2022年7月6日水曜日

日本人だけが知らない「本当の世界史」中世編 / 倉山満

世界史というと、今の西欧州を中心とした歴史を、日本人は思い浮かべるのでしょうけど、古代から中世にかけての世界の中心は、西アジア辺りのイスラム教圏でした。
中共政府が、古代からずっと中国が世界の中心のような顔をしていますが、せいぜいモンゴル帝国の頃は、帝国の一部として世界の中心の端っこにいた程度で、それ以外は辺境ですよね。
#どこの国でも自分達こそ世界の中心というし、その点は日本でも同じですが。
それに元はモンゴル帝国の一部だし、今の中国といわれる地域でさえ元の一部でしかないので、騙されないように。
決して、中国の一部がモンゴルではありませんし、満洲が中国の一部なのではなく、中国が満洲の一部だったのです。

それはさておき、今先進国と言われている西欧州の国々は、中世には存在しなかったし、辺境の文明的にも文化的にも遅れた地域だったのです。
西欧州は、古代からずっと世界の中心のような顔をしていますが、騙されないようにしましょう。

 


日本史サイエンス〈弐〉 邪馬台国、秀吉の朝鮮出兵、日本海海戦の謎を解く / 播田 安弘

日本史を科学の目で検証し直す第弐弾です。

前のでも書きましたが、歴史学者にはない視点から考察するというのは非常に重要なことだと思います。

邪馬台国の場所を特定するのに、当時の日蝕が観測できる場所を推定(これが結構難しいそうで)する、というのは何人かの天文学者が行っているそうですが、地球の自転は結構不安定なので、ビシッとした値を出すことが困難なんだとか。
そのせいで、大和地方で見えた見えないの論争になっているようです。
見えたかどうかは、本書をご覧ください。

筆者は船舶設計がご専門だそうですが、今回も船の知識をフル動員して、歴史を紐解いておられます。
朝鮮出兵でも日本海海戦にしても、伝えられている話は結構嘘誤魔化しが多いようです。