2013年7月13日土曜日

【くるまのおと】福野氏もGOLF VIIを大絶賛



福野氏の視点は、他の評論家の方達とは方向性が全然違いますが、それでもGOLF VIIを大絶賛してますね。
今月の晴れクルを読んだら、1.2LのGOLF VIIを買うしかないやろって気にさせられます(笑)
Volkswagenの開発陣は、クルマはどうあるべきかをキチンと判っていて、何をどうすれば理想通りのものになるかを実践できてるから、こういうモノができてくるんですね。
更には、トップから末端まで会社全体(そして部品メーカーなどの協力会社のすべて)が綺麗に方向性が統一が取れていないと、こうはならないんです。
エンジニアの端くれとして、こういう環境で仕事ができる連中が羨ましくて仕方がないです。

でもデザインがなぁ〜、と思うのですが、フォルクスワーゲンゴルフのすべてを読み直していて、VIIベースのGTIの欧州試乗記があって、フロントのデザインがちょいっと赤い線入って、ハニカムのインテークダクトになって、そのサイドインテークがカナードになって、とちょいとした変更なんですが、それだけで見違えるようにカッコよくなってます。
全体的なプロポーションは綺麗なので、こういうフロントマスクのちょっとした修正で、スポーティに見えてしまうのでしょうね。
デザインを統括しているダ・シルバのセンスも凄いんでしょうけど。

コンフォートラインにGTIのフロントマスク付けられんかなぁ。


それにつけても、初代GOLFと初代SCIROCCOのカッコのよさは、今見ても惚れ惚れします。
流石に40年も経っているので古くささはありますが、SCIROCCOなんか本当に欲しくなるデザインですな。
御大はVWグループ傘下に入っているから、こいつを現代風にリアレンジして、発売してくれないものかな。
今のSCIROCCOもカッコいいとは思うんだけど、どうも最近のやたらとサイドがうねったデザインよりも、昔の直線と面で構成されたデザインの方が好きなんですよね。
まあ最近のクルマは、プレス技術を誇るためだけのような無意味にあちこちにプレスラインや曲面を入れたデザインが多いから、昔のストレートなデザインの方が新鮮に見えるってこともあるんですけどね。

2013年7月9日火曜日

【くるまのおと】フォルクワーゲン & 7th ゴルフ 連鎖する奇跡 / 岡崎宏司



実質的に世界No.1の自動車メーカーになったVolkswagenと、他をぶっちぎりで突き放す性能と品質と価格の7th Golfが、どうやって生まれたかを、硬派自動車評論家の岡崎氏が解き明かしてくれます。
デザインが平凡すぎて食指が動かないGolfですが、こういうのを読むと中身は最高なんだよなぁ、と改めて知らされてしまいます。

それにつけても、フェルディナンド・ピエヒ氏の凄さ。
エンジニアとして優れているだけではなく、戦略家、経営者としての先見の明と行動力があり、明確なヴィジョンを社員全員に示し理解させて全グループをぶれなく同じ方向へ進める。
世紀のスーパーマンとしかいいようがないですね。
その反面、岡崎氏とはエンスー同士の会話を楽しみ、個人的な約束を几帳面に守ってくれる。
日本の経営者で、彼らの1/10でもこういう気遣いができる人は滅多にいないですよね。
(スポーツ監督なんかにはいるみたいですが)

こういうのを読めば読むほど、日本の将来に希望が持てなくなってしまいます。

2013年7月8日月曜日

IN TIME



時間が通貨になるのはいいとして、寿命として消費された時間分が世の中から減っていくわけだよなぁ。
その分はどこから補うんだろうか?時間を生産するシステムがあるようには見えなかったんだが。

まあ、現実世界の通貨制度による貧富の差を皮肉ったストーリーなんでしょうけどね。

2013年7月7日日曜日

【メンテナンス日記】シェアラスター ループ



車検前にワイパーのゴムだけ替えておこうと、近くのスーパーオートバックスに行ったのですが、インジェクターを洗浄してくれるビデオが流れているコーナーが目についてチェックしたところ、インジェクターの目詰まりを解消し、バルブやピストンに付着しているカーボンデポジットを洗浄してくれるというガソリン添加剤が何社かから発売になっているのを知りました。
まあこういうのは結構昔からあって、ハイオクガソリンが発売開始された時に、既にこういう添加剤を入れたエンジンを綺麗にするハイオクガソリンを謳い文句にした石油会社もありましたね。
今回棚を見たら、エンジンオイルメーカーのカストロールとか有名メーカーが発売しているのが並んでいて、効果ありそうな雰囲気がしていて、家の子も15年間で6万km超と、エンジン内部に汚れが溜まってるのは間違いない距離数なので、ちょっと買ってみることにしました。

どれにするかとちょっと悩んだのですが、どうせどこのメーカーのも似たようなもんだろうから、店のお薦めがお買い得価格になっていてよかろうと、シェアラスターのにしました。
シェアラスターといえばカルナバ蝋ワックスで有名ですが、ワックスだけだとやっていけなくなったのか、最近はこういう添加剤も発売しているんですね。
エンジン内部をコーティングするというのもあったり、燃料ではなくオイルに添加するのとかもあるんですが、今回はインジェクター洗浄だけの効果で十分と思ったので、こいつにしました。

ちょうど満タンにしたばかりだったので、その場でガソリンタンクに突っ込んで帰って来ました。
こういうのって効果が出るまで時間がある程度掛かる...はずなんですが、店の駐車場を出るときから何かエンジンがスムーズ。
加速は試せなかったのですが、アイドリング時の音と振動が今までから激減してます。
マジ?よっぽどインジェクター詰まって、燃料噴くのがバラついてたのか???
今後どうなるかが楽しみです。

柳生大作戦 / 荒山徹



柳生大作戦(下) (講談社文庫)

本書が文庫本として刊行された時に、奥付けの著者作品一覧に柳生大戦争 (講談社文庫)があったのと、両方共題名に「柳生」が入っているので、大戦争の続きが大作戦かと思って先に大戦争の方を買ったのですが、話の内容としては特に関連性はありませんでした。同じ柳生を主人公というか主な登場人物にしていますが、両方に話の継続性や関連性はありません。

単行本で刊行された時は「石田三成(ソクチョンサムスン)」だったのを「柳生大作戦」改題したということで、徳川家康 トクチョンカガン (実業之日本社文庫)と同じような話なのかなと思ったりもしましたが、こちらも予想を外れて全く別の手法が取られています。
というか元々の「石田三成(ソクチョンサムスン)」がそもそも内容に相応しくないですね。
ネタばれになってしまいますが、石田三成の先祖が百済人という設定になっていて、それで題名を朝鮮語読みにしたのかと思いますが、現代/近代の朝鮮語と百済語は全然別の言語で、「石田三成」を「ソクチョンサムスン」と読むのは設定的に不自然です。
たぶん、それに気が付かれて題名を代え、加筆修正されたんだと邪推しますが。

ストーリー的にも、石田三成よりも柳生一族の方がより比重が高く置かれているので、改題により内容に相応しいものになっていると思います。
話が、天智天皇の終わりの時代と桃山時代の終わりの話が並列的に入れ替わり進められます。
何故そういう進め方なのかは読んで戴くとして、こういう視点は非常に面白いですね。
天智天皇までの親百済派から天武天皇以降の親新羅派への転換は、昔から一体どういう経緯でそうなったのか疑問に思っているところで、天武天皇の正体が一体何なのかと合わせて色々と推測はするのですが、親新羅派で皇位を狙える人というのがいないんですよね。
本書では記紀通り実弟としてますが...井沢氏の指摘するとおり記紀では天武天皇の生年が不詳という重大な謎があって、実弟だったら絶対にあり得ないんですよね。