2021年4月17日土曜日

I Will Be Gone / Primal Fear feat. Tarja

コロナ禍が収まらずライブができない中、ミュージシャンの方達はスタジオに籠もっての作業を精力的にされているようです。
今年に入ってから、その成果として続々とアルバムが発売になっています。
Primal Fearは企画盤として、5曲入りシングルをリリース。
内3曲はMatal Commandのボーナスディスクに収録されていたものですが、1曲は未発表曲(Matal Command制作時に収録したけどアルバムには入らなかった曲らしいです)、1曲は本作の目玉で元Night  WishのTarjaをゲストに迎えてのバラード曲(アルバムタイトルになっている「I Will Be Gone」。

再収録曲が3曲なので、Metal Commandを購入したファンには、実質2曲のために買うことになるので、ちょっとお薦めしにくいのは確かですが、ボーナスCD付きのMetal Commandを購入していない方にはお薦めですね。


2021年4月11日日曜日

神を統べる者(二)-覚醒ニルヴァーナ篇 / 荒山 徹

ニルヴァーナというとバンド名だと思っている人も多いかも知れませんが、サンスクリット語で「涅槃」のことで、本書では「解脱」の意味で扱われています。

印度に渡った厩戸御子が覚醒するのですが、その過程が…よくこんな荒筋を作者は考えついたな。
下手に書くとネタばれになって、これから読む方の楽しみを奪うことになりますが…邪教と言われている立川流真言密教が、実は正解だったということになります。
どういうことかは、読んでのお楽しみ!


新版 自然界における左と右(上・下) / マーティン・ガードナー

 

本書の原著第一版は1964年、増補第二版が1979年、第三版が1990年に発刊されており、本書は第三版の翻訳本を文庫化したものになります。
なので内容的に古くなってしまった感もありますが、物理の根本が変わるわけでもないので、基本を知りたい方にはお勧めできるかと思います。
但し、翻訳文章がちょっと古い感じもあって、若い人には分かりづらい文体になっているかも知れないですが。

本書のタイトルの「左と右」というのは、物理学上非常に難問で、極最近まで左と右を入れ替えても区別が付かないと言われていました。
しかしその対称性が実は我々の宇宙では破れていて、左と右を厳密に区別することが可能であると分かったのです。
CP対称性の破れの発見が、ノーベル物理学賞を受賞したのは記憶に新しいと思いますが、これもその一つです。

この対称性の破れのせいで、我々の宇宙には物質だけが存在し、反物質が存在しないのではないかというのが、現在の理論的な予測です。
将来的に、この予測が正しいと証明されるかどうか。