2015年12月26日土曜日

007 SPECTRE

007 SPECTRE

先週、観に行って書くのを忘れてました。
シリーズ24作目。
ボンドの子供時代の悪夢が蘇るの巻。

伊太利亜の至宝と呼ばれるMonica Bellucciが、シリーズ初の50歳代でのボンドガールとして出演というので、話題になってましたが、あっという間に出番が終わってしまいました。
今回の終わり方は、MI6が事実上解体されて引退、ということなのですが、エンディング・ロールにはしっかりと「Bond will return」とあったので、まだ続編はありそうです。
役者さんは変わるかも知れませんけどね。

2015年12月23日水曜日

【D800E】ライブハウスの紫外線ライト対策に紫外線カットフィルターを



ライブハウスの撮影を十数年前から行っていますが、紫外線ライト(俗にいうBlack Light)を使っているところがちょくちょくあるんですよね。
フィルムだと紫外線は(通常撮影にしようするフィルムでは)感光しないのですが、デジタルカメラのセンサー(特にCMOSセンサー)は紫外線もしっかりと感光してくれて、青く写ります。
これまではデジタルカメラでも、一部がちょこっと青くなる程度でさほど問題にはならなかったのですが、最近できたライブハウスではスモークを白く光らせるためか、Black Lightを大量に投入してくれまして、ステージ中が真っ青になってミュージシャンが青い霧の中に埋没してしまうカットが多発するということに...。
また、別のライブハウスではLEDライトを導入しているのですが、LEDライトは紫外線成分が多く、人の目で見た場合はそうでもないのですが、デジタルカメラでは全体的に紫がかった色になって、綺麗にならないという問題も出ています。

私は基本的にレンズにフィルターを(保護フィルターですら)付けて撮るのは嫌いなので、フィルターないで撮影しているのですが、ここに至っては泣く泣く紫外線カットフィルターを導入するしかないと思い、UVフィルターを買うことにしました。
メーカー発表の特性図から、一番カット特性がシャープなL41を選択。
更に分光透過率が一番よいものをとなると、このKENKO Zeta 分光透過率99.6%以上しかないということで、これにしました。
#ちなみにKENKOの次に分光透過率のよいのが、Super PROで99%、ベーシックなMC UVだと98%にも達していないです。
#で、最近のデジタル対応高性能な単焦点レンズは、分光透過率が平均で98%は軽く越えて99%以上あると推測されます(メーカーやその他の計測資料がないので、過去のレンズの計測値からの推定)
#90年代のCONTAX Planar T* 85mm/F1.4で、ピーク値98%、可視光線領域平均で97%でした。
#なので、フィルターを使うということは、高性能レンズの性能を殺してしまうということで、今時保護フィルターを使うのは過去の都市伝説に縛られた愚かな行為なのです。

しかし、どうもあまり効果はなかったっぽいです。
D800E + Nikkor 24-120mm/F4にL41を装着し、α7R + Vario-Tessar T* 16-35mm.F4にはフィルターを付けずに撮影し、両者で違いが出るか(つまりフィルターで紫外線カットの効果がどれくらいあるか)を測るつもりでした。
が、両者の画面が青塗れになる具合はほとんど変わらず。
D800Eのファインダーを覗いていて、ピントがクリアに見えるので、これは紫外線カットの効果が期待できるかなと思っていたのですが。
(紫外線が目に入ると、ピント位置がずれて見えるため)

次はLEDライトでの効果があるかどうかの検証ですね。
当面はそのライブハウスでの撮影予定はないですが。

汝、コンピュータの夢 / ジョン・ヴァーリイ



ヴァーリイ氏は70年代から80年代に活躍された米国のSF作家だそうなのですが、何故か私は今まで全く知りませんでした。
今回、旧作の短編集を整理し直して、一部新訳も行った短編集が2冊発刊になりました。
こちらはその第一弾。
30〜40年前に書かれたとは思えないです。
SF作品の問題として、書かれた当時に予想されていた未来の技術よりも、現実の進歩が早かったり遅かったりというのがあって、特にコンピュータの進歩は60〜70年代に予想されていたよりも速い速度で進歩しているため、その頃に書かれた作品に登場するコンピュータがやたらと古くさく感じることが多いです。
が、本作ではそのようなことはなく、現代の感覚で読んでも古さは感じません。
凄いことだと思います。

2015年12月20日日曜日

【メンテナンス日記】Demioの初期点検

今でも新車を購入すると、無償で1ヶ月(1,000km)と6ヶ月(5,000km)の点検が付いて来ますね。
法令で決まっているんでしょうか?
1ヶ月点検時は300km、6ヶ月点検時では1,000kmちょいと全然走行距離は伸びていません(苦笑
どちらもオイル交換を無償でして貰いましたが、空気圧の調整くらいで、後は点検をしただけですね。
まあ今時のクルマが、半年やそこらで不具合なんぞでませんけどね。

iDMの診断機構が、実際のクルマの動きのg(加速度)を検知して診断しているわけではなく、アクセル、ブレーキ、ステアリングの操作だけをみているそうで、そのせいか「何でこれで白警告やねん!」というのが多々あります。
少し上り勾配のところで発進すると大抵白点灯するんですよね。青や緑になるように慎重にアクセルを踏んで確かめたところ、青天灯でも実際にはクルマが前に進まない(笑
開発した人が、勾配も路面の凹凸もない綺麗な道でしか動作確認をしていないのか、コンピュータのシミュレータだけで開発したか、どちらかでしょうね。
なので、あまり気にしないことにしました。
だってブレーキを強めに踏んで後席に置いた荷物が転けるくらいでも、青天灯だったりすることもあって、まあ当てにならんってのがはっきりしているので。

【くるまのおと】お坊ちゃま社長は名社長なのかも



スケートの記事を読みたくて買ったのですが、トヨタの豊田社長のインタビューが掲載されています。
就任された時には「お坊ちゃまに何ができる」「あれはタダの馬鹿だからトヨタも終わりだ」とか、散々言われ、プリウスのリコール問題で米国の聴聞会で攻められて泣く姿を晒したりして、評判は酷かったですね。
しかし、社内的には非常に評判がよいらしく、これまでの財務出身のワンマン社長達には何も言えなかった役員達が、お坊ちゃまには色々と話をし、豊田社長もしっかりとその話を聞かれ、役員の人達の動きがよくなったいるという話を聞きます。
本書のインタビューでは、豊田社長は「いいクルマをつくろうよ、と言っているだけ」とおっしゃっていますが、これまでが「コストダウン!コストダウン!」ばかり言われていたのが、「いいクルマをつくろうよ」と言われるようになって、社員全員のモチベーションが変わったんだと思います。
今回発売された四代目プリウスなどは、評論家の人達が口を揃えて「走りがよくなった」と言われていますが、そこが豊田社長が「いいクルマをつくろうよ」と社内で言い続けた成果として現れているんだと思います。
マツダの快進撃も、社内全体が「お客様が笑顔になれるクルマ」というキーワードで、開発、製造、営業が一体になって改革を進めているからこそなのですが、それと同様のことがトヨタにも起こっているらしいです。

私はトヨタという会社がどうも昔から好きになれず、また実際にトヨタの車も乗っていいと思ったことがなく、嫌いだったのです。
が、これからはその認識を改める必要が出て来るかも知れません。
まあ、私は当分はマツダ車に乗り続けるつもりなので、生きている内にトヨタ車オーナーになる機会はないと思いますが。

卑弥呼のサラダ 水戸黄門のラーメン 「食」から読みとく日本史 / 加来耕三



もうちょっと食べているものの内容が詳しく述べられているのかと思ったのですが、あまり詳しくは出ていません。
内容的にはまあ面白いかと思うのですが、私が期待していたような詳しいメニューとかレシピみたいなのはなかったです。
雑誌の連載コラムとして書かれているものに、そんなのを期待する方が悪いかな?

聖痕 / 筒井康隆



氏が断筆宣言を撤回し復帰されてからの作品は、実はほとんど読んでないんですよね。
何でかというと、世間で全然話題に上らず、書店の店頭にも並んでいるのを見掛けることがなくて、発刊されていたことに気が付かずに来てしまっているからです。
それに対して、本書は書店店頭で、氏の過去作品と共に並べられていて、書店として押しており、発刊に気が付いたので、即手に取って買ってしまいました。
氏の独特の語り口は、相変わらずですが、本書ではページの横に使われている単語の注釈が付けられていて、枕詞の注釈が非常に多く、日常的に使われなくなって久しい枕詞を多様されております。
確かに枕詞というのは冗長だから、あまり使いたくない気持ちもありますが、大和言葉の美しさを出そうとする時には非常に重宝するなというのも判りました。
本書の内容ですが、まさしく筒井ワールドが展開されております。
昔の作品よりも洗練されて、読みやすくなっていますけどね。
大学生の頃、先輩に「筒井康隆を10冊読んだら、気が狂う」と言われて、確かにあの狂気性の高い作品を読み続けるとそうなるかも、とは思いましたが、本書はそこまであからさまな狂気性は見せずに隠されています。
とはいえ、基本的なアイデアというかプロットには、人間の心の奥に潜む狂気性を題材にされていますけどね。