2015年10月17日土曜日

GENESIS I / OUTRAGE



カバー曲と未発表曲からなる企画アルバムです。
GENESISというタイトルが示すように、彼らのルーツを示すような内容になっています。
タイトルに「I」が付いているから、今後も同様のアルバムが続くのかな?

カバー曲は、'70年代初期の日本のミュージシャンの曲が選ばれています。
1stアルバムでFlower Traverin' BandのSlowly But Surelyをカバーしているので、今回の選曲は当然といえば当然なんでしょうね。
頭脳警察の「ふざけるんじゃねえよ」とか、外道の「香り」などは、私も大好きな曲なので、思わずにやにやしながら聴いてしまいます。
それ以外はバンド名は知っていても、実際には聴くチャンスがなかったバンドばかりなので、あーこういう感じだったのかと納得したりしてます。
#メリー・ジェーンは、曲そのものはつのだひろさんがソロで演奏していたのは、テレビで何度も聴いていますが、オリジナルのバンドの方は聴くチャンスがなかったのです。
##Blues Creationが、Creationに名前を変えてからの演奏は、ラジオ番組でのスタジオライブで聴いたことがあるのですが、Blues Creationの頃のは聴いたことがないのです。

ファンなら買って損はないと思いますが、OUTRAGEのHeavy Metalな部分が好きなだけの方は、がっかりするかも。

2015年10月15日木曜日

古代日本の「謎」の時代を解き明かす / 長浜浩明



副題に「神武天皇即位は紀元前70年だった!」とついています。
著者の専門は土木建築だそうで、その経験を活かして大阪の地質調査による古代の大阪の地形を元に、古事記と日本書紀を読み明かし、神武東征の時代を決定されています。

古代の天皇の寿命が長いのは、春秋年という今の年数の1年を2年と数える年数法のためとしています。
以前、別の書でもそんな話を読んだ覚えがあるのですが、その時はあまり納得できなかったような。
現代の皇室儀式で皇霊祭/神殿祭というのが春と秋にあるので、古代でも春と秋に行う祭りがあって、その祭りを何回執り行ったかで歳を数えていたのかも知れません。
これに基づいて計算された年数により修正された記紀の年表と、百済の記録(百済記、百済新選、百済本紀)を照らし合わせて、ほぼ一致することを示されています。
#というか、百済の記録に記紀と同じ事件が記載されているのなら、それを比較して年数を決定するというのは、とっくの昔にやられてていいと思うんですが...歴史学者さん達は何をしてるんだよw

邪馬台国について、魏志倭人伝には邪馬台国の人々は「鯨面文身」(顔や身体に入れ墨をしている)と書かれているのですが、大和政権にはそのような風俗が全くといっていいくらいにないので、私にはどう考えても邪馬台国と大和政権が直接的な関係があるとは思えなかったのです。
その点は、著者も同じようで、これについて色々と述べられています。
#でも、ほとんど服を着ておらず半裸であることとか、一夫多妻制であることに対しては何も述べられていないのは、片手落ちと思います。
##これらを考え合わせると、邪馬台国は台湾にあったんじゃないかという気がするが...それはそれで魏志倭人伝の記述に合わないところが出て来るし。

銅鐸に対する解釈は、かなり興味深く、これが正解かもと思わされます。
日本が古代から製鉄技術を有し、しかも大陸や半島にはない、鍛造鉄器の製造技術を持っていたというのは初耳ですが、確かに半島や大陸には日本刀の元になったような、鍛造技術が見当たらないのですよね。
蹈鞴製鉄についても、百済辺りにはあったらしい形跡はあるのですが、その後に半島を支配した新羅->朝鮮にはあったような形跡がないのですよね。
百済が滅びたときに蹈鞴製鉄技術を持った人々が日本に亡命し、蹈鞴技術を日本にもたらしたのかと思っていたのですが、本書では逆のような感じです。

古代の倭国が、半島の任那、百済、新羅から朝貢を受けており、支配権を持っていたことも強調されています。
実際、倭国には百済の王子が人質として住んでいたことや、式典がある度に百済、任那、新羅から使者が必ず来ている(けど倭国からは行っているような記事があまりない)ことなどから考えて、倭国が半島の国々の宗主国であったことは間違いないと思います。
しかしだとしたら、倭国が半島を支配していた力は何なのか?それについては、あまりはっきりとは書かれていません。
倭国が鍛造鉄器を大量生産できることから、優れた武器を大量に持っており、それによる軍事力が優れていたから...なのか?

取り敢えず、この前著を読んでみるかな。

2015年10月14日水曜日

RATTLE THAT LOCK / DAVID GILMOUR



少し前にPink Floydの新作がリリースされたと思ったら、今度はソロアルバムをリリース。
一体何があったのか。
私はGilmour様の初期ソロ2作が好きで、実質Gilmour様のソロアルバムなPink Floyd末期のアルバムも好きなのですが、前作ソロアルバムはそれまでのGilmour様の作品とはまるで雰囲気が異なっていて、がっかりしたのです。
その点、本作は原点に帰った感じがあります。
でも昔の静かさと激しさが入り交じるようなところが少なく、全体的に落ち着いた感じに仕上がってます。
私的には、ちょっと物足りない感じもしますが。

2015年10月13日火曜日

【Android】Marshmallowが降臨

NEXUSの新しいリファレンス機であるNexus5Xと6Pが発表されましたが、5と6でも最新OS対応なのはありがたいです。
今回はY!Mobileから配信が開始になったとのアナウンスから、差程遅れずに私の端末に降臨して来ました。
アップグレードは問題なく完了。
特にどこが変わったのかはよく判りません。
KitkatからLollipopへの時は、フラットデザインになって、見た目が大幅に変更されましたが、今回は見た目の変更はなし。
中身の変更が大幅になされていますが、普通に使っている分にはほとんど意識しなくていいようです。

一番の目玉は、待ち受け状態(画面が消灯していて、ダウンロードとかもしていない状態)の時に、Dozeというアプリ休止システムが働いて、バッテリの消費を抑えてくれるというものですね。
実際、Lollipopになってから、休日に何もせずに放置状態でも、満充電状態から1日で50%前後まで減ってました。
が、Marshmallowになってからは、このスナップショットのように、減りが少なくなっています。



3連休中にほとんど触っていなかったせいもあって、満充電から丸3日経って50%以上残。
普段、仕事の合間にGoogle+みたりNet Newsをチェックしたりしていると、Lollipopでは1日で50%前後になりましたが、Marshmallowでは25%減って75%くらいまでにしかなりません。
かなりDozeは有効なようです。

但し、注意すべきはSNSアプリとかで、待機状態中に強制的にスリープされて、通知がされなかったりする場合もあるようなので、Dozeが効かないように設定しておく必要があるようです。
やり方は、適当にググって探して下さいw

2015年10月11日日曜日

Water Fall / Voodoo Hill



伊太利亜の天才ギタリストでありプロデューサーのDario Molloと、神の声Glenn Hughes様のプロジェクトが、11年の時を経て復活。
Dario Molloは、少し前にもTony MartinとのプロジェクトThe Cageを復活させましたが、Molloの多忙で両プロジェクト共に活動停止だったが、共に復活というのは少しはMolloのスケジュールに空きができたのかな?

それにしても、二人の化け物振りは相変わらずです。
Molloのギターは、私が知る限りでは最速で、正にテープの早回しのキュルルルルというギターサウンドが特長なのですが、今回もそれが聞けます。
更に速いだけではなく、ロングトーンのビブラートもエモーショナル感がたっぷりで、またその掛け方が独特でビブラートを聴いただけでMolloだと判るくらいです。

そしてGlenn様のヴォーカルは、全盛期から全くの衰え知らず。
ハイトーンもスクリーミングも、これが御年64歳の歌声とはとても信じられない凄さです。

HR/HM好きならこれは必聴の一枚ですよ。