2017年10月28日土曜日
日本が世界に尊敬される理由は明治維新にあった/ 黄 文雄
明治維新150周年なんだそうで、そのため明治維新についての書籍が一杯発刊されています。
否定派、賞賛派に分かれて、賛否両論という感じです。
まあ否定して、幕藩体制が続いた方がよかったなど後ろ向きなこと言っても今更どうしようもないのですけど。
本書は、日本統治下時代の台湾で生まれた黄氏による、明治政府への賛美です。
確かに日本が日露戦争、日清戦争により、東アジアだけではなくトルコなどの西アジアにまで与えた影響は多大なものがあります。
(トルコにはトーゴーという名前の人が多いそうなのですが、日露戦争でバルチック艦隊に勝利した東郷閣下に肖ってのことなんそうで)
韓国が日本統治時代を最悪の植民地支配と言いますが、植民地で初等教育から大学教育まで施すかよ。
まあ歴史の殆どが大陸国家の(植民地同然の)属国で、植民地を持ったことのない国には分からないんでしょうけど。
「日本人にできたのだから、我々(シナ人や朝鮮人)ならもっと上手くできるはずだ」という思い込みを、黄氏はしっかりと否定されています。
今の中共政府や朝鮮政府、韓国政府をみれば、明らかですけどね。
2017年10月24日火曜日
古代の技術を知れば、『日本書紀』の謎が解ける / 長野 正孝
古代史の謎は「海路」で解ける (PHP新書)
「海路」で解けるは面白いと思ったのですが、続く古代史の謎は「鉄」で解ける (PHP新書)
同意できる部分もあるのですが、「空を飛ぶ神なんてあり得ないから、神武天皇は嘘」と切り捨てたりするのは、いくらなんでも短絡的で「技術者」的ではないと思います。
空を翔る「天磐船」なぞあり得ない、というのは今の科学的な見解でしょうけど、日本書記と古事記が書かれた時代に、空を飛ぶ船(しかも岩でできた船)を空想で書けるのか?嘘を付くならもっとそれらしい嘘を付くんじゃないのか?と思うんですよね。
天照大神がニギギの命に三種の神器を下賜するときに「この鏡を我と思い、毎夕にその日にあったことを余さずに、鏡に向かって語れ」というシーンがあるんですが、これを読んだ時には、テレビ電話式の通信機を渡して毎日定時報告を行え、と命令しているシーンしか頭に浮かばなかったんですが、5世紀の人が空想でこういうことを書けますか?
こんなのあの時代にあり得ないから嘘!と切り捨てるのは、あまりにも想像力がなさ過ぎると思います。
更に、日本書記にしろ古事記にしろ「一書に曰く」と異説をいくつも併記しています。
嘘を付くなら、異説をいくつも並べる必要はないでしょうし、しかも実は日本書紀も古事記も、本文だけを追うとさっぱり筋が通らない−というか話が一続きにならないんですよね。
先の天照大神がニギギの命に天孫降臨を命じた箇所は、実は本文ではなく3つめくらいの一書に曰くにある話で、本文だけ追うと天照大神は皇祖神ではなくなるんです。
嘘を書くのにそんな書き方はしないでしょ。
別の箇所で、国産みの神話で丹後地方が出て来ないのは何故か?というのに対して、丹後の研究者の方が「国産みをしたのが丹後だから」と答えておられます。
要するにオノコロ島が丹後であるということらしいですが、そういう説は今回初めて聞きました。
天橋立が天から地上へ降りる階段だから、というのが理由の一つだそうですが…天磐船は嘘だけど、天橋立は真実なんでしょうかね?
海路の説明についても、当時の海の水位が今より高かったことを書かれているのですが、なのに現代の海流や気候を前提にして説を進められています。
水位が違うということは、地球の平均気温が違うということで、つまりは気候も違えば海流も違うということになると思うのですよね。
なので、今は冬に荒れて手こぎ船では渡れない玄界灘ですが、当時は果たしてどうだったんでしょうか?
瀬戸内海と今は海流の変化が激しいですが、当時はどうだったんでしょうか?
古代の水位が高いときの海岸線を再現した資料は一杯ありますが、当時の気候や海流を再現した資料がないので、しかとは言えないのですが。
2017年10月22日日曜日
アトミックブロンド
アトミックブロンド公式サイト
シャーリーズ・セローンさんが、久々に派手なアクションを撃ち嚼ましてくれるということで、観に行きました。
シャーリーズさんを知ったのは、SFアクション映画イーオン・フラックス
なのですが、その後の主演映画は、セクシーなシーンが主体でアクションがある映画は少なかったと思います。
演出家の好みなのか、銃を扱うシーンでは見事な技を魅せてくれているのですが、格闘シーンでは泥臭い動きで、やってやられて傷だらけになるという、この時代の英国諜報部員の格闘技スキルってこんなに低いのか?と思わされました。
まあ映画的には、シャーリーズさんが相手の男にやられて傷だらけになりながらも間一髪で倒す、という方がいいんでしょうけど。
それと、シャーリーズさんは元々のEnglish native speakerではないんですが、英国諜報部員の英語にしてはBritish accentが弱めで米国英語ぽいのは、単に普段ハリウッドで生活しているから英国訛りのある話し方は上手くないのかな?と思いながら観ていたんですが、最後の最後の落ちからすると、実はそこも計算した演技なのかも知れません。
それにつけても、40代とは思えない肌とプロポーションの美しさは、流石ハリウッドのトップ女優という感じですね。
ハリウッドには、女優をいつまでも若々しく保つ秘術でもあるんでしょうかね?
シャーリーズ・セローンさんが、久々に派手なアクションを撃ち嚼ましてくれるということで、観に行きました。
シャーリーズさんを知ったのは、SFアクション映画イーオン・フラックス
演出家の好みなのか、銃を扱うシーンでは見事な技を魅せてくれているのですが、格闘シーンでは泥臭い動きで、やってやられて傷だらけになるという、この時代の英国諜報部員の格闘技スキルってこんなに低いのか?と思わされました。
まあ映画的には、シャーリーズさんが相手の男にやられて傷だらけになりながらも間一髪で倒す、という方がいいんでしょうけど。
それと、シャーリーズさんは元々のEnglish native speakerではないんですが、英国諜報部員の英語にしてはBritish accentが弱めで米国英語ぽいのは、単に普段ハリウッドで生活しているから英国訛りのある話し方は上手くないのかな?と思いながら観ていたんですが、最後の最後の落ちからすると、実はそこも計算した演技なのかも知れません。
それにつけても、40代とは思えない肌とプロポーションの美しさは、流石ハリウッドのトップ女優という感じですね。
ハリウッドには、女優をいつまでも若々しく保つ秘術でもあるんでしょうかね?
バーリー・シール アメリカをはめた男
バーリー・シール公式サイト
トム・クルーズ主演映画に外れなし、ということで観てきました。
実在の人物を描いたものだそうですが、副題の「アメリカをはめた男」とあるんですが、映画を観た感じでは「アメリカ政府に利用された男」という方が正解なんじゃないかと思います。
非合法なブツを中米各国とアメリカ合衆国との間で運びまくって、莫大な運送料を稼いでいるんですが、映画では自分や家族の贅沢のために使っていることはあまりないんですよね。
ロンダリングして(所謂、資金洗浄ってやつ)使えるようにする暇がないとかで、家中札束だらけになっているんだけど、行き来している国々に家買って女囲うこともせず、奥さんと子供一筋。
家も改装はしているけど、派手な豪邸を建てているわけでもない。
運ぶブツが増えたために飛行機を買い足して人を雇っていると、街にロンダリング用の会社作って地元の雇用を行ったり、街の子供達のために野球場造ったりと、街のために金を使っているのが、目立つくらい。
なので、上手くCIAと麻薬組織に利用されただけの、腕自慢のパイロットという感じです。
最後は米国政府に上手く使い捨てにされて、組織に始末されてますが、あの判決(ごく軽い懲罰だけで普通に生活できる処置)も、組織が始末しやすいようにという政府からの指示ではないかという気がします。
本人もそれを分かっていたから、告発のビデオテープを大量に撮っておいたんでしょうね。(そのテープがこの映画の元になっているわけで)
米国政府という組織は、「正義のため」というお題目で、犯罪行為を平気で冒すんだなということが、よく理解できる映画です。
トム・クルーズ主演映画に外れなし、ということで観てきました。
実在の人物を描いたものだそうですが、副題の「アメリカをはめた男」とあるんですが、映画を観た感じでは「アメリカ政府に利用された男」という方が正解なんじゃないかと思います。
非合法なブツを中米各国とアメリカ合衆国との間で運びまくって、莫大な運送料を稼いでいるんですが、映画では自分や家族の贅沢のために使っていることはあまりないんですよね。
ロンダリングして(所謂、資金洗浄ってやつ)使えるようにする暇がないとかで、家中札束だらけになっているんだけど、行き来している国々に家買って女囲うこともせず、奥さんと子供一筋。
家も改装はしているけど、派手な豪邸を建てているわけでもない。
運ぶブツが増えたために飛行機を買い足して人を雇っていると、街にロンダリング用の会社作って地元の雇用を行ったり、街の子供達のために野球場造ったりと、街のために金を使っているのが、目立つくらい。
なので、上手くCIAと麻薬組織に利用されただけの、腕自慢のパイロットという感じです。
最後は米国政府に上手く使い捨てにされて、組織に始末されてますが、あの判決(ごく軽い懲罰だけで普通に生活できる処置)も、組織が始末しやすいようにという政府からの指示ではないかという気がします。
本人もそれを分かっていたから、告発のビデオテープを大量に撮っておいたんでしょうね。(そのテープがこの映画の元になっているわけで)
米国政府という組織は、「正義のため」というお題目で、犯罪行為を平気で冒すんだなということが、よく理解できる映画です。
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