2014年11月28日金曜日
The Endless River / Pink Floyd
Division Bell(邦題「対」)から20年。
突然リリースされたピンク・フロイドのスタジオアルバムです。
当初はRoger WatersがDavid Gilmoreと仲直りしてPink Floyd再結成でもしたのかと思ったら全然違っていて、元々は2枚組になるはずだった Division Bell向けに製作されたデモ演奏が大量に残っており、亡くなったRich Wrightの演奏も残されており、それを元に製作されたのだとか。
確かに本作Division Bellの雰囲気をそのまま引き継いでおり、20年前が蘇ったような感じです。
Division Bellと、その前のA Momentary Lapse Of Reason(邦題「鬱」)の2枚は、Pink Floyd名義ではあるけど、実質的にはDavidとBob Ezrinのソロアルバムという感じが強く、それ以前にリリースされたGilmoreのソロアルバム ー Bob Ezrinプロデュースの延長上にあるアルバムに、Nick MasonとRick Wrightを参加させてPink Floyd名義でリリースしたと言っても過言じゃないのです。(実際、Pink Floydの名称使用権でWatersが訴えてましたね)
まあ私はGilmoreのソロアルバムも好きだったので、鬱と対の2枚はPink Floyd作品の中でも最も気に入ってるんですけどね(爆)
そんな状況で製作されたDivision Bellの残渣を集めてのアルバムですが、殆どの曲がRickのキーボードに合わせて作られています。
実質Davidのソロアルバムとはいえ、実際にはRickやNickは単に演奏するだけでなく、積極的に楽曲製作にも関わっていたんですね。
Pink Floydのファンなら、もちろん必聴のアルバムです。
2014年11月25日火曜日
ALBION / TEN
英吉利の演歌歌手Gary Hughes率いるTENの新作は、ギタリストを3人に増員して(更にキーボードもいる)総勢7名体制で来ました。
サウンドを立体的にしたいからというのが、ギタリストを3名にした理由だそうです。
情感たっぷりのヴォーカルと情状的な楽曲は相変わらずなのですが、私的にはやはり最初の頃のテン
Vinny Burnsのギターは、Garyのヴォーカルとこの上なくマッチしており、現体制の3名のギタリストも上手いのですが、相性とということで考えると...。
2014年11月23日日曜日
真田三代 / 火坂雅史
本書での真田三代は祖父 幸隆、父 昌幸に兄 信之(信幸)と弟 幸村(信繁)の三代を描いています。
意外だったのは、名将として名高い昌幸は、実の父幸隆から学んだのではなく、幼くして人質に出された武田家で信玄から薫陶を受けていたことです。
同様に幸村は上杉家に人質に出され、直江兼続に教えを受けている。
真田家として、代々引き継いでいるのは、諜報を行っていた歩き巫女、山伏、忍者のネットワークで、戦術や軍略を代々受け継いでいるわけではないのが面白いですね。
その直江兼続を描いた天地人
ストーリー運びの絶妙さは、本作でも健在で、火坂氏の筆は乗りに乗っているようです。
解説で火坂氏が選ぶキャラクターは歴史の脇役的な人ばかりということが書かれており、確かにこれまではそうでしたが、現在日経新聞にて徳川家康を描いた家康伝を連載していますので、脇役しか描かないと決めえているわけでもないようです。
逆に歴史の中心のいた人物を、火坂氏がどのように描くのか、楽しみです。
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