プラチナタウン (祥伝社文庫)
現代日本の抱える問題をどう解決するべきか。
楡氏の小説では、その問題を真剣に捉え、調査し、一つの現実的な案を提案されています。
これが単なる小説であることに留まるのは、非常に惜しいと思うのですが、官僚や政治家の人達は、忙しすぎてこういう小説を読む暇はないんでしょうかね?
華僑とユダヤは、どれくらい離れていても家族の繋がりはしっかりと保ち、何代経ても民族の風俗・習慣・言語を捨てません。
しかして日本人と朝鮮韓国人は、移民して2世になると言葉も片言、3世になると全く祖父母の母国語は話せなくなります。
根本的に何かが違うのでしょうけど、それゆえ和僑というアイデアは出ても、華僑のようにというわけにはなかなか行かないんですよね。