2018年11月3日土曜日
国民が知らない 上皇の日本史 / 倉山 満
上皇というと、歴史の教科書で後鳥羽上皇の院政が取り上げられているくらいで、他の(歴史上大勢いる)上皇はあまり教えられることはなく、故に上皇=院政=独裁という連想をしてしまいがちです。
実際には後鳥羽上皇でも独裁というには程遠かったみたいですが、治天の君として独裁体制を築けた上皇というのは、事実上存在しなかったようです。
どちらかというと、時の権力者との権力抗争で明け暮れたのが、今の歴史学者さん達に独裁だと云われているわけですが…日本の学者さん、特に歴史学者さん達はソ連や中共のプロパガンダとスパイ工作で洗脳されて、天皇は独裁者だという思い込みを刷り込まされているとしか思えないんですよね。
それはさておき、後半年程で今上が退位されて上皇となり、皇太子が天皇に践祚され即位されるわけですが、それに当たって、氏が正確な上皇の歴史を日本国民に改めて正確に知っておいて貰いたいということで、本書が刊行されたそうです。
天皇は様々な儀式があり、また様々な行動に制約があり(勝手に人に会えない、勝手に出歩けない、などなど)、その制約を課せられないように退位して自由になり、元天皇という権威だけ(権力はない)の存在となって政治を動かして来たわけです。
今回の退位でにおいて上皇の権威が新たに興ることを、(天皇家の儀式や前例については何も知らないらしい)有識者という人達が恐れているわけですが、今生のお人柄を考えると杞憂でしかないであろうと思います。
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