2009年1月3日土曜日

謎手本忠臣蔵 / 加藤廣



浅野内匠頭が吉良上野介に抱いていた「遺恨」とは一体何なのか?これが忠臣蔵の最大の謎です。
その謎を加藤氏が解き明かすべく、本書を執筆したというので、期待して年末年始の休みに一気に読破しました。
ここで解き明かされた「遺恨」は納得できるけど、やっぱり吉良にとっては災難ですな。将軍直々の命を実行しているだけなのに、その行動を浅野に非難され恨まれたということなんだから。

しかし、この本では内匠頭は日頃剣術の稽古に勤しむ武闘派のように書かれているのですが、なのに小さ刀とはいえ油断している老人を殺せなかったことと矛盾します。そもそも突かずに斬り付ける時点で剣術を嗜んでいるとは思えないですし。家臣には鍛錬を励ませるけど、自分は日頃は何もしてなかったのか?


2009年1月1日木曜日

逆説の日本史 ビジュアル版 古代編 上 / 井沢元彦



逆説の日本史も連載が始まってから既に15年。この間に考古学上の新しい発見が色々とあり、縄文〜弥生の歴史的見解が変更されています。その修正をすることと、豊富な図解や写真によってより判りやすい解説をということで、ビジュアル版の発刊となったようです。
長い文章を読むのは苦手だけど、歴史を楽しみたいという方にお勧め。


蘇我氏四代の冤罪を晴らす / 遠山美都男



う〜〜〜〜ん、なんちゅーか、かなり強引なこじつけ論のように思えるのですが。
資料からの引用と、そこからの類推と、結論に至る過程が、論理だっているようには読めなかったのです。
色々と説明があって「よって〜〜〜である」という論調がひたすら続くけど、「よって」がどうして導かれるのかが理解できないところばかりで。
蘇我氏が悪者にされているのは冤罪であるというのは判るけど...ちょっとこれは。


2008年12月30日火曜日

SHM-CDの'70年代旧譜を色々と

何回同じ物買わされることになるのかなと思いつつも、「より高音質で、マスタークオリティに近い音を」と言われると、気に入ったものはついつい買ってしまいます。


ブラック・サバス 黒い安息日
Black Sabbathは、今ではHeavy Metalの元祖として、Rock界の大御所として君臨していますが、私がBlack Sabbathを知った時は、第一期の末期で、もう全然人気がなくて、アルバムもほとんどが廃盤だったのです。その後も日本ではごく最近まで人気がなくて、旧譜のCD化も日本では遅かったんですよ。
なので、最初にこのアルバムを買ったのは、輸入盤のCDでした。このCDは非常に高音質で、つい最近まで私のオーディオチェック用になっていたくらいです。冒頭の雨と雷をどれくらいリアルに再生できるかが肝なのです。
ま、その後デジタル・リマスターと称する日本版紙ジャケットも買って、今回また買ってで、3枚目(苦笑)
初めて買ったBlack Sabbathのアルバムが、輸入盤の2枚組LP "We Sold Our Soul For Rock'n' Roll" というのだったのですが、1stの本作から1曲を除いて全て入っているという、訳の判らないBest盤だったのですが、それも含めたら4回も同じ物買ってることになる(爆)
でもこれは本当に素晴らしいアルバムです。Black Sabbathの原点でもあるし、Best Albumでもあるし。
1969年の終わりに録音されたもので、Tony Iommiが「あの時はレコーディングというのをどうやればいいか誰も知らなかった」のに、音質は非常にリアルで生々しいです。たぶんスタジオライブ形式で録音して、それにギターを被せ直した程度だと思いますけど。
何にしてもかれこれ40年も前に、これだけの演奏と曲と録音がなされていたということは、驚異に値します。ここからHeavy Metalが始まったのですから。Rob Zombi曰く「今のHeavy Metalは、Black Sabbathがやっていたことを速くやるか遅くやるかでしかない」というくらいで、Heavy Metalのパターンは全てBlack Sabbathがやってしまっているのですな。
グランド・ファンク・レイルロード ライヴ・アルバム
'70年代にライブ・アルバムが流行ったのは、たぶんこのGrand Funk RailroadのLIVE ALBUMが大ヒットしたせいではないかと思われます。中高生の時は、これをコピーしてライブやったので、今更ながら感慨深いものがあるのです。今聴いてみると、当時耳コピーしたベースラインは結構あちこち間違っていたり、はしょってしまっていたりしてたなぁと。まあ当時のテレコではベースをきちんと再生することができていなくて、違って聞こえていたことも原因なのですけどね。
LPはバンド仲間にダビングさせて貰って買わなかったけど、デジタル・リマスターでCD化されたのと、今回のとで2回買ったことになります。こっちは録音はあまりよくなくて、SHMで高音質になった分、録音の悪さが出てしまっていて...。こういう旧譜を高音質CDにする意味ってあるんかい?と思ってしまいますね。
エマーソン・レイク&パーマ 展覧会の絵
これも'71年演奏のライブアルバム。初めて聴いたのは、中学生の時に学校にテープにダビングしたのを持ってきているやつがいて、昼休みに一緒に聴かせて貰った時です。その時に、私:「凄いなぁ」、友:「でもどうせダビングやろ」、私:「いやそれでも凄い」という会話をしていたのですけど、後でこれはライブだと知って愕然とした覚えがあります。
EL&Pというと、プログレッシブ・ロックの一つの頂点ですが、キース・エマーソンのような超絶プレイをする人は、その後現れず、EL&Pが確立した世界を継承するバンドはないのですよね。
特に書かれていないのですが、K2HDマスターを使用しているのではないかと思われるくらい、いい音になっています。Victor独自のK2HDとSHMの組み合わせなら、ちゃんとそれを謳った方がいいと思うのだけど、SHM商標を名乗るとK2HDについて謳えない契約の縛りでもあるのですかね?
レインボー 銀嶺の覇者
リッチー・ブラックモアがDeep Purpleを脱退したというのは、当時の我々ロック・キッズには衝撃な出来事でした。何しろ当時のRock界の頂点にいたのは、紛れもなくDeep Purpleで、その栄光をあっさりと捨てて、全く新しいバンドを結成するというのですから。
しかし、RainbowはDeep Purpleに匹敵するカリスマ・バンドに成長し、逆にDeep Purpleは崩壊してしまったと。
音はいかにも古い録音的な音になっています。もうちょっとマスタリングでどうにかならなかったのかなぁ。
これはLPを買っていて、CD化されたのはずっと買っていなくて、今回のが初CD。なのでアルバムとしては2回目の購入。

2008年12月28日日曜日

【BMW雑記帳】今年も終わり

歳を取ると時間の過ぎるのが加速度的に速くなってくる。
今月の雑誌ですが、ル・ボランが毎年恒例のBMW vs BENZ vs AUDI特集。しかしル・ボランの福野氏の連載が今号で終わり。
他はBMW関連の記事で目立つものは特になし。マイナーチェンジした3シリーズとか新しいZ4の試乗記がちょこっとあるくらいですね。

BMW専門誌が新たに創刊されたようですが、果たして今度は続くのか?
では、良いお年をお迎えください。




TS-1.0TGL/R5のHDD交換

HDDがどんどん安くなっており、日本橋上新テクノランドの自作コーナーを彷徨いていたら、Seagateの1TB HDDを2台セットで安く売っていて、これを2セット買って古い方のTera-Stationに入れれば、実容量3TB弱のRAID5 NASになるなと思い買って来ました。
結論からいうと失敗。いや、HDD交換そのものはちゃんとできたのですけどね。TS-TGLシリーズは、どうも1台当たり550GBくらいまでしか認識しないようで、RAID5での有効容量が1674.4GBと狙っていた容量の6割程度しか確保できないのです。
500GB HDDを4台買って来て入れ直すかとも考えたのですが、その場合この4台の1TB HDDをどこへ持って行くかと。HS-DH2.0TGL/R5に入れるにしても、今格納しているデータをバックアップするところがないし。先に500GB HDD 4台買って来てTS-1.0TGL/R5に入れても、HS-DH2.0TGL/R5に1TBを入れたら、500GB HDD 4台が余るのですよね。
RAID5 NASの組み立てキットを買って来ようかと思ったけど、これが結構高い。ので諦めて1TB HDDを550GB HDDとして使うことにしました。
ま、半年くらいしてHS-DH2.0TGL/R5が一杯になる頃には、2TB HDDが発売になっているでしょうし。

(2008/12/27 23:00追記)
と思ったけど、AmazonでHS-DH2.0TGL/R5の値段を見ていて、ついポチッと行ってしまいました。
なので、到着したら1TB HDDに即換装して、取り出した500GB HDDをTS-1.0TGL/R5に装着することに。
これで実容量1.3TBが2台と2.7TBが1台になります。
当分はバックアップに不自由はしませんね、たぶん。