2014年2月22日土曜日

日本の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】 / 竹村公太郎



日本史の謎は「地形」で解ける (PHP文庫)の続編です。
今回も目から鱗の連続です。

現代の日本は世界でもトップクラスの長寿国ですが、その秘訣が塩素消毒された水道にあるというは、昨今の水道の塩素は身体に悪いから止めべきというのが、如何に根拠のない物の一面しか捉えてない主張かというのが、明治からの統計データではっきりと判ります。
横浜に住んでいた頃に、横浜生まれの人達が(不味いといわれる大阪市の水道よりもあきらかに不味いのに)「横浜の水道はおいしいんですよ」と自慢するのを不思議に思っていたのですが、水源の確保に色々と物語があったのも初めて知りました。
ピラミッド建築の理由についての考察も、土木の専門家ならではの見解ですね。歴史研究家ではこういう視点でピラミッドを見ることができる人はいないでしょうね。

今回もお薦めの内容がてんこ盛りです。

2014年2月17日月曜日

宇宙の扉をノックする / リサ・ランドール



前作ワープする宇宙―5次元時空の謎を解くは、私には非常に難解で何をおっしゃっているのかすら理解できませんでしたが、本作は難解な理論の話は出てこず、CERNのLHCの現状と目的などについてのお話や科学者の考え方とかの話がほとんどで、素粒子論や宇宙論についての話はほとんど出て来ません。
なので読みやすく何を言いたいかをすぐに理解できました。
反面、んじゃ結局ヒッグス粒子とかヒッグス場って何よ?については、軽く触れている程度で終わってしまっていて、判らず終い(苦笑)
ん〜、前著をもう一回じっくりと読み直してみるべきかなぁ。

【α7R】Voigtlander NOKTON 50mm/F1.1 VM



行き付けのカメラ屋さんで、程度のいい中古がそこそこ安い値段で出ていたので買ってしまいました。
私は標準レンズフェチを自称するくらい、50mmレンズが好きなのですが、これ!というレンズが今は手元にないのです。
Planar 100周年記念のPlanar T* F1.2/55mmを、中判デジカメに手を出すときに下取りに出してしまったからなのですが、その3年後にフルサイズミラーレス一眼が登場して、Y/Cマウントレンズの性能を100%活かせるデジタルカメラが登場することを予想できず諦めてしまったことを、返す返すも悔やむしかありません。

なのでα7Rを買ってから、これだ!という50mmレンズを探す旅に出ているわけですが、まだ出会えず。
で、スペック的にかなり無理してるという気がしつつも、非常に気になっていたのが、Voigtlanderブランドでコシナが販売しているNOKTON F1.1/50mm VMなわけです。
雑誌やらネットやらの評判は悪くないです。
作例を見る感じでは開放から結構シャープでしっかりした映りでボケもいい感じ。

で、入手して早速COSINA フォクトレンダー VM-E Close Focus Adapter 631908を経由してα7Rに付けて試写してみました。


ピントが合っている箇所がはっきりと判り、焦点位置での鋭さが見て取れます。
前後のボケ具合もなだらかで癖はあまり見られません。
ピント位置の石の立体感もしっかりと出てくれています。


小鳥が多数泊まっている木々の全体像。
これの一部を100%縮尺で切り出したのがこちら↓。


この縮尺で小鳥の羽の細部がきっちりと解像しています。
ちなみにこれは開放F1.1での撮影です。
ピントが合っている部分は、これくらいしっかりしか映りをしてくれています。

しかしこれはかなり使いこなしに苦労しそうです。
ピントが合っている箇所の像がきっちりと結像しているため、そこからちょっと外れると、焦点深度が浅い分はっきりと暈けてくれます。
ピントの薄さはPlanar T* F1.2/55mmに匹敵するといっても過言じゃないと思います。
(とはいえ、ピントが合っている部分のシャープさでは、まだまだ及びませんが)

また無限遠付近だと、周辺があからさまに蹴られて黒くなります。
近接(最近接が1mまで)付近では大丈夫なので、α7Rの撮像素子との相性でしょうね。
レンズ後端との距離が短いと、どうしても周辺が蹴られてしまうみたいです。

50mmとしては最短が1mと結構長いので、ポートレートとかを撮りたい場合は、Close Focus Adapterは必須になりますね。
これを使えば最短は50cmくらいと、通常の50mmレンズ並になりますので。

まだ絞っていった時の描写の変化とか、女性の肌の描写は試してませんが、果たしてどうなるか。

2014年2月16日日曜日

【ZEISSコラム】Otus 55/1.4は5月に日本国内発売

Otus 1.4/55

コシナのHPにさり気なく掲載されていました。
横浜で開催中のCP+ 2014に合わせて発表されていたみたいです。

希望小売価格(税別) 
オータス 1.4/55 ZE ¥425,000
オータス 1.4/55 ZF.2 ¥425,000
2014年5月発売予定

う〜〜〜〜〜〜、実売で30万円代半ばくらいになるかなぁ。
今の私の懐状況では、手を出すのは無理だが。

SIGMAがこれに非常に近い性能になりそうな、新設計の50mm/F1.4をARTラインで発売予定なので、そちらの方が気になってます。
Otusのレンズ構成が10群12枚で、SIGMAは8群13枚と、どちらも50mm/F1.4としては前例のないくらいにレンズ枚数を使ってるんですよね。
SIGMAのことなので、高いといってもArt Line 35mm/F1.4と同等程度の価格に抑えてくれることを期待してます。