光文社文庫刊 田中 光二 著
15万馬力の超ド級戦艦「大和」が亡霊戦艦として蘇る物語です。
途中までは、結構ハラハラドキドキさせられて面白かったんですが、最後の結末がえらく尻切れトンボで、不満が残ります。
あまりにも幽霊船が強力すぎて、話の収拾がつかなくなったのかもしれませんが。
2005年7月30日土曜日
2005年7月27日水曜日
忠臣蔵心中
講談社刊 火坂 雅志 著
「桂籠」に収められた作を、更に膨らませて長編にした感もあるのですが、中心となるアイデアは全然別です。
逆にいえば、同じ「忠臣蔵」という題材を扱いながら、全く別の視点から物語を起こせるというのは、火坂氏の視点のユニークさを表していると思います。
歌舞伎や浄瑠璃の作者として有名な近松門左衛門と、忠臣蔵四十七士の一人の堀江安兵衛が兄弟というのは、作者の創作だろうなと思いつつ読み終えて後書きを読むと、実話らしい。
が、解説を読むと...。すっかり火坂氏に填められているような。
「桂籠」に収められた作を、更に膨らませて長編にした感もあるのですが、中心となるアイデアは全然別です。
逆にいえば、同じ「忠臣蔵」という題材を扱いながら、全く別の視点から物語を起こせるというのは、火坂氏の視点のユニークさを表していると思います。
歌舞伎や浄瑠璃の作者として有名な近松門左衛門と、忠臣蔵四十七士の一人の堀江安兵衛が兄弟というのは、作者の創作だろうなと思いつつ読み終えて後書きを読むと、実話らしい。
が、解説を読むと...。すっかり火坂氏に填められているような。
2005年7月26日火曜日
桂籠
講談社刊 火坂 雅志 著
小粋な一品が揃った短編集です。
羊羹って何で「羊」なんだ?と不思議に思ってましたが、やはり元々は中国料理で羊肉を捏ね固めて汁に浮かせたのが元だそうです。日本では肉食を禁じられているので、代わりに小豆などを捏ねて蒸して汁に浮かべるようになり、それが汁なしで食べられるようになったとか。
けど中国でも、仏門の僧が代用食を色々と考案しているので、中国でそういう形になってから日本へ来た可能性もありますが...中国に小豆から作った羊羹はあるんでしょうか?
小粋な一品が揃った短編集です。
羊羹って何で「羊」なんだ?と不思議に思ってましたが、やはり元々は中国料理で羊肉を捏ね固めて汁に浮かせたのが元だそうです。日本では肉食を禁じられているので、代わりに小豆などを捏ねて蒸して汁に浮かべるようになり、それが汁なしで食べられるようになったとか。
けど中国でも、仏門の僧が代用食を色々と考案しているので、中国でそういう形になってから日本へ来た可能性もありますが...中国に小豆から作った羊羹はあるんでしょうか?
2005年7月25日月曜日
飛雲城伝説
講談社文庫刊 半村 良 著
本作は「完」となる前に、半村氏が亡くなられたため、未完のままです。
けどこれ、もし半村氏が存命だとしても、この後の収拾が付けられたんだろうか?
前半は極めてまっとうな歴史小説です。いや、実在しない日本によく似た国の物語だから、「まっとう」というとちょっと違いますけど、ストーリーはごく真面目な展開です。
半ばを過ぎた辺りから段々とストーリーが途方もないものになっていき、最後の方は半村氏の作品という感じではなく、横ジュン風はちゃはちゃ空想歴史物語になっていきます。
本当にこれ、完成させるつもりだったんだろうか?
本作は「完」となる前に、半村氏が亡くなられたため、未完のままです。
けどこれ、もし半村氏が存命だとしても、この後の収拾が付けられたんだろうか?
前半は極めてまっとうな歴史小説です。いや、実在しない日本によく似た国の物語だから、「まっとう」というとちょっと違いますけど、ストーリーはごく真面目な展開です。
半ばを過ぎた辺りから段々とストーリーが途方もないものになっていき、最後の方は半村氏の作品という感じではなく、横ジュン風はちゃはちゃ空想歴史物語になっていきます。
本当にこれ、完成させるつもりだったんだろうか?
2005年7月24日日曜日
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