2011年11月3日木曜日

【ZEISSコラム】Distagon T* F1.4/35mm ZF.2 Carl Zeiss



やっと日本で発売になりました。米国では6月くらいから販売されていて、更にZEマウントは何故か米国とほぼ同時の8月末に日本でも発売されているのに、何故に日本でのZF.2の発売がこんなに遅くなるのか。
ZF.2マウントの販売実績がよくないからなのでしょうかね?まあ欲しい人はZFで買ってしまっているだろうから、ZFで発売しているのと同じレンズをZF.2にしたからといって、買い換えませんよね。
で、最初からZF.2で発売される初のCosina/Zeissレンズです。
同じ開放F値、焦点距離のレンズが、Yashica/CONTAX時代にもありますが、設計は変更されています。
Y/Cは8群9枚ですが、こちらは9群11枚になっています。
でも公表されているMTF特性、ディストーション、周辺光量低下率は、よく似ています。最短も共に0.3mで変更なし。
Y/Cはフロート方式に非球面レンズ使用でしたが、今回も同じくフロート方式に非球面レンズ使用のようです。
COSINAのサイトの性能表では、「フローティング機構を採用」とありますが、非球面レンズについては何も書かれていません。
Carl Zeiss公式サイトのFeaturesには、"Aspherical design"についての解説はありますが、フロート方式については書かれていません。
う〜ん、なんでかなぁ。
フォーカスリングを動かした時の鏡胴の動きと、背景に光点を入れたときのボケ方からすると、まず間違いなくフロート方式だとは思われますが。

まずは、外観から。
D3Sに装着した様子。


Y/CのD1.4/35との比較。新型はかなり巨大化しています。


開放で最短の作例。ピントがめちゃくちゃ薄い!これだけピント位置がはっきりとしているのも久しぶりです。



開放の無限遠は、曇天のせいもありますが、ドラマティックなことは何も起こらず、ごく平凡な写り。
最短と異なり、ぱっと見の被写界深度がかなり深く見えます。



Y/C時代、特に初期の頃は、色が濃厚でこってりとしたのが、Carl Zeissレンズの持ち味のように言われていました。
後期になってから、あっさり系に変化していきましたが、それでも色がくっきりと出るのが特徴でした。
が、COSINA製になってからのは、更に色があっさり目になって来ているように思います。


ZF/ZF.2レンズの作例はこちら

2011年11月2日水曜日

娼婦ベロニカ



タイトルからエロいシーンを期待するかも知れませんが、残念ながら史実に基づいた真面目な歴史映画で、露出度は007映画程度です。
中世のベネチアでは、高級娼婦がそれなりの地位にあったようで、貴族や王家が重用していたみたいです。
家族を養うため&愛する貴族の子息と結ばれるためには、高級娼婦になるしかなかった平民の娘が、ベネチアを救い、変革していく物語です。
共和国だけど、貴族制がありというのも、面白いな。

2011年11月1日火曜日

ローマ、愛の部屋



久しぶりに「DVD3枚で3,000円」で買いました。
ローマのバーで知り合った旅行者の女性二人が、お互いの悩みを打ち明けていく内に本格的に愛し合っていく、というストーリーです。
その過程は、最初タイトルから想像していたのとは違って、かなりまともな映画っぽいです。
まあ描写の大半はレズシーンなのですが(笑)
しっとりとしていい映画だと思いますよ。

2011年10月30日日曜日

May探偵プリコロの狼狽 / 魔夜峰央



あれ?今日はATOKが「魔夜峰央」を変換してくれない。Lionにしたせいでなんか設定変わってしまったのか?
それはさておき、出版社が変わって帰還してからは、第何巻みたいなのではなくなってしまいました。
まあ既に家政婦パタリロシリーズとか、魔夜氏にはそういうシリーズなのだけど、1巻毎にタイトルを付けているのがありますから、別に驚くようなことではないのですが。
しかしこういうのだと、シリーズなんだけど順番が判らない、という欠陥があったり、次があるのかどうか判らなくて心配になる、という問題もあります。
まあたぶん作者自身も次巻を発刊できる自信がなくて、こういう手法を取っているんじゃないかと思われる節もありますが。
Web連載はまだ続いているみたいなので、次も出る...かな。
売れ行きがいいかどうか次第でしょうけど。

Android 4の憂鬱

先週、開発コード名Ice Cream Sandwitch、Android 4.0のSDK(Android SDK r14)がリリースされました。
が、やはりかなり色々と不具合があったらしく、金曜日にBug Fix版の開発キット(Android SDK r15)がリリースされています。
何故か開発Blogにはリリースした報告がなくて、ひっそりとというかこっそりとというか、そんな感じでのリリースです。

Android 3.0はTablet専用のため、このソースコードをAndroid.2.xに勝手にマージされると困る、という理由で、Android 3.xはソースコード非公開になっています。
Android 4.0ではソースを公開に戻すということですが...2.3.5というのが端末メーカーにはリリースされているのですが、開発キットやソースの公開はされていません。
本当にソースを公開をするのかな?

ソースを公開していたandroid.kernel.orgサーバーが、8月にクラックされて一時的に閉鎖されています。
Linux Kernelの方はソース公開は再開されているのですが、android.kernel.orgの方は閉鎖されたままですし。

日本のメーカーはソース改変をやりまくっているけど、Open Sourceコミュニティには全然commitせずに、クレクレ君状態なので、Googleも呆れてOpen Sourceを続けるのがアホらしくなってるんではないかって気がしますが。

日本のメーカーは、昔からOpen Sourceに対しての経営陣の理解がなくて、タダで使えるものは喜んで使うけど、自社で修正・改変したコードをOpen Sourceコミュニティに戻すことはしないんですよね。
「うちが金と人を掛けて作ったコードを、どうしてタダで他人にやらなきゃいけないんだ!」って公言する方もおられたくらいで。
未だにメーカー独自機能を入れて差別化を図らないと、ライバルメーカーには勝てない、という発想から抜けられないから、同じハードに同じソフトを載せての勝負というのができないんですよね。
しかしそのせいで互換性が乏しくちょっと前の機能しかない状態になってしまって、互換性の高くて最新機能満載の米国製、台湾製、韓国製に負けてしまっている、というのが現在の日本のAndroid携帯の状況。
しかも日本独自の機能を追加することにやっきになっているため、日本以外の国への輸出もできないと。
根本的に戦略が間違っていることに、いつになれば気が付くのやら。