2015年6月25日木曜日

【くるまのおと】86/BRZ用のコスワース・チューン・キットが日本でも発売開始



少し前に「そういえば86をコスワースがチューンするって話はどうなったかなぁ?」と思ってググったら、レーシング・チューナーのル・マンが取り扱いを始めているのを見つけました。
でもって、今週発売のベストカーにもこのことが書かれていました。
一番軽いチューンは車検対応で、更にパワーアップするキットは現在車検対応にする作業中だそうなので、年内には車検対応でフルチューンも可能になりそうです。
NAで吸排気系とCPUでチューンするタイプで、4段階に分けて徐々にパワーを上げていけるようになっています。
更にスーパーチャージャーも発売予定で、こちらはノーマル+60PSまでパワーアップする予定だとか。

まあ私はDemioを注文してしまったので、86/BRZに乗ることはないですが、86/BRZユーザーでパワーに物足りなさを感じている方は、一考の価値があると思いますよ。

2015年6月24日水曜日

骨が語る日本人の歴史 / 片山一道



縄文時代から弥生時代に掛けての日本人の骨格の違いについて、目から鱗でした。
更に現代日本人は、前後急速に大きく変化し、日本の歴史の中でも「異形すぎる」との話は、ちょっと驚きはしたものの、納得できるものです。
これから考えると、骨格の差というのは、DNAの違いよりも、生活環境や食べ物などの差による要素の方が遙かに大きいということになりますね。

面白いのは、縄文時代では1万年の間、列島の北から南までで、骨格の差は非常に小さいのだそうです。
が、弥生時代に入ると、前中後期で差があり、更に地域による差が大きくなってくるのだとか。
古墳時代以降になると、貴族層、武家層、庶民層で骨格の差が出てくるとか。

結局は、骨格からだけでは、判ることはあまりないのだそうで。
弥生時代に、大陸から大勢の人達が渡来し、縄文人を駆逐していったような説が、これまではほとんどでしたが、この本を読むとそれは錯覚みたいです。
2000年後の学者が、現代日本人が大戦後に急速に骨格が変わったことを、戦勝国の白人が大量に日本に来て混血が急速に進んだ、というようなものなのかも。

2015年6月21日日曜日

【くるまのおと】過ぎたるは及ばざるが如し

新型Deminoに搭載のSkyActive-G 1.3Lエンジンは、先代Demio後期に導入されたSkyActive-Gに比べると、SkyActive-Gとしての要素が減っています。
圧縮比は14から12に下げられていて、14はやはりやり過ぎだったらしく、燃焼の安定性を優先して12に落とされています。
4-2-1の等長タコ足排気系は、4-1に変わっています。しかも等長ではないっぽいのですが、エンジンの搭載位置を前に持っていくために、排気系を小型軽量化して、クルマ全体としてのまとまりの方を優先しています。
圧縮比を12に落としたので、排気系VVTは不要になり、吸気系VVTは電動から油圧に変更し、コストを削減しています。
一見コスト削減優先のように見えるのですが、圧縮比14は、今の技術ではまだ安定しての実現は無理で、早過ぎたということらいいです。
結果、圧縮比を12に落とすことで、トルク特性を改善し、レスポンス特性を改善し、燃費を改善し、コストを削減し、重量と大きさを削減していると。
カタログで派手に謳える技術的な特長ではなく、実用的な性能を高めることの方を優先しているわけですね。

タイヤサイズは185/65R15と185/60R16ですが、このクラスとしては普通の方ですね。
ラジアル時代になってから、インチアップして扁平率の低いタイヤに履き替えて、走りをよくし、デザイン的にもかっこよくというのが流行だし、それがドンドンとエスカレートして、高級車では扁平率30にまで行ってしまっています。
元々は、バイアスタイヤの扁平率100を超えているタイヤから、扁平率80のラジアルタイヤに履き替えると、走りはよくなり、乗り心地もよくなり、燃費もよくなり、といいことずくめでした。
それが扁平率を低くしてぺっちゃんこなタイヤにすると走りがよくなると勘違いされて、エスカレートしていってしまったと。
実際には、扁平率70-50くらいが一番バランスがよいらしいのですけどね。
そういう意味でも、Demioの標準サイズはなかなかいいところを選んでいると思います。