KYB ショックアブソーバが支える、プレミアムモデルの走りと快適性…アウディ RS5で試す
日本車でも走りを追求したモデルは、ビルシュタインやザックスのダンパーを採用しています。
日本でもショーワなどが、F1に採用されたりしていて、いいものは造っているはずなのですが、何故か日本車に採用されている日本製ダンパーの評判は芳しくありません。
日本メーカーがダンパーメーカーに提示する要求仕様がダメだからだ、という説もあります。
社内規定が古くから細かく決められていて、それを今でも後生大事に守っているからダメなんですかね?
ダンパーメーカーにお任せすれば、いいのを安く造ってくれるらしいですが。
で、リンク先の記事ですが、KYB独自開発のダンパーがAUDIに採用され、快適な走りを実現しているというレポートです。
こういうのは残念ながら日本メーカーには採用されないんですよね。
今までにないものを採用することが、日本企業にはできないのです。
2018年3月7日水曜日
インドクリスタル / 篠田 節子
インド山中の田舎町を舞台にした物語。
インドは中国に次ぐ、広大な国土と膨大な人口を抱えていますが、数々の民族の数々の文化と言語が混沌となっており、一つの政府の支配下にあるとはいえ、その実は正に混沌(カオス)としかいえない状況です。
あまりにもカオス過ぎて、政府も統一するにできずにいるというのが現実でしょうか。
そんな混沌に翻弄される日本人の物語。
篠田節子氏の小説は初めてですが、よくできており、面白かったです。
下巻の帯に「一気読み必至!」とありますが、正にこの膨大なページ数を一気に読んだ感じです。
ここで描かれているインドの混沌とした社会が特別かというと、そんなことはなく、むしろ日本が平和過ぎなわけですわな。
東南アジアだと、中共を含め、どこも法律や契約なんかは信用できない。
信頼できそうな人でも、隙を見せればすぐに裏切る。
嘘を平気でつき、欺す奴ではなく欺される奴が悪いのが常識。
バブル景気以来、日本もそういうのが普通になりつつあるのが悲しいですが。
2018年3月4日日曜日
がん消滅の罠 完全寛解の謎 / 岩木 一麻
本作も「このミステリーがすごい!2017年」で大賞を受賞した作品です。
内容的に実際に癌治療を行った経験があるのかな?とプロフィールを確認したら、実際に国立がん研究センターで研究を行われていたそうです。
現在は医療系出版社に勤務だそうで、文章の巧さも納得です。
本作が作家としてのデビュー作になるわけですが、ストーリー構成や進め方、文章の読みやすさなど、なかなかのものです。
最後の落ちの部分が、ヒントになるものが直前まで出て来ておらず、物語の途中で推理するには材料が不足しているのが、ちょっと惜しいかなという気はします。
現在の医療技術だと、癌を利用した保険詐欺も可能なんですね。
癌が高い確率で治癒できるようになるまで、もう少しらしいですが、どうなのでしょうか?
本作の中での主人公が妻にがんの説明していて、妻が「がんへの道は長く険しい」とつぶやくシーンがあります。
がんになるまでには、細胞内の様々ないくつもの安全装置が働いて、なかなかがんに至ることはなく「がんはひとつの奇跡だ」そうです。
まあ人の寿命が飛躍的に伸びて、なかなか死ななくなったから、何とか死のうとしてがんになるということなんですかね?
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