2019年9月14日土曜日
世界一わかりやすい日本憲政史 明治自由民権激闘編 / 倉山満
明治維新によって公家と武家は西洋式の法律と政府を整える必要に迫られたわけですが、西洋式の教育を受けていない国民を率いて西洋式の政府を運営していく大変さを説明されています。
「世界一わかりやすい」とあって、確かに説明はわかりやすいのですが、この時代の政治の混迷(ようするにハチャハチャで何が何やらわけわからん)状態の説明をするのは困難を極めたでしょうね、よくわかりませんでした。
今の日本の政府が、明治の頃に比べてたらどれくらいまともになったかというのはよく分かります。
反面、官僚に政治家が言いなりの政治の大元も、この頃の政府体制の弱体が原因で、今もその体制を引き摺ったままであることもよく分かります。
そんな状況で、曲がりなりにも世界の一流国の仲間入りができたのですから、凄いことです。
日本がそのような短期間で世界の一流国になったので、半島や大陸の人達は「日本にできたのだから、我々にもできて当然だ」という錯覚を抱いているんですよね。
未だに西洋式の「法律」というのを理解できていないのに。
2019年9月12日木曜日
群青神殿 / 小川一水
2002年に発刊されたものを加筆訂正して、再発刊されています。
現代を舞台にしているので、この十数年間で変わった世の中に合わせての訂正だそうです。
小川氏のSF小説は割と好きなのですが、ちょっと絵本を読んでいるような不思議な感じのする文章で、読んでいて楽しい感じではあるのですが、反面現実離れ過ぎている感じもするので、文章は読みやすいけど小説の世界に付いていけない時があって、あまり読んでないんですよね。
本書も現実的な部分と非現実的な部分にかなりの落差があって、小説の世界に入り込みかけては引き戻される感じ。
そういうのが好きな人は嵌まるんだろうなと思いますが。
深海のメタンハイドレートは、日本の近海にも大量に眠っており、それを低コストに採掘できれば、日本のエネルギー問題は直近の数百年間はなくなると言われています。
現実でも多くの研究者が採掘方法を探しています。
早く実現するといいのですが。
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