2017年6月16日金曜日

ホモ・サピエンスの誕生と拡散 / 篠田 謙一



日本人の成立史を明らかにしたような帯が付いていたので、買ってみましたが…今一つ期待外れでした。
これまで読んだ書籍で既に分かっていたことを改めて確認した程度です。
それに、弥生人は縄文人に半島からの渡来系が、水田稲作を持ち込んで溶け込んでいった、という既に否定されている説を書かれているのはガッカリです。

日本一やさしい天皇の講座 / 倉山満



タイトル通り、天皇についてやさしく分かりやすく解説された論書です。
今上の譲位(世間一般では「生前退位」)についての特措法が決まりましたが、本書は譲位について侃々諤々のやり取りがされている頃に、的外れな持論を展開する世間を悲観して書かれたもののようです。
結果としては、今回の特措法の内容は倉山氏の納得の行くものに落ち着いたようですが。
にしても、政府の集めた委員会のメンバーには、天皇についての著書もなければ、研究家でもない人達が集められたそうなのですが、どういう意図なんでしょうね?
天皇制廃止論もあるんでしょうけど、日本人が世界で一番モラルが高いと云われる原因を探していくと、結局は「万世一系の天皇陛下がおられるから」となってしまうのです。
天皇制を廃止したら、日本という国は10年くらいで、韓国や中共のような恥を知らない人達だらけの国になってしまうと思います。
廃止論者の言動やらを見ていると、半島か大陸国のスパイにしか思えないしね。

2017年6月14日水曜日

朴槿恵と亡国の民 / シンシア・リー



シンシア・リーさん、念願叶って日本へ移住されることになったそうです。
祖国での執筆は本作が最後とのこと。
扶桑社から出版されているシリーズが好調で、日本で作家として活動し生活することになったようです。
韓国では歯科医をされていたそうですが、韓国の(韓国に限らず日本以外で取得した)医師免許は日本では無効だったと思うので、これからも祖国批判の作品をずっと書いていかれるつもりなんでしょうか。
ちょっと悲しい気がしますが、日本で暮らす方が氏にとっては幸せなようです。

さて、本作では大統領を罷免された朴さんについてですが、大半はこれまでの大統領の話になっています。
歴代の大統領全て(でいいよね?たぶん)が、在任中或いは退任後に不幸なことになっています。
新たに文氏が大統領に当選されましたが、5年の任期を無事に勤めることができるかどうか。
#来年は冬季オリンピックが開催予定ですが…今の韓国財政状況で無事に開催にこぎ着けることができるのか…不発なら責任を問われて退任もあり得るでしょうし。

さて、朴さんは憲法違反ということで、罷免になり、現在は犯罪者として起訴され、裁判に掛けられるわけですが…逮捕された時から、一部で指摘されていたことですが、憲法或いは他の法律のどの条項にどう違反していて、その証拠はちゃんとあるのか?というと、やっぱり何もないらしいです。
法的な根拠がしっかりとあるわけでもなく、疑いがあるから犯罪者だ!というレベルの嫌疑で、大統領罷免の裁定を裁判所がしたと。
これまでの大統領で有罪判決になった人達も、後から作った法律で有罪にされている(遡及法といって、法治国家ではあり得ない断罪法)ので、現在の法律で有罪にできなかったら、「朴槿恵を有罪にする法」が議会で可決されて有罪にされることでしょう。
そしてたぶんまず確実に、文氏も退任後に断罪されることになるんでしょうね。
「亡国」と氏が言うわけだ。

2017年6月12日月曜日

古代日本の伝統技術 (別冊宝島 2581)



効率がよくなれば、反面失われるものも出て来ます。
古代の技術より現代技術が優れているかというと、そんなことはなく、現代技術では1000年保つものは作れないのです。
木の使い方と建築物、製鉄技術、食物加工などについて、古代と現代の技術が比較されています。
これまで読んだ書籍で、知っていたことではありますが、これだけまとまって分かりやすく書かれているのは余りないと思います。

2017年6月11日日曜日

秘伝・日本史解読術 / 荒山徹



伝奇歴史小説家の荒山氏が解説する日本史です。
氏独特のユニークな見方と解釈が満載です。
これはいくらなんで、という箇所も多々ありますが、成る程と思わされる箇所も多いです。
氏によると日本の歴史に疎い方向けに書かれたとのことですが…これを入門書として読むと、色々と後で他の日本史関連の書籍を読んだときに苦労するような気もしますが。