2016年9月22日木曜日

負けるはずがなかった! 大東亜戦争 / 倉山満



結果的に負けてしまったから「何であんな無謀なことをしたんだ!」と今は言われるのですが、開戦当時はマスコミも国民も「アメリカなんて一蹴できる!」と信じてたんですよね。
実際のところ、勝とうと思えば勝てたというよりも、倉山さんに言わせれば、負けるはずがない戦争をわざわざ負けた、ということになります。
いつの時代でも、現場は非常に優秀だが、官僚は例えようもないくらいにあほ揃い、というのが日本で、今の日本が長い不況から抜けられないのも国際的な信用をなかなか得られないのも、偏に官僚と政治家が無能揃いだからですよね。
日本の工業製品の質の高さは、世界でも折り紙付きなのに、実際にそれが日本製品のブランディングに繋がっておらず、中華製や朝鮮製の製品との区別を欧米人に付けて貰えていないのも、経営者があほ揃いだからですな。

結局の処、日本人というのは、戦術と戦略の違いが全く分かっていない、目的と手段が入れ替わって何のためにやっているかを忘れる、ために勝てる試合を負けてしまうのです。

2016年9月19日月曜日

キング・オブ・エジプト

キング・オブ・エジプト

まだ神々と人間が共存していた頃の物語です。
冒頭の方で、なんか登場人物の大きさが変やなと思ったら、神々と人間のサイズ(身長)が1.5倍くらい違えて表現していたんですな。
戦闘シーンのCGがなんかイマイチだなと思ったけど、全篇実写ベースのCG化されてて、CG屋さんはかなり大変だったろうなと思います。
内容の方ですが…うーん、なんかなぁ、ってところかな。
あまり前評判はよくなかったんですが、このストーリーじゃあなぁ、という感じですな。

スーサイド・スクワッド

スーサイド・スクワッド

昨年5月に観たFOCUSに出演していたマーゴット・ロビーさん、いよいよブレイクしましたねぇ。
PAN AMの時は世間知らずのお嬢様役で、FOCUSの時は孤児でアバズレ。
本作では完全にぶっ飛んだキャラで、役の作り分けの巧さを感じました。
緊張感満載の戦場へ、ヘラヘラ笑いながら出ていて相手を叩きのめす、空気の読めないキャラは最高に面白いです。
ちなみに続編があるようです。
人気が出て、興行成績がよかったら、シリーズ化されるんでしょうね。

動乱の日本史 徳川システム崩壊の真実 / 井沢 元彦



幕府が何故滅んだのか。それを井沢流に解き明かしてくれます。
幕末の役人の無能さと、現代日本の官僚の無能さ加減は、実は同じ根にあるのですね。
それでもまだ江戸時代の幕閣役人は、基本的に将軍が替われば総取っ替えされて、前任者が不正を働いていたら直ぐにバレるから、問題の先送りをしても不正は行わなかったでしょうけどね。
#現代の官僚さん達は、前任者の不正を見つけても知らんぷりで、自分もその不正を引き継ぐからバレないんだろうけど(苦笑)
米国は大統領が替わる度に、官僚の上位3千人くらいがごっそりと入れ替わるから、不正はやりにくいシステムになってるし、先送りも後から責任追及されるから、できないんですよね。