2007年1月4日木曜日

おまえの話はクルマばかり。 / 楠 みちはる



ヤング・マガジンで「湾岸ミッドナイト」を連載中の漫画家である氏が、過去にクルマの評論めいたコラムを連載されていて、そのコラム記事から選んで纏めた1冊です。
いやなかなか面白いですよ、これ。本音書いたために広告代理店の担当者が怒って、雑誌社に「広告を全て引き上げる」と脅し付けたことがあるそうですが、確かに読んだ人が買いたくなくなるようなことを書いた雑誌に広告を載せようとは思いませんわな、メーカーとしては。(でもメーカーが評論家でもない人の雑談を気にするとも思えないですが)でもそれだけ、氏は広報車を借りても、メーカーに気を使うこともなく、言いたい放題書いてます。
クルマに限らないのですが、評論家が本音を書いていると思うのは間違いです。記事でべた褒めしてても、実際にその人が買って乗ってるのは、全く別のクルマってのが普通ですからね。逆にいえば、記事の中身は無視して、評論家の方達が自分で買って乗ってるクルマが、その方達の一番評価の高いクルマってことでもあります。
#どのジャンルとはいいませんが、雑誌に払っている広告料の多寡と評価の点数が比例するというのも、実際にあるんですよ。
この本に登場するクルマは、メーカーの広報車が大半ですが、氏や氏の友人方が実際に自分で買って乗り続けているクルマも色々と登場します。
クルマの善し悪しってね、結局のところ、新車で買って10年くらい乗らないと判らないものですよ。

2007年1月3日水曜日

CD-Rの保存性

年末に大掃除の前段階として部屋を片づけていて(まあ結局片づけだけで終わって大掃除にはならなかったのですが)、5〜6年前に写真画像のバックアップとして作成したCD-Rが大量に出てきました。
その内何枚かは、CD-R作成後の2年程でMS-Windowsがまともに認識してくれなくなったという、低価格低品質のCD-Rなんですよ。
完全に駄目になる前に、RAID-5のTeraServerに移せるものは移しておこうと、コピー中です。

面白いことに、MS-Windowsでは全く認識できないCD-Rでも、Turbo Linux Fujiでは一応認識可能なものがあることです。全部のファイルは取り出せませんでしたが、2〜3割のデータはTurbo Linuxで救えました。
メーカーや品番によって、保存性の違いが大きいのは雑誌を読んで知ったのですが、知った時には既に駄目なCD-Rが出てきていて...以来、日本製の有名ブランド物しか買わないようにはしています。

台湾か香港辺りの製造らしき怪しげなCD-Rは、完全に全滅。Turbo Linuxでもマウントすらろくにできませんでした。
台湾の某有名メーカー製は、MS-Windowsでは認識不可。Turbo Linuxでは認識可で、ファイルの2割程度は大丈夫でした。
日本の有名メーカー品は、何枚かファイルが半分程壊れているものがありますが、全く問題のないものが多かったです。
KODAKのフォトCDは、かれこれ10年程前に作成したものですが、金蒸着のせいか全く問題なし。

CD-RやDVD-Rは一時的なものと考えて、長期保存はやはりHDDの方がよいでしょう。とはいえ、HDDも年々大容量化する反面寿命は短くなっているようですので、数年毎にHDDサーバーを買い換えて、データを移して行くということになるのでしょうね。
10年後くらいには、数TBのデータが溜まって、そのバックアップやらデータ移行やらで、常にコピー作業をしてなきゃいけなくなったりして。


2007年1月1日月曜日

【ZEISSコラム】 Distagon f2/35mm ZF

謹賀新年。
昨年の「ZeissがNikon-Fマウントレンズを発売」というのは、我々Zeissレンズ好きには非常にうれしい出来事でした。
P50/1.4とP85/1.4が、トップを切ったわけですが、この2本はヤシカ・コンタックスのレンズの焼き直しということで、ちょっと物足りないものもありました。もちろん性能は抜群なのですが、どうせなら最新の設計技術で新設計のものをという希望もありますので。
しかしZeissはしっかりとその希望にも答えてくれ、フォトキナでは4本の新設計ZFレンズを発表してくれました。
発表直後に、行き付けのカメラ屋さんに「S5ProとZFの4本、予約お願いしますね」と頼んでおいたくらい、期待したレンズです。

12月に、D35/2がまずは発売になり、引き取ってきました。今回は、Planarの2本の時のように、初期流通量が少なく入手困難ということもなく、十分な量が入荷になったそうです。Planarの2本も、今ではカメラ屋さんに常に在庫があるようです。コシナがZeissクオリティの製造に慣れて来たのでしょうね。
店頭にて渡されたレンズを、ルーペ方式(通常のボディ側を対物側にし、通常の対物側から覗いてルーペとして使ってみる)で、適当な印刷物を覗いてみた所、これまで見た中でもトップクラスの鮮やかな画像が目に飛び込んできました。思わず店員さんに「これむちゃくちゃシャープですね!」とつぶやいた程です。

さて、実際に撮影してみたところ、かなりシャープなのですが、35mmでf2というスペックもあって、ピントの山が掴みにくいです。おまけにフォーカスリングがかなり早い(ちょっと捻っただけでピント位置が大きくずれる)ため、余計にピントが合わせ辛い。
できあがってきた画像は素晴らしいのですが、これは開放でピントを合わせるのは、かなり至難の業ですよ。

作例は、S3Pro ISO400 f2 1/45 最短、C1Proのデフォルト設定で現像後、縮小してちょっとだけアンシャープマスクを掛けています。目にピントを合わせたつもりですが、ひげの方に行ってしまいました。
手前の畳目を見れば、ピントの薄さがよく判ると思います。

2006年12月31日日曜日

【BMW雑記帳】新年号

今年も残す所、後一日となりました。が、まだ大掃除できてません。今日一日で終わるのか?

雑誌の配送が28日で最終となるせいか、いつも26日発売の雑誌が今月は25日に、1日発売のは28日に発売になっていました。
今月はBMWネタは多いです。

まずはル・ボランですが、2月号恒例のBenz vs BMWではなく、Benz vs BMW vs AUDIです。確か一昨年も3つ巴対決をしてけど、昨年はまた2大対決に戻したんですよね。再度3つ巴にしたということは、AUDIの日本国内でのプレミアム度も更に上がってきたということでしょうか。
モーターマガジンが第2特集で「BMWのニューカマーに乗る」というのをやっています。335iクーペに搭載された直噴ターボエンジンが、今度はセダンとツーリングに搭載されて発売となったので、その試乗記を中心に構成されています。
AUTO CAR、マガジンX、カー・グラフィックスが、これから発売されるBMWのスクープ記事を掲載しています。
X系が更に拡張されるのは個人的に興味ないので放っておいて(笑)、いよいよ来夏に1シリーズの3ドア発売が確定なようです。春頃に欧州でモーターショーがあると思いますが、そこで正式発表でしょうか?この3ドアをベースにカブリオレも発売になるようですし、更に3ドアとは別にクーペ(3BOXか?)もあるのだとか。
このクーペが2シリーズになるということですが...3クーペが結局4になっていないので、どうでしょうねぇ。
強烈なのは、335iの3L直噴エンジンを載せた135iまで登場という噂ですが、いくらなんでもそこまでは...でも今の欧州メーカーの状況だとやりかねないですが。特にAUDIのS3対策と考えると、135iはかなり現実的な話ではあります。



BMWがハイブリッドを開発中という話が、前々からあって、何故BMWがハイブリッドを??と疑問に思っていたのですが、解説記事を読んで納得しました。
BMWのハイブリッドは、マイクロ・ハイブリッドと呼ばれていて、既存のバッテリーとオルタネータの制御を改善するというものです。
減速時には、オルタネータの発電率を上げて、減速によって発生するエネルギーを回生してバッテリーに充電。加速時にはオルタネータがモーターとして作動して加速を助ける、という仕組みだそうです。
これによる燃費改善率は4%程だそうですが、来年度からBMW/MINI全車に搭載するという数の理論で、BMW全体としてのCO2排出率低減度は劇的な効果になると。
新規の設備投資はありませんし、既存のバッテリー、オルタネータ、制御装置を新規のものに置き換えるだけなので、プリウスなどのように製造&廃棄時に莫大なCO2が発生してライフタイムで見るとCO2低減にはならない、似非エコとは全く異なります。
これをハイブリッドと呼ぶのは抵抗がありますが、本当の意味で環境負荷を下げられるという意味で、別の名称にした方がよいのではないのかと思いますね。
それでは、皆さん、よいお歳をお迎え下さい。