているか?)にするか、645Dにするかを考えるということで。

2010年3月19日金曜日

iPad vs. キンドル 日本を巻き込む電子書籍の舞台裏 / 西田宗千佳



Amazonのキンドルが人気を博しているようですが、そこへAppleがiPadで殴り込みを掛けました。
音楽、映画に続き書籍も電子化するのは、必然的な流れかと思いますが、PC黎明期から書籍の電子化は失敗続きでした。
キンドルが成功しているというものの、まだ英語版に限られ、日本語を始めとする多バイト言語圏への対応は目処すらついていません。
電子書籍のこれまで、そしてこれからを述べて、日本の出版業界が進むべき道筋を論じています。
発行部数が低下して、業界そのものの存続が危うい出版業界ですが、電子書籍普及により生き残ることはできるのでしょうか?
ちょうど今日の日経新聞に、日本での電子書籍フォーマットの統一規格策定の記事が出ています。
今から規格を考えていて、間に合うんだろうか?



2010/03/19追記
キンドルで一番不思議だったのが、携帯3G回線を使ってコンテンツのダウンロードをするのですが、ユーザーは携帯会社とは一切契約をしなくていいということでした。
本書では、AmazonはATTとMVNO(仮装移動体通信事業者)契約をしているのではないかと推測をしています。確かにそれならAmazonが一括で通信料を負担することは可能ですし、通信コストも抑えられるように思います。
逆にいえば、ニンテンドーがDSに携帯3G回線仕込んでMVNO契約をして、ゲームなんかのコンテンツ販売を直接自前のサイトで行って代金回収なんてことも可能になるわけで。
こういう仕組みで行けば、もう10年もすると、あらゆる機器に携帯3G/4G回線やWiMAX回線が内蔵され、家電メーカーは家電機器の販売で儲けるのではなく、コンテンツや通信販売で儲ける仕組みができるかも知れませんね。

2010年3月17日水曜日

おはよう、フェルプス君。さて今回の君の任務だが



スパイ大作戦でリーダーであるジム・フェルプス役のピーター・グレイブス氏が亡くなられたそうです。
DVD-BOXセットを買って楽しんでいる身には、非常に寂しい訃報でした。
合掌。


2010年3月16日火曜日

プログラマのための文字コード技術入門



久しぶりにコンピュータ技術書のコーナーへ寄ったら、本書が平積みになっていて、思わず手に取って中身をサラッと見て、「これは絶対に仕事に必要じゃぁ〜」と心の中で叫んで速攻で買ってしまいました。
日本の文字コード体系は、過去の経緯からめちゃくちゃで、文字コード変換が絡む度に悩まされます。ええ加減、Shift-JISなんて使うの止めて欲しいんだが(MS-Windows自体も、とっくに内部ではUTF-16を使うようになっているし)、互換性を盾に蔓延ったままなんですよね。
そういう日本全国のプログラマの悩みを軽減してくれる、プログラマ必読の書と言えましょう。


2010年3月15日月曜日

沙門空海唐の国にて鬼と宴す / 夢枕獏



夢枕氏の小説を読むのは20年振りくらいかなぁ。デビューの頃のは、最初は面白かったのですが、何冊か読むとパターンが同じでつまらなくなって、読まなくなってしまいました。
空海をテーマにしたというのに興味を持って買ってみましたが、これは面白い!!
氏の文体やストーリー展開の仕方も、この20年くらいの間にかなり変わっていて、読んでいて新鮮で、それも面白く感じた理由の一つかと思います。

けど本作は17年掛かって完結したのだそうですが、物語の始めの頃と終わりの頃で、文体とか物語の雰囲気が変わらないのは、先の感想とは矛盾していて、不思議なのですが。

本作は空海が唐に渡ってから帰国するまでの2年足らずの間のできごとを書かれています。
空海が如何に凄い存在であったかが書かれていますが、如何にしてそうなったかの謎については触れられていません。
知れば知る程に、空海という人の存在自体が奇跡としか思えなくなります。

沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ2〉 (徳間文庫)
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ3〉 (徳間文庫)
沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ4〉 (徳間文庫)


2010年3月14日日曜日

Black Rock / Joe Bonamassa



10枚目のアルバムでようやっと日本初登場になりました。
今回のアルバムには、なんと御大B.B.Kingが1曲だけですが参加してます。
アルバム名の由来は、録音をしたギリシャのスタジオ名だそうですが、実際の意味は聴けば明白。
Hard Rockっぽいサウンドで、心に染みるブルースを聴かせてくれます。
最近ギターマガジンとかヤング・ギターとかの、ギターテクニック解説に登場することも多いJoeですが、ギタリストではなく、ブルースマンと呼ぶべきですよ。

しかし、今年に入ってから、グレン・ヒューズ、ジェイソン・ボーナム、デレク・シェリニアンとバンドを組んだとか。このメンツだと、もろHR/HMだよな。どんなサウンドを聴かせてくれるのか、こちらも楽しみです。