2005年8月26日金曜日

信長を撃いた男

新潮文庫刊 南原 幹雄 著
信長を暗殺せんと鉄砲による狙撃をしたものの、打ち損じ、3年後に捕まって斬殺刑にされた忍者の物語です。
史実に基づく話ではありますが、記録として残っているのは、狙撃したときとその3年後に捕まって死刑になったことだけですので、物語のほとんどは作者の作り事です。しかし、僅かな事実から、いかにも本当のような話を考え出して、読者を本気にさせることこそ、小説家の真骨頂であり、氏はその名人ですね。

ストーリーとは直接関係ないのですが、狙撃をしたのが甲賀忍者だったため、甲賀の話が頻繁に出てきます。織田信長旗下の武将の一人として有名な滝川一益は、その甲賀の有力豪族でした。
先日の芭蕉ではありませんが、滝川一益といえば城の縄張り(築城)の名人としても有名ですから、忍者と建築技術というのが、密接に結びついていたことが判ります。


2005年8月24日水曜日

Sandisk Extreme III

S3Pro + HAGIWARA Z-Proの書込速度があまりに遅いのに閉口し、高速なコンパクトフラッシュが欲しいと色々と調べてみたところ、現在の最速CFはSandisk Extreme IIIらしい。
Z-Proが公称5MB/secなのに対して、Extreme IIIは公称20MB/secと4倍。他の高速タイプは80倍速で12MBくらいと、断然に133倍速を謳うExtreme IIIが速い。
が、これがまた高い。もっと安くて速いのはと探してみたが、やはり速いのは高いという当たり前の法則が確立されてます。
それで色々と探している時に、米国から買えば日本の半額ということで、買ってみました。もっとも注文する頃には、日本国内の安売り店での価格が急落して、あまり変わらない値段になってしまいましたけど。
それはさておき、注文してから5日ほどで到着。UPSは優秀だ。
期待してS3Proに挿入して、書込速度を測ってみると...ほとんど変わらん (_ _;;;;;;

         バッファーに空きができるまで  書き込みが終了するまで
          1回目/2回目/3回目    1回目/2回目/3回目
Sandisk Extreme III  10 / 11 /  11      33 / 33 / 33

結局、S3Proの書込速度が遅く、高速タイプのCFを使用しても恩恵はないということが判っただけ。
まあ今度はもっと安い大容量CFを買うことにします。

それにつけても、やっぱり連写が効いて画質がいいデジカメというと、D2Xを買うしかないのか。



2005年8月23日火曜日

サイバーネット

発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテインメント ジャパン
原題は「HACKERS」で、所謂コンピュータ犯罪を行うクラッカーを題材にした映画です。
1995年製作なので、出てくるコンピュータ技術は当時のもので、今から見るとちょっと古めかしいですね。公衆電話からモデムにアクセスして、クラックするというのも、今から考えると古典的です。
#でも未だに家の電話にモデム探しのアクセスが来るけど。

異聞 おくのほそ道

集英社文庫刊 童門 冬二 著
芭蕉の「奥の細道」の異伝です。
芭蕉は伊賀上野の出身で、水戸徳川邸の水道工事を請け負ったこともある土木技術者です。当時の技術者は忍び出身の人も多く(忍術というのは、当時の最先端の科学技術であったからです)、伊賀上野出身ということから、芭蕉は公儀の隠密であったのではないかという説もあります。
本作では、当時幕閣に君臨していた柳沢吉保と水戸光圀が、互いに芭蕉は相手の隠密ではないかと疑いを抱き、間者を同行させるという筋書きです。
ベテランの作らしく、一癖も二癖もある筋書きが楽しませてくれました。


2005年8月22日月曜日

老ヴォールの惑星

ハヤカワJA文庫刊 小川 一水 著
4作の中編が収められた短編集です。(中編が収められていても短編集なんだよなぁ)
ユーモア溢れる文章で真面目なストーリーを綴るというのは、小川氏の特徴なのでしょうか?あまり氏の作品を読んだ記憶がないので...確か前に1冊か2冊読んでいるはずなのですが。
最近の日本SF界は低迷しているのですが、その中で活躍されている氏の4作は、さもありなんと思わされるうまさに満ちています。

2005年8月21日日曜日

【BMW雑記帳】BMWネタではありませんが

前に1冊丸々ランエボの特集をした新雑誌「Limit」を紹介したことがありますが、その後続刊を見かけず、1冊で廃刊になったのかと思っていましたら、第2号が先日発売になりました。
今度は1冊丸々3代目の「マツダ・ロードスター」です。
マツダは日本のメーカーでも数少ない(というか唯一か?)、社内にドライビング・スクールのあるメーカーです。世界的に見ても、社内にドライビング・スクールがあって、社員がそこでドライビングの腕を磨いているメーカーというと、BMWとマツダくらいではないかと思います。
開発者が、車の運転とはかくあるべき、故に車の操作性はかくあるべき、というのをちゃんと判っているのと、判らずにテストドライバーに全てお任せというのでは、できてくる車の質というものが全く違いますからね。
以前、マツダのファミリア4WDに乗っていたときは、4WD独特の特性に慣れないことの他に、車の前側の動きと後ろ側の動きがバラバラになっているような気がして違和感がありました。(これは買い替えた後に、とある雑誌で前と後ろでロールセンターの位置がかなり違うというのを読んで、納得)
それからかれこれ20年近く経ちます。ロードスターの走りは世界的にも評判が高く、ずっと気にはなっているのですが、未だに試乗もする機会に恵まれていません。
RX-8とロードスターの中間くらいの、4シーター(というか2+2)スポーツカーが出るという噂もありますが、今のマツダ車がどのように素晴らしい走りをするのか、興味が尽きません。
とはいえ、私は3 or 5ドアのHBで、ある程度荷物が積めて、4〜5人が乗れないと買えないんですけどね〜。
tiの代わりになるような、スポーツマインド溢れるFRの3ドアHBを出して欲しいなぁ。