2006年10月7日土曜日
フェルマーの最終定理 / サイモン・シン
フェルマーが遺した数学上の問題がいくつかあり、その中で最終定理と呼ばれ、300年以上誰も解くことができなかった問題。その定理を証明するという難題に挑戦した数学者達の歴史と最終的に証明を完成させた数学者の努力の物語です。
本作はサイモン・シン氏の作家としてのデビュー作だそうですが、先日呼んだ「ビッグ・バン宇宙論」と共に、説明が困難な問題を素人にも判りやすく解説し、ドキュメンタリーとして楽しめる構成になっています。この辺りは、氏がTV業界で養ったセンスが活かされているのでしょうか?
扱っているテーマは非常に難解なものですが、本書は難しくありません。是非、ご一読を。
2006年10月6日金曜日
Open The Door / Evanescence
バンドの創設者でソングライターでギタリストの脱退で、1発屋で終わるのかと心配だったのですが、杞憂でした。
シンガーであるエイミー嬢の才能は生半端なものではないようで、新しいギタリストと素晴らしい楽曲がてんこ盛りの本作を届けてくれました。
美しく気高くしかし力強いHard Rockを、脳髄の奥底にまでしみ通るような声で歌い上げています。
1stに勝るとも劣らない作品です。
今年のNo.1は、B.L.S.のSHOT TO HELLで決まりかなと思っていましたが、勇み足でした。
2006年10月5日木曜日
外交敗戦 - 130億ドルは砂に消えた / 手嶋 龍一
湾岸戦争の時に、日本は130億ドルの戦費を賄ったにも関わらず、世界中から全く貢献なしと評価された原因を探るドキュメントです。
単純にいってしまえば、国益ではなく省益を優先する大蔵省と外務省がお互いを無視し合い足を引っ張りあって、更には首相をも無視した結果と言えるのではないかと思います。
その後、お役所が少しは反省したのかといえば、さに非ず。露西亜、韓、中華には領土侵害され、国民が殺されているのにも関わらず、抗議もまともにできないばかりか、むしろ無理な要求をふっかけられ舐められ続けています。
民間がいくら頑張っても、国が全てを台無しにする。そんな日本の将来はどうなるのでしょうね。
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