2013年3月2日土曜日

SPORTS Illustrated Swimsuit 2013



2月は仕事で忙殺されていて、すっかりこの季節の風物誌のことを忘れていました。
Amazonのお薦めに表示されなかったというのもあるのですが。
昨年は紀ノ国屋梅田店の洋書雑誌コーナーに山積みになっていて気が付きましたが、今年はそれも見掛けず。
洋書雑誌こーなーに普通に置いてありました。

昨年に引き続き、Kate Uptonさんが表紙です。
米国でも丸顔童顔が流行ってるんですかね?

不況の影響で日本の雑誌グラビアが壊滅状態で、ポートレート写真の勉強になるのはこういう海外の雑誌くらいなんですよね。
まあ米国の雑誌でもまともな(ポルノ系ではない芸術系の)ポートレートを掲載している雑誌はほとんどなくなってますけどね。
金と時間をたっぷりとかけた芸術っぽいポートレートは、今では世界中でもこのSPORTS ILLUSTRATED Swimsuit特集号くらいしか残ってないのです。
写真を真面目に勉強したい方は、是非これを見て勉強して下さい。

MORE THAN ONE WAY HOME / Alex Beyrodt's VOODOO CIRCLE



元々はAlex Beyrodtの個人プロジェクトで、深紫や虹のトリビュートプロジェクトだったのですが、欧州では妙に受けがよいらしく、ベースのMat Sinnerが昨年夏頃からFBでVoodoo Circleのレコーディングとかライブツアーのことばかり投稿していて、SinnerやPrimal Fearはどうなったんだ?と思うくらいに力入れてるみたいです。
1stや2ndのジャケットはギターの写真で、いかにもギターキッズのためのアルバムといわんばかりでしたが、本作はバンドメンバーが揃った写真で、まともなプロジェクトになった感ありありです。センターがプロジェクトの主のはずのAlexではなく、ヴォーカルのReadmanで内ジャケットの写真なんかはどうみても完全にReadmanバンドみたいな構図になってますね。
一応、ジャケットのクレジットには"Alex Beyrodt's"が付いてるんですけどね。

とはいえ、本作も1st, 2nd同様に、深紫や虹のマエストロ(とあるライブで某ボーカル氏が「金持ちもっと黒い」と呼んだ方)へのトリビュート感丸出しなのですが、こういうのが好きなファンには涎もののアルバムです。
単にマエストロフォロワーなギターなだけでなく、今回はキーボードのJimmy Kresicが、昨年お亡くなりになったあの方を彷彿とさせるプレイもかなりやってくれています。
なによりも楽曲が素晴らしく、Readmanのヴォーカルメロディも素晴らしく、Alexのギターフレーズが相変わらずの美しい泣きのフレーズを奏でてくれています。

こういう素晴らしいアルバムの日本盤を出さない日本のレコード会社は何を考えているんだか。
1st、2ndの日本での売り上げがよくなかったのかも知れませんが、そもそも売る気あるんか?というくらいに見事に宣伝してなかったから、知らないファンがほとんどなんじゃないのかな。
CDの売り上げが落ちるのを違法コピーのせいにするけど、実際にはいいアルバムを制作できない、いいミュージシャンを発掘できない、レコード会社の体質にこそ問題があることにいい加減気がつけよ。

(2013/11/8 22:45追記)
ほぼ9ヶ月遅れで日本盤が発売です。
一応ボーナストラックが2曲入っているようです。
しかし今頃出してもファンは既に輸入盤を購入済みで、国内盤をわざわざ買う人いるかなぁ?


【Mac mini】BDドライブのファームウェアをupdate

MacでBlu-rayを視聴するのにLogitec LBD-PME6U3LBKを使用していますが、アンダーワールド 覚醒を視聴しようとしたら、BDが認識されずディスクアイコンがMacの画面に表示されないという現象が発生。
しばし悩んでから、Logitecのサイトでドライバを検索してみたところ、ファームウェアのアップデータが昨年末にリリースされていました。
残念なのはMacからではアップデートできず、Windowsマシンからでないと駄目なこと。仕方がないので、かなり久々にWindows-XPマシンを起動してアップデートをしました。

無事にアップデート完了後に、再度Mac miniに接続して、Blu-rayディスクを挿入したところ、あっさりと認識され、無事視聴ができました。
Blu-rayは発売される度に、何らかの仕様変更がされていて、常に視聴ソフトをアップデートしないと最新のBDソフトが視聴できないのですが、ドライブ自体にもそういうのがあるとは。
違法コピーを防ぐための暗号方式を常に変更しているんでしょうけど...面倒ですね。
映画コンテンツもダウンロード販売が一般的になりつつあるから、Blu-rayももう終わりですかね。

2013年2月24日日曜日

同軸のシールドケーブルにするから音が悪いんだ

オーディオ用のケーブルというと、真ん中の1本の導線を網線で囲った同軸シールドが一般的です。
TVアンテナから高周波電波を引っ張ってくる場合は、この同軸ケーブルでないとまともに伝送できないので、オーディオ帯域でもそのまま同様なケーブルが使われるようになったみたいです。
MHz領域の高周波伝送では、送り出し側の出力インピーダンスと受け側の入力インピーダンスと伝送路(つまりケーブル)のインピーダンスが一致していないと、反射波が発生して信号が乱れるからです。
そして伝送路のインピーダンスを、TVアンテナなどの50オーム、75オームに厳密に合わせるには、同軸ケーブルが必須になります。
インピーダンスが合った状態だと、真ん中の導線と外側のシールド導線の発生する電磁波が打ち消し合って、ケーブルの外側には電波が漏れず、かつ外来電波(つまり外から飛んでくる雑音電波)も打ち消されて雑音も乗らないというのも、同軸ケーブルが使われる理由です。

極初期のオーディオ伝送も、送り側と受け側と伝送路のインピーダンスを同じにした電力伝送が使われていたのですが、今では送り側のインピーダンスが低く、受け側のインピーダンスが高い、電圧伝送が主なので、同軸にしても先の同軸ケーブルの利点はないのです。
(こう書くと、エレキギターなんかのシールドも意味ないのかと突っ込みが来そうですが、エレキギターの場合はピックアップの出力インピーダンスが数十kオームから数百kオームというハイインピーダンス出力で、オーディオのローインピーダンス伝送とは全く話が別なのです。まあそれでも今の単芯の同軸シールドは意味ないと思うんですけどね)
なので、昔々自作オーディオに凝っていた頃は、CDプレイヤとパワーアンプの間を繫ぐのに、普通の配線用の電線を2本撚ったものを使ってました。

PC/MacにUSB DACを接続する時には、何気に適当に買って来たSONYのオーディオ用ケーブルを使っていたのですが、DAC Magic Plusを使うようになってから、どうもケーブルの音が原因で気に入った音になっていないんじゃないか?という気がして、ふと昔使っていた撚り線ケーブルを引っ張り出して来て繫いだところ...何でもっと早くこいつを使わなかったんだろう、と自分に嫌気が差しましたよ(苦笑)

そもそも未だに世の中は、何でオーディオ伝送に同軸ケーブルなんか使ってるんだろうか。
確かに外側を編み線で囲んだシールド形式は、ノイズから真ん中の導線を隔離してくれて外来ノイズのない綺麗な音になる、気がするのだけど。
でもね、信号というのは行ったままではなくて、戻って来るんですわ。
行きの真ん中の導線を通る電気信号はノイズがないかも知れないけど、戻りの外側のシールドにはノイズが乗って電気信号に乗るんですよ。
帰りに乗るだけなら送り先に伝わらないと思うのは間違いで、しっかり受け側にはそのまま伝わります。
シールドするのであれば、電気信号の行き帰りの2線をシールドしないと意味ないんです。

実際のところ、シールドのない撚り線を長く使ってましたが、ノイズが乗って困ったことはありません。
今も特にPCの雑音が乗っているような気配は一切なし。
まあそれでも20年前に作ったケーブルを使うのは、ちょっと精神衛生上よくない(銅なので中が酸化して音質が劣化している気がする)ので、新たに音のよさそうなケーブルを買って来ました。
ちなみに旧いのは、オーディオお友達に頼んで普通のエナメル銅線を、一昼夜300℃でアニールして貰ったものです。本当は380℃でするのがいいんだけど、そこまで高温槽の中の温度が上げられなくて限界が300℃だったのです。

今回は日本橋のパーツ屋さんで探して、今評判のクライオ処理(それもDCT処理という最新の方法で時間をかけて処理)を施した、エレキギター内部配線用(実売価格440円/m税抜き)を選びました。
極低温にすることで金属原子の配列を綺麗に整列させるという処理です。
RCAプラグは昔買ったオーディオ用(といっても1個数百円程度だったと思います)のを再利用しました。



なかなかいい音です。
若干気になる部分もあるのですが、少なくとも旧い自作ケーブルよりはよくなりました。
メッキ線というのが原因なのか、線径が細いせいか。
メッキしていない7Nか8Nのケーブルが手に入ればいいんですけどね。

(2013/03/03 20:00追記)
MOGAMIのNEGLEX 2549というスタジオ用マイクロフォンケーブルとしては定番中の定番(らしい)のを買って来て、シールドを剥がして中の2芯だけを使って接続ケーブルを作ってみました。
音の出方はフラットで色づけも少なく非常に聴きやすい音なのですが、BELDEN DCT処理のに比べると音像が平板で妙につまらない音になってしまいました。

一晩悩んだ末、BELDEN DCT処理の方を一旦ばらして、配線材を半分に切って2芯パラにして(つまり伝導面積が倍になる)作り直したところ、高音に偏り気味だった音がちょうどいいバランスになり、音像の立体感や解像感はそのままという素晴らしい結果が得られました。
長さが半分になった効果もあると思いますが、ここまで思った通りの結果になるのは珍しいです。
BELDENの配線材そのものがいいのか、DCT処理がいいのか。
同じ型番の素のBELDENだとどうなるか興味が湧いてきてしまいました。

PlayStation4で実現するAMDの野望

SCEが今年末に発売するPlayStation4の概要を発表しましたが、SCE独自のCELLアーキテクチャを諦めて、汎用的なx86に移行することになりました。
まあそれ自体はNvidiaがSHIELDを開発した理由を読んでいたので、至極当然だと納得できます。
またAMDと協業するのも、CPUとGPUの両方を一緒に供給できるチップメーカーが他にはほとんどないので、当然といえば当然。
そのAMDのチップの中で開発コードJaggerというチップを選択したのは、Jaguarしか選べなかったという記事から、まあそんなところか、という程度で。
ということで、PlayStation4には何の感激もなかったのですが、昨晩ぐぐたすに流れて来た引用にこんな話が。

これ本当か?
アーキテクチャ的には、GPUのメモリにCPUが直接アクセスできるってことか??
これが可能になり、プログラム的にCPU処理とGPU処理との境目が減れば、確かにこれはかなり画期的なことです。
OpenGLがAndroidで積極的に使われ始めていますが、画面描画の高速化に使われているだけで、GPGPUにはなってません。
GPGPU構想も、Nvidiaが打ち出してから結構経つけど、なかなか浸透していません。
AMDもNvidiaに続いてGPGPU構想を打ち出していますが、Nvidiaに遅れを取っている感ありありです。
が、ここへ来てAMDが一気にNvidiaもIntelも周回遅れにしそうな。

AMDの汎用チップでの実現なので、まずはPlayStation4から始まるのですが、すぐに一般のPCにも搭載され始めることになります。
そうなると構造解析とか、スパコン系でも革新が起こることになりそう。
これに対してNvidiaとIntelがどうでるか。
両者とも開発能力はAMD以上に高いので、年末にPlayStation4が発売される頃には、対策は完了している可能性大ですが。

(2013/05/12 2:45追記)
CPUとGPUのメモリ空間を共有にするアーキテクチャについての詳細な解説が以下にあります。
CPUとGPUのメモリ空間を統一するAMDの「hUMA」アーキテクチャ