NASA、ヒ素で増殖する細菌を発見
DNAを形成するのには燐が必須ですが、それが砒素に置き換わっても正常にDNAとして機能している細菌が発見されたそうです。
環境によって、燐を取り込んだり、砒素を取り込んだりして、生命維持を続けるそうなのですが...これで正常にタンパク質を合成して、生殖活動(細菌なので細胞分裂するだけですけど)ができると。
これが可能ということは、昔のSFでよくある炭素が硅素(シリコン)に置き換わった鉱物系生命体なんかも、十分にあり得るってことになりそう。
ちなみに周期律表の同じ属でDNA形成に必須の元素を置き換えてみると、
炭素(C) => 硅素(Si) => ゲルマニウム(Ge)
水素(H) => リチウム(Li) => ナトリウム(Na)
酸素(O) => 硫黄(S) => セレン(Se)
窒素(N) => 燐(P) => 砒素(As)
燐(P) => 砒素(As) => アンモチン(Sb)
硫黄(S) => セレン(Se) => テルル(Te)
な感じで、置き換わっても生命活動が可能ということですね。
硅素、リチウム、硫黄、燐、砒素、セレンでできた生命体って、なんか凄い硬そうな身体になりそう。
2010年12月4日土曜日
2010年12月1日水曜日
樹環惑星 ダイビング・オパリア / 伊野隆之
第11回日本SF新人賞受賞作です。
氏はSF作家になりたかったけど、ずっとそれを実現することができず、この新人賞が創設されたのを機に本作を書き始め、最後のSF新人賞となった第11回目にやっと書き上げた本作を応募して見事受賞されたのだとか。もう少し書き上げるのが遅れていたら、本作は世に出ることがなかったということらしいです。
ということで、実質的に氏が書き上げた初めての作品でもあるようですが、見事なプロットはとても初めての作品とは思えないできです。
結末の持って行き方も、この手のSF小説でよく使われる神秘的というか神憑ったような終わり方ではなく、極めて現実的な終わり方になっていて、正統的なSFの形を崩していません。
選考者の山田正紀氏が解説で「リアリティの水位がぜんぜん違う」とおっしゃているのですが、正に本作を評するのにぴったりの表現だと思います。
SFなんだからあり得ない話でいいだろう、という考え方は一切せずに、現代の科学理論でも十分に予測可能な範囲の未来描写を貫いていて、遠い未来なのに身近に感じる世界を描いています。
こういうSFは本当に少なくなりましたからね。でも作者は新人賞といっても、そうお若くはなく、日本のSF界が最高潮だった頃に学生だった年代の方で、こういう作風になるのは納得ができます。
2010年11月30日火曜日
鉄腕バーディー EVOLUTION 6 初版限定別冊付き / ゆうきまさみ
ゆうきまさみ氏デビュー30周年企画で、ゆうき氏のイラスト集付きで出ています。
初版限定という謳い文句に釣られて買ってしまいました。けど、特別ゆうき氏のファンというわけでもない私には普通の方でよかったな。
#鉄腕バーディー以外は単行本買ってないのです。
この別冊を急遽作ることになって、6巻の発売が1ヶ月伸びたのだそうで。
7巻の発売予定日が結構近いから、あれ?と思ったらそういうことらしい。
30周年記念企画の本番はこちららしい。
ゆうきまさみ年代記 (少年サンデーコミックススペシャル)
CORDLESS / Shiho
4〜5年前だったかな?Kelly Simonz氏がHelpでギターをされていたことがある、大阪中心に活動しているシンガーソングライター Shihoお嬢様のソロアルバムです。
とあるLiveを観に行って、そこにShihoお嬢様も登場。
Live終演後に、このCD買って、サイン貰って、ちょこっと昔話をして来ました。
昔は、ステージ上でもお嬢様な感じだったけど、今はすっかり大人の女の風格を備えるようになって、ステージ上の姿からは昔の雰囲気がさっぱりなくなっていて、思わず「姉御!」と叫びたくなるようなカッコよさでした。
そう言ったら、本人は「え〜?、私はお嬢様がいいな、お嬢様がいい」と言ってましたので、ShihoさんではなくShihoお嬢様と書かせて戴きました。
Shihoお嬢様のBlog
Shihoお嬢様の公式サイト
2010年11月29日月曜日
ラーメンWalker 大阪 2011
「ぴあ」からラーメン店特集号が発売になったと思ったら、今度はWalkerにラーメン特集号。こちらも地域ごとに発売になっているようです。
しかし、こういう本を買っても、普段食べ歩きとかはあまりしないので、1件か2件も行けばいい方なんだよね。
美味しそうなところって、普段行かないようなところが多くて、わざわざ食べるためだけにそこまで行こうという暇がないし。
2010年11月28日日曜日
【BMW雑記帳】新5シリーズの評価は
マガジンXの「ニューカマー喜怒愛楽」と「ざ・総括」で新5シリーズが取り上げられています。同じ雑誌の記事ですが、評価は分かれていますね。「喜怒愛楽」の方は好意的で高い評価点が付けられていますが、「総括」の方はあまりいい評価ではありません。評価する視点が全然違うのですが、視点が違うと同じ車でも全く別の評価になるという好例でしょうね。なので、雑誌の論評を読む時は、1つの雑誌や評論家の評価記事を鵜呑みにせずに、色んな人や雑誌の評価を合わせて読まないと、いけないですね。
これまでのバングルコンセプトから抜け出したデザインは、大人しくて目立たなすぎる、という意見と、これが本来のBMWのデザインだ、という褒め称える意見とがみられます。
私個人的には、今回の5といい、ちょっと前に出た7といい、バングルからの脱却を意識し過ぎて、時代的に後退してしまった印象を持っています。
カーデザインの一番難しいところは、デザイナーが線を引いた時と実際に市販される時との、時間差が非常に大きいところにあると思っています。日本メーカーだとモデル寿命は4年くらいですが、欧州だと6〜8年からあり、更にBMWのようにセダン/クーペ/ツーリング/カブリオレを1年ずつずらして発売すると、シリーズ寿命は10年くらいになります。つまり開発当初からモデル末期までは15年くらいの時間差が生まれてしまうわけです。
更に更に、バングルコンセプトのようにメーカー全シリーズとなると、それが更に広がって、最初にコンセプトを始めてからだと20年くらいの時間差が生まれてしまいます。まあ実際にはバングル氏がBMWに入社してから退社するまでは15年くらいしかなかったのですが、バングルコンセプトによりデザインされたモデルが販売カタログから消えるまでは後数年は掛かるはずなので、そう当て外れな計算ではないでしょう。
バングル氏は、1990年代前半には2000年から2010年頃のカーデザイントレンドがどうなるかを予想して、バングルコンセプトを決めたはずで、実際のところBMW以外のメーカーがバングルコンセプトらしきデザインのモデルを発売して来ているので、当たってたのだろうなと思います。
が、BMWでのバングルコンセプトモデルは、時代のトレンドよりも早過ぎて売れなかったのではないかという気がします。売れ行きが悪い責任を取らされてバングル氏はBMWを去って、今のBMWはバングルコンセプトではないデザインを目指しています。代わりに、他のメーカーがバングルっぽいデザインを出し始めたと。
BMWの新しいデザインコンセプトが、10年先の2020年頃のデザイントレンドを目指して作られているのならいいのですが、5/7シリーズのデザインを見る感じでは、むしろ1990年代のデザインコンセプトに2000年代のデザイントレンドを被せたように見えます。だから新鮮みがなくてオーソドックスな雰囲気が漂い、だけれどもディテールは綺麗にまとまっているという感じになるのではないかと。
そういうデザインって、古びるのも早いはずなので、5年後くらいには古くさく見えてしまわないかなと。
この流れを考えると、BMWというメーカーは好きだけど、もう私がBMW車を買うことはないだろうなぁ。
これまでのバングルコンセプトから抜け出したデザインは、大人しくて目立たなすぎる、という意見と、これが本来のBMWのデザインだ、という褒め称える意見とがみられます。
私個人的には、今回の5といい、ちょっと前に出た7といい、バングルからの脱却を意識し過ぎて、時代的に後退してしまった印象を持っています。
カーデザインの一番難しいところは、デザイナーが線を引いた時と実際に市販される時との、時間差が非常に大きいところにあると思っています。日本メーカーだとモデル寿命は4年くらいですが、欧州だと6〜8年からあり、更にBMWのようにセダン/クーペ/ツーリング/カブリオレを1年ずつずらして発売すると、シリーズ寿命は10年くらいになります。つまり開発当初からモデル末期までは15年くらいの時間差が生まれてしまうわけです。
更に更に、バングルコンセプトのようにメーカー全シリーズとなると、それが更に広がって、最初にコンセプトを始めてからだと20年くらいの時間差が生まれてしまいます。まあ実際にはバングル氏がBMWに入社してから退社するまでは15年くらいしかなかったのですが、バングルコンセプトによりデザインされたモデルが販売カタログから消えるまでは後数年は掛かるはずなので、そう当て外れな計算ではないでしょう。
バングル氏は、1990年代前半には2000年から2010年頃のカーデザイントレンドがどうなるかを予想して、バングルコンセプトを決めたはずで、実際のところBMW以外のメーカーがバングルコンセプトらしきデザインのモデルを発売して来ているので、当たってたのだろうなと思います。
が、BMWでのバングルコンセプトモデルは、時代のトレンドよりも早過ぎて売れなかったのではないかという気がします。売れ行きが悪い責任を取らされてバングル氏はBMWを去って、今のBMWはバングルコンセプトではないデザインを目指しています。代わりに、他のメーカーがバングルっぽいデザインを出し始めたと。
BMWの新しいデザインコンセプトが、10年先の2020年頃のデザイントレンドを目指して作られているのならいいのですが、5/7シリーズのデザインを見る感じでは、むしろ1990年代のデザインコンセプトに2000年代のデザイントレンドを被せたように見えます。だから新鮮みがなくてオーソドックスな雰囲気が漂い、だけれどもディテールは綺麗にまとまっているという感じになるのではないかと。
そういうデザインって、古びるのも早いはずなので、5年後くらいには古くさく見えてしまわないかなと。
この流れを考えると、BMWというメーカーは好きだけど、もう私がBMW車を買うことはないだろうなぁ。
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