たま〜に買うんですが、デジタル・グッズのカタログ雑誌です。
一世を風靡したモノ・マガジンのフォロワーでしょうけど、蘊蓄の固まりだったモノ・マガジンに比べると質より量的な感じがします。
とはいえ毎月怒濤のように新製品が登場するデジタル・グッズを扱っているから、一つのものに的を絞って特集するというのも難しいでしょうけど。
それにしてもですね、こういうのを見ていていつも感じるのは、日本メーカーの製品はなんであんなにデザインがださいのかと。
日本人デザイナーのセンスが悪いのかといえば、そういうことはないと思います。服飾や建築では世界で活躍する日本人デザイナー何人もいますし、海外の有名デザインスタジオで活躍している日本人も結構いますし、デザインを重視する海外メーカーの社内デザイナーとして中心的な働きをしている日本人も何人もいます。
にも関わらず、日本メーカーのデザインはいまいち垢抜けません。
パソコンなんかは、Appleが圧倒的なデザインセンスで他を圧倒し、次いでIBM(今はLenovoですが)のThinkPadが飛び抜けたセンスをしています。
他は米国メーカーでも差ほど優れたデザインではないように思いますが、この2社と他との違いって何か?といえばブランドイメージなんでしょうね。
パソコンなんかは、とにかく価格競争が厳しく、コストを下げることが至上命令なのですが、AppleとIBMは高付加価値高価格で売っていましたので、デザインにもコストを掛けることができたのだと思います。
単純に金を掛ければいいデザインができるわけではないですが、いいデザインを製品化するにはコストがかかることも事実です。
例えば、Appleは最初の頃、リンゴのロゴを3色で区切っていました。今は単色になってますけどね。
通常だと印刷するときの各色の版の位置がずれて色が混じって汚くなるのを誤魔化すために、黒い線で境界を入れるのです。が、Jobsは黒線を入れることを嫌って、大金を掛けて印刷精度を上げさせたのです。
こういうことは、日本人の経営者だと絶対にやらないし、日本人じゃなくてもやりませんわな。特にその当時は、たかがロゴに金を掛けるなんてと思われてましたし。
そういう小さな妥協が集まると、ほとんどの日本メーカーの製品みたいになってしまうということです。
現行の日産Zは久々に美しいと思わせるものがありますが、量産試作車ができたときに、デザイナーが「これは俺のデザインじゃない!違う!」といい、調べたところリアの膨らみが何mmだか違っていたそうなのです。
プレスされた鉄板は、残留応力で元に戻ろうとするので、その分を見越して金型を設計しなければならないのですが、そこがちょっと甘かったと。
しかし偉いのは、ちょっと前までの日産だったら「ただが数mmくらいどうでもいいだろう」とそのまま量産したはずですが、デザイナーのいう通りに金型を作り直して、問題の誤差を埋めたのだそうです。
1815mm幅で数mm違っていたって、普通の人は判りませんよ。そのデザイナーさんもよく見ただけで判ったなと思いますよ、ホントに。
でもそれを拘って、ちゃんとデザイナーの思ったとおりに作ったから、美しいのでしょうね。
そういう拘りを判る経営者が、世の中にどれくらいいるんだろうか?
2006年2月23日木曜日
箱崎別れ船
ワンツーマガジン社刊 南原 幹雄 著
江戸時代の茶屋女、遊女、下町娘などを中心とした愛憎物語の短編集です。
江戸時代というと不義密通は死罪で女性の貞操観念が高かったと思われているのですが、女性の貞操がうるさくいわれたのは上級武家だけで、一般の民百姓の間ではあまり貞操観念はうるさくはなかったようです。
そもそも日本は、江戸時代以降に儒教の影響が強くなるまでは、フリーセックスの国でしたしね。今でも地方の祭りなどに、その名残がなるらしいですが。
貞操観念にうるさくないとはいえ、いやだからこそか、好いた惚れたでのトラブルは多かったのでしょうか。
江戸時代の茶屋女、遊女、下町娘などを中心とした愛憎物語の短編集です。
江戸時代というと不義密通は死罪で女性の貞操観念が高かったと思われているのですが、女性の貞操がうるさくいわれたのは上級武家だけで、一般の民百姓の間ではあまり貞操観念はうるさくはなかったようです。
そもそも日本は、江戸時代以降に儒教の影響が強くなるまでは、フリーセックスの国でしたしね。今でも地方の祭りなどに、その名残がなるらしいですが。
貞操観念にうるさくないとはいえ、いやだからこそか、好いた惚れたでのトラブルは多かったのでしょうか。
2006年2月21日火曜日
竹中半兵衛と黒田官兵衛 秀吉に天下を取らせた二人の軍師
PHP文庫刊 嶋津 義忠 著
前半が竹中半兵衛、後半が黒田官兵衛という構成ですが、はっきりとここから黒田官兵衛となるわけではなく、竹中半兵衛の死と共に黒田官兵衛が中心になるという感じです。
どちらも金銭や権力への欲では動かず、己の才覚を試してみたいという考えと「天下は天下の天下、一人の天下に非ず」という信念の元に動いていた、理想を追う異才であったというのが、本書の主旨ではないかと思います。
竹中半兵衛も黒田官兵衛も、その才覚に加えて秀吉や家康に比肩する権力欲があれば、恐らくはどちらかが徳川家康に変わって天下をものにしていたのではないかと思いますが、歴史はそうは動きませんでした。
本書の末尾では、年老いた官兵衛が領民と日々親しく交わっている様子が描かれています。が、未だに福岡市の人達は自分達のことを博多っ子といい、故郷を福岡ではなく博多と呼びます。息子の領国筑前に移ったときに、黒田家の故郷「福岡村」に因み博多の町を福岡と改名しましたが、それから400年以上経った今でも土地の人は福岡ではなく博多と呼びます。果たして黒田の殿様は領民に慕われていたのでしょうか?
竹中半兵衛と黒田官兵衛―秀吉に天下を取らせた二人の軍師![](https://lh3.googleusercontent.com/blogger_img_proxy/AEn0k_v07BPDnhBAjBV9RSUFoyKmt-3HKtH_uHrOxC3EnUd3f9rM02dsEcEQVvZ3MGa4T-6SP-4yZrHIbw2gAzpZYIBL3itjC2DaHBNdx5KhkTZxTFuRPhRm7GzTwdwX97xY81gZFIi0xu0e8_1FBw=s0-d)
前半が竹中半兵衛、後半が黒田官兵衛という構成ですが、はっきりとここから黒田官兵衛となるわけではなく、竹中半兵衛の死と共に黒田官兵衛が中心になるという感じです。
どちらも金銭や権力への欲では動かず、己の才覚を試してみたいという考えと「天下は天下の天下、一人の天下に非ず」という信念の元に動いていた、理想を追う異才であったというのが、本書の主旨ではないかと思います。
竹中半兵衛も黒田官兵衛も、その才覚に加えて秀吉や家康に比肩する権力欲があれば、恐らくはどちらかが徳川家康に変わって天下をものにしていたのではないかと思いますが、歴史はそうは動きませんでした。
本書の末尾では、年老いた官兵衛が領民と日々親しく交わっている様子が描かれています。が、未だに福岡市の人達は自分達のことを博多っ子といい、故郷を福岡ではなく博多と呼びます。息子の領国筑前に移ったときに、黒田家の故郷「福岡村」に因み博多の町を福岡と改名しましたが、それから400年以上経った今でも土地の人は福岡ではなく博多と呼びます。果たして黒田の殿様は領民に慕われていたのでしょうか?
竹中半兵衛と黒田官兵衛―秀吉に天下を取らせた二人の軍師
2006年2月19日日曜日
【BMW雑記帳】最強メンテナンス
久しぶりに車を洗いました。といっても自分で洗車したのではなく、ガソリンスタンドでやってもらったのですけどね。外だけではなく、1年振りくらいに中も掃除機を掛けて貰って、綺麗になりました。やっぱり綺麗なのは気持ちがいいです。心なしかエンジンの吹けも軽やかですし。
三推社/講談社からレッドバッチシリーズというメンテナンスマニュアルが発刊されているのですが、BMWのが発売になっています。
BMW最強メンテナンス―定番トラブルをシャットアウト!![](https://lh3.googleusercontent.com/blogger_img_proxy/AEn0k_s8vpDQ3lNhUxwy32zqNrjldYb0qqZnxPrjnGehh5qdyegv4l7O-6TciTrm3bfoFxhPKhCymaATzfLVxehnQBNxuBczkTvsiZrMrtjcaYxU685YYYXnk0bFZpFGHyTZvIHVqrbMx5m2c-CJFx0=s0-d)
先日飲み会で仕事先の人達と話をしていて、私がBMWに乗っているというと「外車って壊れやすいっていいますけど、本当ですか?」と聞かれました。まあいつものことなんですが、「まあトヨタよりは壊れやすいですけど」というと大抵の方は納得するようです(笑)
今時の欧州車は、20年くらい前の国産車よりはましだと思うんですけどねぇ。
先日のT中研の都市伝説の話でもそうですが、一度広まった噂は何十年経ってもしつこく残り続けていくということでしょう。
三推社/講談社からレッドバッチシリーズというメンテナンスマニュアルが発刊されているのですが、BMWのが発売になっています。
BMW最強メンテナンス―定番トラブルをシャットアウト!
先日飲み会で仕事先の人達と話をしていて、私がBMWに乗っているというと「外車って壊れやすいっていいますけど、本当ですか?」と聞かれました。まあいつものことなんですが、「まあトヨタよりは壊れやすいですけど」というと大抵の方は納得するようです(笑)
今時の欧州車は、20年くらい前の国産車よりはましだと思うんですけどねぇ。
先日のT中研の都市伝説の話でもそうですが、一度広まった噂は何十年経ってもしつこく残り続けていくということでしょう。
鬼の帝 聖武天皇
PHP文庫刊 関 祐二 著
聖武天皇といえば、奈良の大仏様を建立したことで有名ですが、天武天皇系最後の天皇であることも有名です。
本書は天智系を廃退して天武系に皇位を移し、天皇を操り人形とした藤原氏と、その支配から逃れて天皇としての権威を取り戻そうとした聖武天皇の対立という構図で、語られています。
藤原氏が百済王子 豊璋であるというのが著者の持論ですが、天皇家が百済と深い繋がりを保ち続けていたことを考えると、ちょっと違うのではないかという気もしますが、鎌足と豊璋の登場する時期が重なっていない(鎌足が記録に残っている時期は豊璋が行方不明で、豊璋が活躍している時期には鎌足が不明)なことから、可能性は高いです。
��私個人としては、同じ理由で、豊璋=天武天皇ではないかと考えていますが。
それはさておき、聖武天皇という人も謎の多い方で、都をあちらこちらに遷都ばかりしているのですが、この理由が不明だとか、とにかく不可解なことばかりです。
鬼の帝 聖武天皇の謎![](https://lh3.googleusercontent.com/blogger_img_proxy/AEn0k_saczs279vqavPSPPDTa1YEC81fttJDCT5leOZy3wtFpnfcW7-p9ytZFxGLrsNx0i4MdYbn_etRMqnAwYnSVOBixsCikhskKOWDeKScID6yqZTMNyrxACVBmLrVf4wuOPvynhRLZsdJkcUvn1I=s0-d)
聖武天皇といえば、奈良の大仏様を建立したことで有名ですが、天武天皇系最後の天皇であることも有名です。
本書は天智系を廃退して天武系に皇位を移し、天皇を操り人形とした藤原氏と、その支配から逃れて天皇としての権威を取り戻そうとした聖武天皇の対立という構図で、語られています。
藤原氏が百済王子 豊璋であるというのが著者の持論ですが、天皇家が百済と深い繋がりを保ち続けていたことを考えると、ちょっと違うのではないかという気もしますが、鎌足と豊璋の登場する時期が重なっていない(鎌足が記録に残っている時期は豊璋が行方不明で、豊璋が活躍している時期には鎌足が不明)なことから、可能性は高いです。
��私個人としては、同じ理由で、豊璋=天武天皇ではないかと考えていますが。
それはさておき、聖武天皇という人も謎の多い方で、都をあちらこちらに遷都ばかりしているのですが、この理由が不明だとか、とにかく不可解なことばかりです。
鬼の帝 聖武天皇の謎
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