2024年12月28日土曜日

QED 源氏の神霊 / 高田 崇史

 QED 源氏の神霊

QEDシリーズは完結したのかと思ってましたが、まだまだ続いている?単行本の文庫化がされているだけなのかな?
まあ歴史の謎はまだまだ数限りなくあるってことですな。
源氏についての謎も多い。


DNAとはなんだろう 「ほぼ正確」に遺伝情報をコピーする巧妙なからくり / 武村 政春

 DNAとはなんだろう 「ほぼ正確」に遺伝情報をコピーする巧妙なからくり

で、まあ、結局のところ、なんなんでしょうね?
DNAとはまことに不可思議なもので、なぜにたった4個の塩基で生物が表現できるのか?というのが、さっぱり理解不能なのですが、こんなシンプルな原理でありながら、その実複雑な動きをしていて、偶然生まれるなんてあり得ないわけです。

不思議としか言いようがない。

 

知能侵蝕 3/4 / 林 譲治

 知能侵蝕 3     知能侵蝕 4

目的の分からない異世界からの侵略。
4巻で完結ですが、ええ?そういう落ち?というのが、私の正直な感想。
初めからそういうオチの構想だったのか?
まさか途中でオチが纏めきれずに、ってことはないでしょうけど。


天下を買った女 室町擾乱 / 伊東 潤

 天下を買った女 室町擾乱

強欲と言われた日野富子の物語。
本作では、足利将軍家に力を持たせるために、蓄財に勤しみ、将軍の力が強くなることで天下に静謐をもたらせようとしたことになってます。
これも経済とは何か?をテーマにした時代小説ですね。
これだけ経済について解説をした作品が出てきているというのは、今の世の経済に対する考え方が如何に間違っているかを象徴しているということではないでしょうか?

 

涅槃 (上/下) / 垣根 涼介

涅槃 上      涅槃 下

戦国時代に梟雄と呼ばれた宇喜田直家の生涯を描いた大作です。

元々宇喜多家は、商人による経済流通を重きにおいて、両国経営を行っていたそうで、この時代に経済流通を活発にすることこそ国を富ませることができる、と見抜いて実践していた数少ない大名だったそうです。
他には織田信秀/信長と斎藤道三くらい?

幼少期の頃の話は、多分かなり作者の創作が入っていると思いますが、商家の庇護の下にあったというのは、多分史実なんでしょうね。
それゆえ、自国の元では商家を大切にしていたと。


古代史サイエンス2: DNAと最新英語論文で日本建国、邪馬台国滅亡、巨大古墳、渡来人の謎に迫る / 金澤 正由樹

古代史サイエンス2: DNAと最新英語論文で日本建国、邪馬台国滅亡、巨大古墳、渡来人の謎に迫る 

科学が発達し、21世紀に入ってDNA解析技術が飛躍的に発展し、古代の人や作物の流れが段々と明確になって来ています。
日本の弥生時代、縄文時代の人のDNA解析が進められていますが、これらのDNA解析結果と日本/韓国/中国の現代人のDNA解析結果の比較図はよく出ているのですが、韓国や中国の古代人のDNA解析結果が見当たらないのは何故だろうと不思議に思っていたのですが、本書を読んではっきりしました。
古代の半島や大陸の人々のDNA解析結果を発表すると、現在それらの地域に住んでいて支配してる人達にとって、非常に都合の悪いことになるので、とても公にできない、ということのようです。

今の日韓両国の歴史学者さん達には、都合の悪いことばかりなので、英語の論文はあっても、日本語や韓国語の論文はないそうで…って、日韓の歴史学者って英語を読めないの??

 

 

歴史・経済・文化の論点がわかる お金の日本史 完全版 和同開珎からバブル経済まで / 井沢 元彦

 歴史・経済・文化の論点がわかる お金の日本史 完全版 和同開珎からバブル経済まで

 103万円の壁とかが流行語大賞になりそうなくらいに、新聞雑誌の誌面を賑わせていますが、財務官僚は法科出身で経済学を知らず、信用通貨の意味も分かっていないんですよね。
最も信用通過を理解しているのは、世界中でも極一部で、ほとんどの人は今だに金本位制通過の意識のままだから、経済がおかしなことになるのですが。

ということで、日本の歴史におけるお金の返還と経済の移り変わりについて、分かりやすく書かれた本です。
とはいっても、多分ほとんどの人はこれを読んでも、よく分からん、で終わってしまう気がしますが。
今までの自分の常識を覆されると、人はそれを認めたくないという意識が働いて、理解することを本能的に拒否してしまうので。


 

戦いの掟 傭兵代理店・改 / 渡辺 裕之

戦いの掟 傭兵代理店・改 

前巻に引き続き、ロシアのウクライナ侵攻が舞台です。

ロシアが北朝鮮から兵隊を派遣して貰っているというのがニュースになっていますが、本作ではベラルーシの兵隊が詐欺同然の仕打ちを受けて、前線に無理やり送られている、という設定になっています。
とはいえ、ロシアが前線に投入する兵に事欠いているのは事実で、本作の内容が嘘とはいえないのも確かです。

 

逆説の日本史: 大正混迷編 南北朝正閏論とシーメンス事件の謎 (28) / 井沢 元彦

逆説の日本史: 大正混迷編 南北朝正閏論とシーメンス事件の謎 (28) 

私が逆説の日本史を知ったのは、土日に昼ご飯を食べに行っていた喫茶店で、備え付け雑誌として置かれていた週刊ポストを何気なく読んだときでした。
当時はまだ連載からそれほど経ってない頃(とはいっても既に2巻が単行本で発刊されてましたと思いますが)でした。
連載が面白くて、すぐに発刊済みの2冊を購入しました。
以来、週刊ポストの連載を読み、単行本も買い続けています。
もう四半世紀以上も買い続けていることになります。

さて、日本の歴史を真面目に紐解くと、これだけ巻数を重ねても、まだ終わらない(本館でやっと大正時代)わけで、分厚くとも1冊で説明しようとする方が無理ということでしょうね。

南朝が正統か、北朝が正統か、結構昔からずっと論じられているようで。
私はお兄ちゃんの血統である北朝が正統に決まってるじゃん、という考えで、何故に光圀公が南朝を正統にしたのか、どうにも理解できないんですよね。
次男の自分が水戸徳川家を継いだのを悩んで、兄の子と自分の子を交換して、血統を正すということをやった人が、何故に…と。