2007年2月9日金曜日
ひとりっ子 / グレッグ・イーガン
Singletonを「ひとりっ子」って訳すかなぁ。内容的には全くの意味違いということもないですが。「多元宇宙に支配されない唯一独立した存在」を「ひとりっ子」というのは安易すぎる。
現代SF作家のトップと言っていいグレッグ・イーガンの短編集です。日本では3冊目の短編集ですね。内容が結構難解なので、翻訳がかなり難しいのでしょうけど、イーガンの小説はなかなか頭に入ってこないことが多いです。基本的なアイデアは面白いと思いますし、それ故に訳書はほとんど買って読んでるのですが。
本作は、多元宇宙や機械が魂を持てるか?とか難解なテーマが集まっています。
多元宇宙論というと「もしあの時〜〜だったら」という分岐点から、別々の宇宙が発生して、似たようだけどちょっとづつ異なる宇宙が多数存在する、というものですね。
でも私はこの考え方にはあまり賛同できません。
量子力学では、同時並行な宇宙が存在していると仮定すると、説明が色々とうまく付く現象が存在するので、そういう意味では並行宇宙の存在はあり得るかも知れないと思います。
でもね、分岐して違う宇宙になってしまったら、量子論の説明での並行宇宙ではなくなってしまうんですよ。それに分岐してドンドン並行宇宙が増えていくということは、最初は1つだったということで、ということはビッグバンが始まった時には量子論は成り立たなかったってことになりますから。
2007年2月7日水曜日
明智光秀(上・中・下) / 桜田 晋也
明智光秀の生涯を描いた長編です。上中下3巻読むのに2週間程掛かってしまいました。
作者はかなり信長や秀吉が嫌いらしく、特に後半は光秀に関する記述よりも、信長への悪言罵倒が主になります。
明智光秀に関しての話の大半は、秀吉が自分と信長を立派に見せるために事実を大幅に改竄して、主殺しの大逆人に仕立て上げたもので、実際の光秀は非常に高潔で立派な武将であったとひたすら褒め称えています。
ちょっと行き過ぎの感もありますけど、光秀が領していた近江や丹波では、今でも光秀を称えているのも事実ですので、民衆に慕われていた領主であったことは間違いないようです。
反面、本能寺の変の後、光秀は源氏の嫡流−土岐明智の正統として、征夷大将軍に任じられていた形跡があるにも関わらず、味方をする武将がほとんどいなかったことは、ここに描かれている高潔な人物像からするとちょっと不思議になります。
2007年2月5日月曜日
Silkypixのデフォルト設定に騙されてました
RAW現像ソフトは、メーカー純正を使われている方が多いと思いますが、サードパーティ製のものを使われている方も増えて来ていると思います。
私はCapture Oneをメインに使用していますが、これはトーンと色が簡単に思った所に持って行けるのが魅力で常用しています。残念なのは、S3Proでは解像度が低いサイズしか出力されないことと、S5Proには未だに未対応なことです。S5Proが海外ではまだ未発売なのでそのせいかなとも思いますが、Fuji純正のHV-H3が2月10日発売予定なので、メーカーに遠慮しているのかも知れません。
#そもそも純正のRAW現像ソフトが、本体の発売に間に合わないというのが、ふざけているとしか思えませんが。
現在のところ、正式にS5ProのRAW現像ができるのは付属のソフトだけで、後は市川ラボラトリーのSilkypixのEarlyPreView版が対応しているだけです。
が、Silkypixは2.0の試用版、3.0ベータ版、3.0正規版とインストールして試してはいますが、どうやっても色が狙った所へ行かず、結局使わずに来てます。
でもS5ProのRAWを活かしきれるのも、Siklypixしかないのも事実です。
何故に色がうまくでないのか?今日、ユーザーフォーラムをつらつらと見ていて判りました。
私は撮影時に、カメラの色空間設定をAdobeRGBにしており、CaptureOneではAdobeRGBの設定で現像しています。しかしSilkypixは、環境設定でディスプレイを「カラーマネージメント使用」に設定しても、RAW変換のデフォルトの設定がsRGBのままで、色空間が変わってしまうことを知りました。
アホかぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!
勝手に色空間を変更するのがデフォルトってどういうことよぉ???!!!!
しかもその設定がファイル毎にしか設定できないは、設定メニューも判りにくい箇所にしかない(上に並んでいるメニューバーの中にはない)は。
その設定をsRGBからAdobeRGBに変更したら、サクッと狙った色に近いところへ行ってくれました。
あまりにもあほくさいことが原因だったので、それ以上は真面目に調整する気にもなれず、また後日RAW現像を試すことにしましたけどね。
RAWファイルに入っている色空間情報がAdobeRGBなら、そのままで出力するのが普通だから、こんな設定をしているとは露とも思わなかった。
まあ、これで何とか使えそうです。
でもそれでも、色とコントラストを決めるのは、CaptureOneが簡単で便利だから、CaptureOneで色を出して、Silkypixでそれに合わせた高解像度画像を作成する、という使い方になると思いますが。
早くCaptureOneがS5Proに対応してくれないかなぁ?
SILKYPIX Developer Studio 3.0 Windows版
私はCapture Oneをメインに使用していますが、これはトーンと色が簡単に思った所に持って行けるのが魅力で常用しています。残念なのは、S3Proでは解像度が低いサイズしか出力されないことと、S5Proには未だに未対応なことです。S5Proが海外ではまだ未発売なのでそのせいかなとも思いますが、Fuji純正のHV-H3が2月10日発売予定なので、メーカーに遠慮しているのかも知れません。
#そもそも純正のRAW現像ソフトが、本体の発売に間に合わないというのが、ふざけているとしか思えませんが。
現在のところ、正式にS5ProのRAW現像ができるのは付属のソフトだけで、後は市川ラボラトリーのSilkypixのEarlyPreView版が対応しているだけです。
が、Silkypixは2.0の試用版、3.0ベータ版、3.0正規版とインストールして試してはいますが、どうやっても色が狙った所へ行かず、結局使わずに来てます。
でもS5ProのRAWを活かしきれるのも、Siklypixしかないのも事実です。
何故に色がうまくでないのか?今日、ユーザーフォーラムをつらつらと見ていて判りました。
私は撮影時に、カメラの色空間設定をAdobeRGBにしており、CaptureOneではAdobeRGBの設定で現像しています。しかしSilkypixは、環境設定でディスプレイを「カラーマネージメント使用」に設定しても、RAW変換のデフォルトの設定がsRGBのままで、色空間が変わってしまうことを知りました。
アホかぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!
勝手に色空間を変更するのがデフォルトってどういうことよぉ???!!!!
しかもその設定がファイル毎にしか設定できないは、設定メニューも判りにくい箇所にしかない(上に並んでいるメニューバーの中にはない)は。
その設定をsRGBからAdobeRGBに変更したら、サクッと狙った色に近いところへ行ってくれました。
あまりにもあほくさいことが原因だったので、それ以上は真面目に調整する気にもなれず、また後日RAW現像を試すことにしましたけどね。
RAWファイルに入っている色空間情報がAdobeRGBなら、そのままで出力するのが普通だから、こんな設定をしているとは露とも思わなかった。
まあ、これで何とか使えそうです。
でもそれでも、色とコントラストを決めるのは、CaptureOneが簡単で便利だから、CaptureOneで色を出して、Silkypixでそれに合わせた高解像度画像を作成する、という使い方になると思いますが。
早くCaptureOneがS5Proに対応してくれないかなぁ?
SILKYPIX Developer Studio 3.0 Windows版
2007年2月4日日曜日
【BMW雑記帳】1シリーズ3ドアハッチ正式発表
3月のジュネーブショーで正式発表かなと思ってましたが、3や5のマイナーというかモデル追加発表と共に1の3ドア追加が正式発表になりました。一般公開はジュネーブショーということですが。
エンジンが直噴化されてマイクロハイブリッドも追加されてます。でも直噴化ってことは、バルブトロニックは廃止ってことでしょうねぇ。
で、肝心のリアビューですが...5ドアと変わらん (_ _;;;; E36/46tiは、リアウィンドウが結構寝かされていたことと面積が大きく取られていたことで、リアビューが割とすっきりして見えたんですけど。1シリーズはリアウィンドウが小さくて立っているから、妙にリア側に重心があるように見えて、すっきりしないんですよね。フロントが短く見える(実際短いのでしょうけど)のも、寸づまりに見える原因でしょうねぇ。
まあ当分は家の子から他のに乗り換える気もないので、ええんですが...世の中に欲しい車が新車では存在しないというのも悲しいですよ。
2シリーズか3のシューティング・ブレーク(スポーツハッチ)に期待...できるのか?
エンジンが直噴化されてマイクロハイブリッドも追加されてます。でも直噴化ってことは、バルブトロニックは廃止ってことでしょうねぇ。
で、肝心のリアビューですが...5ドアと変わらん (_ _;;;; E36/46tiは、リアウィンドウが結構寝かされていたことと面積が大きく取られていたことで、リアビューが割とすっきりして見えたんですけど。1シリーズはリアウィンドウが小さくて立っているから、妙にリア側に重心があるように見えて、すっきりしないんですよね。フロントが短く見える(実際短いのでしょうけど)のも、寸づまりに見える原因でしょうねぇ。
まあ当分は家の子から他のに乗り換える気もないので、ええんですが...世の中に欲しい車が新車では存在しないというのも悲しいですよ。
2シリーズか3のシューティング・ブレーク(スポーツハッチ)に期待...できるのか?
Fuji S5Pro
ボディベースがNikon D200になり、S3Proよりも更に改良されたハニカムCCDが搭載された、待望のS5Proがいよいよ発売開始です。
本日行き付けのカメラ屋さんでS3Proを下取りに出して、買ってきました。S3Proを手元に置いてNikon D2Hを下取りにとも考えたのですが、画質はともかくあの超高速連射は捨てがたく、S3ProとS5Proだとほとんど用途的には変わらないので、まずS3ProとS5Proの併用はないなと思い直し、出してしまいました。
安くS3Proを手に入れたいと考えている方は、今がチャンスだと思いますよ。S3Pro下取りに出してS5Proを買う人が多いみたいなので。
S5Proはそのままでは縦位置レリーズがないことと、単三ニッケル水素電池が使用できないため、同時にMB-D200も購入しました。電池が6本必要になるのはちょっと痛いですが、まあ仕方がないですね。
電池とレンズを持参して行ったので、帰りにテスト撮影をして来ました。
ISO800〜3200のノイズが驚異的に減ってます。S3Proだと、ノイズをCaptureOneで除去してISO800が限界、純正RAW現像のHyper-UtiltyだとISO400が限界という感じでしたが、S5ProはフィルムシミュレーションのJPEG出力でISO3200が実用になります。
#今のところ、S5ProのRAW現像が可能なのは、添付のRAW ConverterとSilypixのEarly Preview版のみ。CaptureOne、Photoshop Camera Rawはまだ未対応。
作例はフジクロームモード(F2)、JPEG、最大サイズLで撮影、出力したものを等倍で切り出しています。
ISO200で撮影した全体を縮小したのも付けておきます。
レンズはPlanar 85/1.4でマニュアルモードでの撮影です。
絞りはf5.6に固定して、ISOとシャッター速度を変えています。
[2007/02/04 00:15追記]
ちなみにWIDE400%でRAW記録での連射枚数が、S3Proバッファ増設後8枚だったのが、S5Proでは17枚と倍以上になっています。またバッファ満杯でシャッターが切れなくなってからCFのアクセスランプが消えるまでの時間が、Sundisk Extream-IIIで、S3Proが33秒に対してS5Proが28秒くらいです。書き込み枚数が倍以上で時間が変わらないということは、書き込み速度そのものは倍くらい速くなっているということですね。
本日行き付けのカメラ屋さんでS3Proを下取りに出して、買ってきました。S3Proを手元に置いてNikon D2Hを下取りにとも考えたのですが、画質はともかくあの超高速連射は捨てがたく、S3ProとS5Proだとほとんど用途的には変わらないので、まずS3ProとS5Proの併用はないなと思い直し、出してしまいました。
安くS3Proを手に入れたいと考えている方は、今がチャンスだと思いますよ。S3Pro下取りに出してS5Proを買う人が多いみたいなので。
S5Proはそのままでは縦位置レリーズがないことと、単三ニッケル水素電池が使用できないため、同時にMB-D200も購入しました。電池が6本必要になるのはちょっと痛いですが、まあ仕方がないですね。
電池とレンズを持参して行ったので、帰りにテスト撮影をして来ました。
ISO800〜3200のノイズが驚異的に減ってます。S3Proだと、ノイズをCaptureOneで除去してISO800が限界、純正RAW現像のHyper-UtiltyだとISO400が限界という感じでしたが、S5ProはフィルムシミュレーションのJPEG出力でISO3200が実用になります。
#今のところ、S5ProのRAW現像が可能なのは、添付のRAW ConverterとSilypixのEarly Preview版のみ。CaptureOne、Photoshop Camera Rawはまだ未対応。
作例はフジクロームモード(F2)、JPEG、最大サイズLで撮影、出力したものを等倍で切り出しています。
ISO200で撮影した全体を縮小したのも付けておきます。
レンズはPlanar 85/1.4でマニュアルモードでの撮影です。
絞りはf5.6に固定して、ISOとシャッター速度を変えています。
[2007/02/04 00:15追記]
ちなみにWIDE400%でRAW記録での連射枚数が、S3Proバッファ増設後8枚だったのが、S5Proでは17枚と倍以上になっています。またバッファ満杯でシャッターが切れなくなってからCFのアクセスランプが消えるまでの時間が、Sundisk Extream-IIIで、S3Proが33秒に対してS5Proが28秒くらいです。書き込み枚数が倍以上で時間が変わらないということは、書き込み速度そのものは倍くらい速くなっているということですね。
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