2014年1月25日土曜日
QED 伊勢の暁光 / 高田崇史
QEDシリーズ最終章です。まあ別編の方はまだこの後も続いてますけどね。
日本の最大の謎である伊勢神宮の謎解き編です。
伊勢に奉られているのは皇祖神である天照大神ということになっているのですが、果たして如何に。
余り書くとネタバレになって読む楽しみがなくなるので、読んでのお楽しみということになりますが、今回の結論も成る程と納得させられるものになっています。
そういえば、伊勢神宮はたぶん小学生の時に修学旅行で行っているはずなのですが、さっぱり記憶にないな。
二見浦とホンダの鈴鹿工場見学は覚えているんだけど。
写真関係で伊勢には時々行くことがあるけど、お参りはしてないしなぁ(苦笑)
DELIVERING THE BLACK / Primal Fear
デリヴァリング・ザ・ブラック
DELIVERING THE BLACK
独逸の鋼鉄の鷲 Primal Fear 10枚目のアルバムです。
10枚目にもなると流石にワンパターン的になってきて、あれ?この曲あれの焼き直しじゃね?という曲も出てくるのですが、それでも自然と身体を揺すり頭を振ってリズムを刻まされてしまいます。
ラルフのヴォーカルもますます表現力に磨きが掛かり、それにアレックスの情感たっぷりのギターメロディが乗ってくるのだから、たまらんですよ。
HM/HRファンなら文句なしに買い!
2014年1月23日木曜日
忍び秘録 / 荒山徹
短編集です。
服部半蔵の子孫が主人公の短編が2編。
荒山氏お得意の朝鮮と日本の関係を描いた短編が2編。
服部家は2代目半蔵が無能で、伊賀忍軍を統括するのは柳生家に移管されて、服部家はお取り潰しになったことは知っていましたが、ここではその後も服部半蔵の子孫が細々と忍術を伝え続けていた設定で話が成り立っています。
2編では、3代目半蔵以降に違いがあるので、たぶん3代目以降は荒山氏の創作なのかなという気がします。
朝鮮通信使が江戸時代に来ていたことは割と有名ですが、室町時代にも来ていたことは初耳でした。
たった3回ですが、その時に日本文化を学び、それを基に現在ハングル文字と呼ばれている君民正音が作られたという話は、今の韓国/朝鮮人が読んだら憤慨ものでしょうね。
とはいえ、日本が世界で最初の小説を生み、一般大衆も女性も詩を詠み、識字率も驚異的に高く、技術文明の発達も優れていたことは間違いないことなのですけどね。
なんにしても、これまで読んだ荒山小説と同等以上に面白く楽しめました。
2014年1月21日火曜日
【α7R】Super-Wide-HeliarにUV-IR-Cut Filterを付けてみる
コメントで、周辺部のマゼンダ被りは赤外線フィルターに光が斜めに入るとカットできないため、という情報を戴いたので、んではIR Cut Filterを買って試すべと探したのですが、世の中に赤外線のみをカットするフィルターが存在しないらしいです。
紫外線のみをカットするフィルターはいくらでもあるし、赤外線のみを通過させるフィルターもあるんですけどね。
色々と探して、紫外線と赤外線をカットする(つまりは可視領域の周波数の光のみ通過させる)フィルターならあることが判ったのですが、これがまた馬鹿高いのです。
幸いeBayに出品している香港の業者が、送料込みで比較的手頃(とはいえ買った時のレートで6千円をちょっと超えてましたが)なお値段で出していたので、そこで購入しました。
でまあ、10日間程度で到着したのですが、年末年始のドタバタでちゃんと試す機会がなく、ようやく試写を行いました。
Super-Wide-Heliar 15mm/F4.5 + Voigtlander VM-E Close Focus Adapter + SONY α7R
撮って出しJPEGを縮小。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhmqFeAHWsEParp9JfJHE7fxn5zHVyTCl94Oyw2MEIJFOzyEAUAPfI4bIcsqU06xZ4dK-AHfWcvD0HY7OCdNPPQ5rpl-UDf8E1K5uXnnLdDg_dolFjfLN5lcoWaOF_SeCYiMRcVGDLz47n7/s1600/UV-IR-Cut.jpg)
結果、若干の改善はあるようですが、ほとんど変わらず。
上部のアンバー被りにも影響なし。
よく考えたら、前面に付けた場合でも、周辺の光はフィルターに対して斜めに入って来るから、赤外線のカット効果は低減してしまうんすよね。
まあライブハウスのブラックライトとかの演出効果ライティングの影響を避けられる効能はあるので、買って無駄ではなかったですけど。
【くるまのおと】2014年 新型車メカニズムのすべて
私の次期戦闘機として検討しているベンツ Aクラス、フォルクスワーゲン ゴルフ、ルノー ルーテシアが掲載されていたのと、マツダのSkyActiveに興味があったので、買ってみました。
数年前のMotorFan Illustratedで、マツダの社長さんが「つまりはコンカレント生産を極めたということです」と自信満々に語られていたことが、ここへ来て成果を上げアテンザというクルマに結集できた内容を確認できました。
考え方としてはフォルクスワーゲンのMQBと同じで、設計・生産で固定部分と可変部分を切り分けて、最大限にモジュール共有をしながら、様々なサイズの車種を生産するシステムです。
これによって、マツダはなんと対ドルが70円代でも利益が出せる生産性を達成したというのを前から聞いてましたが、その上で円安になったので、現在マツダは世界でも最も利益率の高いクルマメーカーになっています。
まだまだ日本の製造企業もやることはあるってことですな。
それはさておき、でもやっぱり見れば見るほど、欧州メーカーの先進性というのは凄いと思わされる面も多々あります。
ボルボのV40は世間の評判が非常によいのですが、これを読むとボルボの先進性は失われていないのが判ります。
フォード傘下に入って、フォードからあれこれと口出しされていた頃は低迷していましたが、フォードから離れた途端に復活。
アメリカ式のマネージメントは製造メーカー向けには駄目って証拠ですかね。
同様にフォード傘下だったジャギュアやアストンマーチンも、フォードを離れた今は絶好調ですしね。
家康、死す / 宮本昌孝
家康、死す(上) (講談社文庫)
家康、死す(下) (講談社文庫)
徳川家康は実は若くして死に、その後は影武者が成り代わって天下を統一した、という話は昔からあって、これを題材にした小説や漫画が数多くあります。
本書もその内の一つです。
が、宮本氏らしい独自の視点での入れ替わりになっており、また話の展開が非常にスリリングで面白く、最初から最後まで飽きる暇なく一気に読み終えてしまいました。
タイトルから家康もしくはその影武者が主人公かと思いきや、家康を幼少から支えてきた世良田次郎三郎が主人公になっています。
この世良田次郎三郎は、ある小説では家康の影武者をしていてその後の家康に成り代わった人物、として描かれているのですが、本書ではその説は取っていません。
史実を巧みに混ぜ合わせて、確かにこういう入れ替わりがあったのならあの史実の辻褄が合うな、と思わされる箇所が多々あり、宮本氏の史実調査と考察の巧みさを感じさせられます。
2014年1月19日日曜日
真空のからくり / 山田克哉
ヒッグス粒子とヒッグス場の関係がさっぱり判らなかったので、なんか判りやすい解説書はないものかと探していて、本書がよさそうだったので買ってみました。
これまで読んだ量子力学の解説書で一番判りやすいというか理解した気にさせて貰えました。
例えば、粒子は位置と速度が不確定なのに、野球のボールはどちらも確定できる理由が、粒子の波動性が持つ波長より大きいか小さいかで決まるというのなどは、ストーンと胸に落ちて海より深く納得できてしまいました。粒子の波長というのは、言い換えれば不確定性の有効範囲と理解できるんだと思います。
ヒッグス粒子が初期の宇宙にはあって今はない理由も、宇宙の温度が冷えて相転換されたため、というのも納得です。
ヒッグス粒子が質量を与える模式図として、ヒッグス粒子に質量を持つ粒子が当たってスムーズに進めない図が、よく示されることがあるのですが、結局はあれは間違いですね。
初期の宇宙ではそうでも、今我々が生きている宇宙ではそうなってない。
量子力学に興味がある方には、お薦めな一書です。
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