2006年1月27日金曜日

<亡霊国家ソビエト>を倒せ

ハヤカワ文庫NV刊 ブラッド・ソー著 田中 昌太郎 訳
いかにもアメリカらしいヒーロー物です。主人公は元プロ・スキーヤーで、海軍に入隊してSEALの精鋭として活躍し、シークレットサービスに抜擢されるという、アメリカン・ヒーローです。
通常でもアメリカでトップクラスのヒーローとしてのキャリアを持つ主人公が、崩壊したと思われているソビエトの残党の魔の手から、合衆国と世界と救う物語です。
ソー氏の著作は本作以前に2作ほどあるようで、それの続きみたいです。
でもストーリーのご都合主義が、「正義は勝つ、俺たちこそ正義だ」というように感じられて鼻についてしまって、前作を読む気はしないですが...こういうのが好きな方は楽しめると思います。
たぶん007シリーズみたいな娯楽映画なら、こういう物語も単純に楽しめるんでしょうけどね。



2006年1月23日月曜日

地を穿つ魔

創元推理文庫刊 ブライアン・ラムレイ著 夏来 健次 訳
ラヴクラフトのクトゥルー神話をベースにした物語で、邪神ハンター「タイタス・クロウ・サーガ」第一弾です。
このシリーズは最初の発表が30年前だとか。何故か今になって翻訳され、文庫新刊で出てきました。解説には何故日本国内での発表に30年も掛かったのかが書かれてないので、理由は不明ですが、こういうクトゥルー神話系の物語を日本の読者が受け入れられるようになるまでに30年掛かったということでしょうか。
しかし、30年前の作品ということで、話の流れとか背景とかに古くささが感じられてしまいます。そこがちょっと残念。



【BMW雑記帳】Club-ti新年会

昨年の寿司オフに引き続き、今年はスッポンでClub-ti関西班の新年会を行いました。
とはいえ参加は私を含めて3名だけなんですが。
Club-tiの場合、車で集まる時は皆さん遠くからでも積極的に参加されるのですが、飲み会となると途端に参加者がいなくなります。
まあ確かに予算が6千円とか1万円とかになると大変なのは確かですが、高速代とガソリン代で1万円でも皆さん参加されるんですがねぇ。

それはさておきスッポンです。
スッポンというと高級料理というイメージがあるのですが、養殖物が出ていますので、天然トラフグに比べるとお安く楽しめます。養殖ふぐよりは高いですが。
大阪日本橋(大阪は「にっぽんばし」、東京のは「にほんばし」)の黒門市場という東京でいうとアメ横みたいな感じの生鮮品市場があります。年末に行くと通りのほとんどの店の店頭に、下関特産天然トラフグが所狭しと並べられていて、それはもう壮観な眺めです。
そこの中には寿司屋さんとか鍋物屋さんもあって、この通りの店なら新鮮なネタでおいしいもの食べさせてくれるんだろうなぁ、と思って興味があったのですが、今回やっと行くことができました。


すっぽんを格安で食べさせてくれる店があったので、そこですっぽんのコースをお願いしました。
付け出し(なまこ、たこ、あん胆)とすっぽんの生き血をリンゴジュースで割ったものから始まり、胆と湯引きに心臓と甲羅裏側の肉の刺身が来て、大きな鍋にたっぷりの肉身、最後は雑炊にデザートのイチゴと盛りだくさんで、連れの大食らいの2名でもお腹一杯というくらいの量でした。

すっぽんはかなり脂が多いのですが、その脂はコレステロールとは無縁で太ることもなく、高血圧になることもなく、非常に健康にいいのです。
味の方も脂の味はしますが、口の中に残ることはなくさっと消えてくれて、あっさりとした後味です。
甲羅はコラーゲンの固まりで、これも非常においしく健康によいです。
是非皆さんも一度お試しを。