2014年10月10日金曜日
日本古代史を科学する / 中田力
著者は医学博士で、要するに本業はお医者さんです。
医学博士が、科学の視点で魏志倭人伝を読み解くという趣旨の本です。
途中までは非常にロジカルな推論と科学的な根拠を元に、キチンと論理立てた論拠が進んでいっていて、納得のできるものになっています。
水行の一日辺りの距離と陸行一月の距離は、いくら古代の船や山中の行軍だとしても、短すぎやしないか?と思うのですが、距離の試算の元はきちんと論理だっているので、反証もできんのですけどね。
しかし、最後の方は打って変わって、推論と呼ぶにはあまりにも根拠のない「であろう」論が続きます。
いや根拠がないというのは言い過ぎですが、証拠というのはちょっと心許ないものが多くなるのと、ちょっとこじつけ過ぎる推論も増えてきます。
証拠となる史料がほとんどなく、物証となるものもあまりないので、この点は誰がやっても同じようになってしまうのですけどね。
いずれにしても、歴史学者ではない方の冷静な視点での解析で、しっかりとした考察になっていると思います。
【くるまのおと】水野氏がデミオを絶賛
本日発売のベストカーで、元GT-R開発主査の水野氏が、新型デミオを大絶賛しています。
外観デザインを褒め、内装を褒め、造りを褒め、走りを褒めと、全てにおいて絶賛です。
マツダの快進撃が止まらない、というタイトルの特集もあちらこちらで見掛けますが、これをきっかけに日本の全てのメーカーの勢いが出てくれればいいのですが。
2014年10月8日水曜日
「誤解」の日本史 / 井沢元彦
文庫版は2年以上前に出版されていたのですが、何故か読んでませんでした。
いつもの井沢節が満載です。
歴史学者さん達は、史料至上主義といって、頑固に史料に書かれていることだけを信用するというのが不文律のように、頑なに信用するという態度を示されるそうなのですが、反面神武天皇の実在を作り話と切り捨てたりもしてるんですよね。
史料至上主義というよりも、単なるご都合主義なんじゃないでしょうかね?
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