2017年4月8日土曜日
世界の裏側がわかる宗教集中講座: ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、神道、儒教 / 井沢元彦
イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の高位の方と、井沢氏の対談が掲載されています。
それぞれの言い分があるんでしょうけど、どの方も争いの原因はあちらにあって我々にはない、という態度ですね。
当たり前ですけど。
本当にそうなら、とっくの昔に世界平和は実現されているはずですが。
他、神道と儒教についての説明もあります。
この2つについては、逆説の日本史で述べられていることの繰り返しになりますが、神道と儒教に焦点を当てて整理しているの、宗教について再確認したい方にはお薦めです。
2017年4月5日水曜日
叛逆捜査 - オッドアイ / 渡辺裕之
順番が逆になってしまいましたが、オッドアイ・シリーズ第一弾です。
本書では日本の在日米軍の問題を取り上げています。
一応、日本国は独立国ではあるのですが、軍事的には米国の占領下にあるままで(まあそれ故に中共が攻め込んで来ないんですが)、それを理解できない日本国民からすると余計なお世話と感じる人が多いのも事実。
平和と唱えれば平和になると信じている根拠が、私には理解できんのですが、井沢氏言うところの言霊信仰なのでしょうね。
2017年4月2日日曜日
海の向こうから見た倭国 / 高田 貫太
半島の遺跡から当時の半島と列島の関係を研究されている方による、古代倭国の状況を解説した書です。
先日読んだケント・ギルバート氏の著書の中で、半島で発掘された前方後円墳が、半島国にとって都合の悪い研究結果になって、埋め戻されなかったことにされた話が出ていたのですが、本書によると半島国の研究者でもちゃんと遺跡の研究を、科学的に政治的な思想を入れ込まずにキチンとされている方がおられるようです。
ただ、本書の著者は韓国の大学に留学経験があり、奥さんが韓国人ということもあるのか、本書の記述で韓国びいきな表現がちらちほらりと見えるのが気になりました。
例えば、百済が高句麗に攻められた時の記述に「倭軍による工人の連行」という表現があります。
その直後に「半島南部の人びとの倭への大量移住」と書いているんだし、百済滅亡時には百済の王族貴族を始めとして百済の人びとが倭国へ亡命しているんだから、この「連行」という表現は、どう考えても不適切でしょう。
また半島の遺跡には倭国産のものがあることも書かれているのですが、先進的な技術は全て半島から来ているということを前提にした解説ばかりだったりで、なんあかなぁという感じです。
全体的には、半島に偏らず公平に書かれていると思うので、以上のことは揚げ足取りともいえるレベルのことなんですけど。
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