2006年10月27日金曜日

信長街道 / 安部 龍太郎



信長燃ゆ〈上〉の作者が取材時に物語の舞台になる各地を訪れた時の取材メモを纏めたものだそうです。
実際に事件のあった場所を訪れて、これまで事実だろうとされていた事柄が本当はどうであったかを検証されています。
桶狭間における考察は、先日の「服部半蔵と影の一族」で作者の橋場氏の考察と似ており、公式な資料だけでは判らないことを様々な角度から見て明らかにされています。
歴史の事実というのも、新たな事実が発見され、日々刻々と変化しています。今まで一般に考えられていたのとは異なる信長像、秀吉像、家康像が出てくる可能性は高いです。


IV / Winger



Kip Winger率いるWingerが13年振りに復活です。
ギターのRebが5年前くらいから、インタビューの度に近々Wingerを再始動すると語っていたのですが、やっとの復活です。
完璧すぎるアルバムPullの後ではなかなか納得するアルバムが作れなかったのでしょうね。
本作もPullを超えているかというと、どうかなぁと思います。曲想的にWingerというよりも、Kipのソロアルバムに近い感じで、あまりHard Rockしてないんですよね。なので、Kipのソロも好きな方にはお勧めですが、Wingerを求めている人には物足りないかも知れません。
でもRebの美しいソロはたっぷりと楽しめます。


2006年10月25日水曜日

服部半蔵と影の一族 / 橋場 日月



服部半蔵といえば徳川に使えた伊賀忍者の頭目というイメージがありますが、その実体と一生を追いかけた歴史書です。
今まで読んだ本では、服部半蔵は別名「槍の半蔵」といって槍が得意な武将であった、紹介されていましたが、本書では「槍半蔵」は別の半蔵「佐々木半蔵」のことで、服部半蔵は「鬼半蔵」と呼ばれていたとのことです。
忍者漫画やテレビの時代劇のせいで、いつも黒装束に身を包み、闇を駆け抜ける姿を想像してしまいますが、実際の服部半蔵以下の当時の忍者というのはまた違ったようです。
最後は江戸城の警護を担当する伊賀忍群の頭領となり、江戸詰め伊賀忍群の頭領は代々「服部半蔵」を襲名したそうですが、徳川の世が定まってからは実際に諜報活動の役割を担ったのは実は柳生忍群で、これも一般的なイメージとはかけ離れていますね。


2006年10月22日日曜日

【BMW雑記帳】モーターファン復活!

とはいえ、正式な復活ではなくモーターファン イラストレーテッドという別冊の形ですが、不定期間ではなく月刊として発刊されています。
モーターファンは、当時随一のメカニズム解説記事を毎号行っており、精緻なイラストなどは芸術の域といっていいくらいでした。その精密なイラストによるメカニズム解説が復活!誌名も「イラストレーテッド」と打っているだけあって、全面的に写真とイラストが掲載されており、車のメカニズムに興味がある方なら、必見です。

惜しむらくは、当時私がモーターファンを毎号購入していた1番の理由である、兼坂氏によるエンジン解説が復活しなかったことです。この「毒舌評論」と銘打たれた解説記事は、日本の車メーカーとバイクメーカーのエンジン設計に革命を起こし、兼坂氏のご神託は今では全て国内メーカーのみならず海外メーカーのエンジンにも採用され、予言も今ではごく当たり前の現実となっています。
その兼坂氏もお亡くなりになってしまい、ああいう記事はもう書ける方がおられないのでしょうねぇ。
#マガジンXでボンバー池田氏が、似たような企画記事をしてはいますが。

EOS 5D + DK-21M + スーパープレシジョンマット

ピント精度を上げるために、キヤノン純正のF値が明るいレンズでのピント精度を上げるEe-S フォーカシングスクリーンとファインダー倍率を上げるニコンのD200用DK-21M マグニファイングアイピースを買ってきました。
元々フルサイズなので、ファインダー倍率を上げると、眼鏡着用の私にはちょっと隅が蹴られ気味になるのですが、RTS-III + 倍率アップアダプタと同じ程度なので、たぶん問題にはならないかなと。
問題は、レンズ3本(Rollei SL35用 P50/1.4、ZF P50/1.4、Y/C P55/1.2)で最短撮影距離でのピント精度を試したところ、一様に3mm程後ピン。AF前提なので、ファインダースクリーンとCCD位置の精度はあまり気にしてないのでしょうか?まあ実際に撮影する時は開放で撮影することはまずないので、問題ないといえば問題ないのですが...。
もしこういう明るいレンズを開放で使用されるのなら、ピント精度をよ〜〜く確認された方がよいですよ。