2015年8月15日土曜日

サイバー・コマンドー / 福田和代



まだこれがフィクションで留まっている間はいいんですが、洒落にならんよ、これ。
インターネットが世に登場し、一般に普及し始めてから20年そこそこですが、既に社会システムはインターネットなしでは機能しない仕組みになってしまっています。
インターネットで情報をやり取りするIPという仕組みは、コンピューター・セキュリティ性という概念がない時代に生まれたため無防備なのですが、その無防備なままで来てしまっています。
セキュリティ性を考慮した仕組みを新たに作るべきなのですが、誰もそれをやろうとはしていないんですよね。
コスト的な問題が一番なんですが、一度普及してしまったものを入れ換えるのは、世の中の人達みんな嫌がるんです。
それを判っていながらできない。
そして近い将来、本書のような事態が現実に起こってしまう。

ジェラシック・ワールド

ジェラシック・ワールド

字幕がなくて吹き替えしか上映されないのは、子供向け映画扱いだからか?にしては、残虐なシーンが多いからR+15指定になっててもおかしくないんだけど。
クライトン原作ではなくて、ジェラシック・パークを現代の世にもう一度というコンセプトで制作されているので、あんまりひねりがなくて、恐竜が暴れ回るだけって感じです。
今回の教訓。
1.人類よりも恐竜の方が智慧があるけど、人類はそれを認めようとはしない。
2.最強なのは恐竜ではなく魚竜のモササウルス。
3.人類は同じ間違いを何度も冒して反省しない。
驕れる者は久しからずってことすな。

映りが結構カリッとした描写なので、てっきりArri + Carl Zeissかと思ったら、Panavisonでした。
デジタル時代に合わせて、独特の柔らかい描写を変えて来てるのかなぁ?

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

「イーサン・ハント最後のミッション」とあるけども、どう考えてもまだまだ続きますという終わり方やね。
トム・クルーズさん、今回はスタントを一切使わずにすべて自分で演じたそうなのですが(これまでもスタントマンは最小限しか使ってなかったと思うけど)、もう50を越えているわけで、あんな激しいアクションを後どれくらい続けられるかという問題が出てくるんでしょうね。

今回はBMWと提携しているらしく、BMWの現行各車が激しいカーチェイスに使われています。
M4とバイク(これもBMW S1000RR)のチェイスなぞは(まさかあのドライヴィングまでトム・クルーズがやっているとは思えないですが)、ドライバーの腕の凄さを見せつけられます。
でもバイクはノーヘルのサングラスのみで運転するという設定になっているので、マジでバイクでのチェイスは、ご本人が運転しているらしい...すげー。

バイクのチェイスシーンでGo Proを使っているのか?と思われるシーンがあるんだけど、どうなんでしょう?
本編2時間超の上映時間に膀胱が耐えきれず、エンドロールで確認しそこねたんすよね。
通常のシーンはPanavisionだと思うんですが。

ストーリーもよくできています。
味方と思われた人が敵かと思えばやっぱり味方で...最後までハラハラさせられます。
これは絶対観ておくべき作品ですよ。

2015年8月14日金曜日

死の証人 新・傭兵代理店 / 渡辺裕之



無敵の藤堂浩志もとうとう年貢の納め時。
舞台は台湾です。
スリリングな展開はいつもながら見事ですね。
スピーディーな展開を読みやすい文章で描き、物語の中に入り込んでしまう巧さは相変わらずです。

2015年8月9日日曜日

デスゲーム 新・傭兵代理店 / 渡辺裕之



年明けすぐに発売になっていたのを見落としてました...その頃は仕事は特に忙しくもなく書店にはちょくちょく行っていたはずなんだけど。
今回のリベンジャーズの舞台はISの勢力が拡大中のシリアです。
ISには世界80カ国から戦士として参加する連中がいるそうで。
貧困な国のイスラム教徒が参加するだけではなく、欧州先進国からも参加する人が多いそうで。
キリスト教徒がイスラム教に改宗してまで、参加したくなるほどの魅力があるんですかね?