2009年5月21日木曜日

The Visitor / UFO



デビューの頃は典型的なBritish Hard Rock Bandな感じでしたが、今はすっかりメローなPop Rockという雰囲気です。
ギターがVinnie Mooreになってから久しいですが、この人は名手ではあるけど華がないんよね。
Michael Schenkerは色々と問題ある人だけど、コンポーザーとしてはピカ一だし、この人ほど華があるギタリストもそうはいない。
Paul Chapmanは、私の大好きなギタリストなのですが、世間はMichealと比べらるせいかあまり評価されていません。コンポーザーとしても優秀だと思うけど、Michealと比べられるとどうしてもね。でもVinnieより、ギターもコンポーズも上だと思います。でもChapman時代のUFOのアルバムセールスはよくなかったからね。もうChapmanがUFOに復帰することはないんだろうなぁ。

Phil Moggは、昔と変わらない素敵なヴォーカルを聴かせてくれています。
でもやっぱりこのアルバムは、佳作ですね。出来はよいけど、際だったものはないです。


2009年5月19日火曜日

QED 神器封殺 / 高田崇史



QEDシリーズを初めて読みましたが、面白いですね。
とはいえ推理小説としてはあんまり面白くないけど、歴史の謎解き小説としては非常に面白かったです。

神社というのは実は旧統治者の怨霊を封じるもの、という説は興味深いです。
出雲大社が大国主命の怨霊を封じるためのもの、というのは井沢元彦氏がずっと称えている説ですが、高田氏は全ての神社がそうである、という説のようです。
出雲大社の奉り方と他の神宮/神社の奉り方の違いを考えると、通常の神宮/神社が怨霊を封じるためというのは、ちょっと違和感がありますが。
各国の一之宮が一線上に並ぶとか、同心円状にあるとかを考えると、縄文時代からの重要な何かがあって、そこを奈良/京都の朝廷は封じたのではないかと、個人的には思いますね。
極めて正確な測量技術は、縄文初期若しくはそれ以前にはあったらしい形跡があるけど、奈良・平安の時代にあったとは思えないので。

鏡も剣同様にが蛇である、というのも違和感が...。
そもそも「八岐大蛇」って、「蛇」という漢字を当ててますが、「オロチ」が「大蛇」とは古事記には書かれてません。頭が8つ尻尾が8つの山のように大きな化け物、というだけで蛇と決めつけるのはどうかな?
ま、古代では蛇が神の化身とされていたことは間違いないですけどね。


2009年5月18日月曜日

美女の骨格 名画に隠された秘密 / 宮永美知代



以前読んだモナ・リザと数学では、美の数学的解析を解説していましたが、本書は解剖学的見地から美人を解析しています。
中世ルネッサンスで人体解剖を行うようになって、絵画に人の顔を立体的な凹凸で捉える表現が始まったというのは、非常に興味深かったです。

私は女性ポートレート写真を撮る時に、柔らかいフラットな光で撮るのが好きで、某有名写真家の先生から「もっと光を横から当てて陰影を付けないと」とよく怒られるのですが、先生はルネッサンス的な立体感を出す表現が好みで、私は古代から伝統ある目鼻口のパーツ配列を重視した表現が好みということなのでしょうね、きっと。


2009年5月17日日曜日

【BMW雑記帳】完全にネタ切れ

BMWネタもクルマネタもネタ切れ、つーか米国自動車会社の倒産ネタくらいしか、ここ暫くはクルマ関係の話題がないですしね。F1もブラウンとレッドブルが突出して強いのも変わらずだし。
しかし100年に一度の大不況というけどさ、とある新聞のコラムで(結構前だけど)鋭い指摘があったよ。
「100年に一度の不況ということは、敗戦直後よりも今の方が酷いとでもいうのか!」
私個人的にも、今の不況より15年程前にバブルが弾けた時の方が、よっぽど酷かったと思うしね。
100年といいながら、叫んでいる連中は社会人の経験が10年くらいしかないんじゃないか?