2019年6月14日金曜日

たたら製鉄の歴史 / 角田 徳幸



たたらの製鉄炉は、1回毎に壊して作り直すので、過去の炉を調べようとしてもなかなか跡が残っていなかったりします。
そんな中で遺跡を調べて、日本の製鉄の歴史を紐解かれています。
たたらというと、日本刀を造るための玉鋼を生み出すものというイメージが強いですが、実際には鋳物を造るための銑鉄が中心だったようです。
鋼を生み出さない、銑鉄がメインのたたらも多かったようです。
中世期以降、巨大な鉄釜とかが普及するようになってくるのですが、そのためには鋳鉄が大量に必要ですし、一般家庭にまで普及していたということは、廉価な鉄が大量に生産されていたはずなのです。
これまでのたたらのイメージだと、そういう鉄を生産することはなく、銑鉄は大陸や半島からの輸入に頼っていたと思われている節もありました。
が、実際には、中世期のたたらは銑鉄の生産が中心で、日本刀になる鋼は少量しか取れなかったようです。
日本刀が硬さや成分の違う鉄を重ね合わせて、結果折れにくくてよく切れる日本刀を生み出すわけですが、それは実際には材料である良質な鋼がほんのちょっとしか採取できなかったため、少ない材料でなんとかしようとしての苦肉の策の結果だったのかも。

2019年6月11日火曜日

イネという不思議な植物 / 稲垣 栄洋



稲のルーツは謎なのですが、それを教えてくれるかなと思って買いましたが、残念ながら本書でも謎のまました。
マジで神が人間のために生み出したとしか思えんです。