2014年2月1日土曜日

逆説の世界史 / 井沢元彦



逆説の日本史も明治維新に迫ってきており、そろそろ完結も近くなってきたからというわけでもないでしょうが、今度は世界史となりました。
Webマガジンで連載中ですが、やっぱりこうやって一冊にまとまってくれた方が読みやすくて判りやすいですね。
第1巻はエジプト文明が何故滅びたのか?と中華文明が何故停滞しているのか?を解説されています。

ここに書かれたことに対して、大陸政府からクレームがつかなきゃいいけど、今のところ問題にはなっていないようですな。
ただ気になったのが「中国」というのはかなり抽象的な言葉なのですが、井沢氏でもこの「中国」という表現を安易に使ってるような気がします。
まあ氏は、元や清が所謂「中国人」の打ち立てた国家ではないことは、十二分にご存じなわけですが、ほとんどの日本人は「清の支配者層」が「中国人」だと思っているわけだし、それ故に「満洲」が「中国の一部」という思い込みをするわけで。
そこをキチンと区別しないと、読む人が誤解をしないかなと気になった次第。

中華思想、儒教思想が、どのような害毒を生んでいるかがよく判ります。
日本でもバブルの頃に「金を稼ぐ奴が偉いんだ」という思考に世の中が変わり、「金のためなら何をやってもいいんだ」という風潮になったのは、悲しいことです。
最近やっとそういう風潮や考え方がよくないという方向になりつつあると思いますが、大陸の共産国家や半島国家では金のためなら何でも許される風潮は続くのでしょうね。

【α7R】Voigtlander VM-E Close Focus Adapterの快楽





相変わらずSuper-Wide-heliarをα7Rで使うと画面上部にアンバー被りが発生する現象で苦労しています。
まあなんとか目立たずにすむ撮り方を極めつつあるので、もう少し使いこなしに頑張ってみたいと思います。
使いこなしに苦労していますが、うまく嵌まった時に映りは、そりゃもう素晴らしいものですからね。

で、コシナから発売のClose Focus Adapterを使ってやると、アンバー被りが目立ちにくくなる場合があることが判りまして、無限遠を撮るときでもClose Focus Adapterを使って、レンズ後端が撮像素子から少しでも離れるように工夫しながら撮っています。
マクロ領域だと目立たないことが多いです。

目一杯寄ったときで、アンバー被りやマゼンダ被りが目立たない例。


同じく目一杯寄るけども、背景が白いとアンバー被りが目立ってしまう例。


少し前にライブ撮影でこいつ(α7R + Close Focus Adapter + Super-Wide-Heliar)を使ったんですが、ライブハウスなので周辺光量落ちは気にならず、マゼンダ被りやアンバー被りも目立たず、いい写真が撮れました。
バンドの肖像権の問題があるので、ここでお見せできないのが残念ですけどね。

代わりに15mmレンズで撮るポートレートの作例を。
Close Focus Adapterのお陰で思いっきり寄って撮れます。


こういう超広角は、うまく使いこなすと最高の絵が撮れるんですよね。
長年ライブ撮影やってますが、一番の傑作はNikonの14-24mm/F2.8の14mmで撮影したのだからなぁ。

(2014/02/08 20:30追記)
ミュージシャンご本人のBlogで、SWHで撮影した写真が掲載されました。
ご笑覧下さい。

2014年1月29日水曜日

実伝 真田幸村 / 火坂雅史 編



火坂氏がとりまとめ役で、歴史上の人物の実像を洗い出そうという「実伝」シリーズ第三弾です。
#でも第一弾の直江兼続は読んでないことに、今気が付いたよ。
多数のコミックで、幸村をハンサムなカッコイイ天才武将として描かされているせいか、世間ではそのイメージが強くて、真田家といえば幸村というくらいに人気があり有名ですね。
でも実際の幸村は背が低く貧相な顔で、全然いい男ではなかったそうな。

戦歴もはっきりとしているのは大坂冬の陣のみで、それ以前の合戦では全て父親と共に戦っているため、どこまでが幸村の実績なのかは不明なのですよね。
まあその唯一の戦歴が、大軍に囲まれた家康の首を、後もう一歩で取るというところまで追い詰めた、という華々しいものだったので、幸村は天才武将として名を挙げているのですけどね。

猿飛佐助を始めとする真田十勇士という忍者を率いていたというのも、講壇の世界だけの話で実際には存在しなかったようです。
真田忍者は存在していたらしいですが。