2023年6月4日日曜日

日本経済 失敗の本質: 誤った貨幣観が国を滅ぼす / 三橋 貴明

信用制貨幣と金本位制貨幣の違いを、世の中の人達が理解していないのをいいことに、如何にして財務省官僚が、出鱈目を吹聴して国民の財産を奪おうとしているかを解説されています。
国の借金というけど、負債と借金は違うし、ましてや通貨発行権を持っている政府の負債は借金ではありません。
政府の負債がなくなるというのは、国民が使っている紙幣を回収して焼却炉に放り込んで無かったことにする、ということなのです。
つまりは我々国民の財産資産をなかったことにするということなのです。
一般の人には、これが理解できないのですよね。


これからの時代に生き残るための経済学 / 倉山 満

憲法学者の氏が、何故に経済学を説かねばならないかというと、今の日本には経済を分かっている経済学者がいないからなんでしょうね。
政治家にしても、財務省官僚にしても、日銀スタッフにしても、信用通貨による経済学を理解できる人は稀で、金本位制通過による経済学でしかものを語ってないです。
いや、財務省官僚は、実は分かっていながら、出鱈目を吹聴している節もあるので、余計にタチが悪いんですけどね。

日本語の発音はどう変わってきたか-「てふてふ」から「ちょうちょう」へ、音声史の旅 / 釘貫亨

発音がどう変わって来たか?の解説よりも、それをどうやって解析して来たか、の説明の方が多いです。
古代中国での漢字の読み(発音)の解析も重要なことだと思うのですが、本の題名見て買った側からすると、そんなことより、平安時代から鎌倉、室町、江戸と時代に応して、どう変化したのかを詳しく知りたかったです。


徳川家康の大坂城包囲網 関ヶ原合戦から大坂の陣までの十五年 / 安部 龍太郎

小説ではなく、氏が史実を調査して分かったことをエッセイ形式で書かれた、歴史解説書です。

逆説の日本史で、江戸時代の東海道から山陽道沿いの大名配置を解析されていたことはありますが、本書では江戸時代が始まる直前から初期の頃の、大名配置を解析されています。
なるほどなぁと唸られる話で、如何に徳川家康という人が、人心把握に長けて、更には将棋の何手も先を読み尽くすような戦略を立てていたかが分かります。
中々こういう視点で説を立てている人がいないのは、常套文句の「資料にないから」なんでしょうね。


韓国の借金経済 / シンシアリー

収入に対する借金の返済額が、韓国の一般家庭ではかなりの高額になっているとのことですが…そもそも韓国人は借金を返さないって以前の著書で書かれていたので、返す気もないのに多額の借金してマンションを購入してるんですかね?
日本のバブル期のように、買った値段よりも何年か住んで売却する時の値段の方が高くなる、という状況を期待して無理した借金をしてでも買うのが流行ったそうなのですが、バブルが弾けたら…というのが、韓国のイマココってやつらしいです。
年金制度も不十分なため、生活苦に苦しむ韓国人が多く、政府には期待できないから、なんやかんやで日本にたかると。


元素で読み解く生命史 / 山岸 明彦

元素の性質から核酸(DNA/RNA)が決まり、アミノ酸の配列が決まり、タンパク質の配列が決まる。
という流れの説明かなと思って買ったのですが、そういう話とは少し違ってました。
まあ結局は、生命の秘密はまだまだ解らないことだらけってことですね。