2018年6月28日木曜日

明治維新という過ち・完結編 虚像の西郷隆盛 虚構の明治150年 / 原田 伊織



シリーズ第3弾で、完結編です。
今回は西郷さんの巨像を暴くことを主眼に論を進められています。
世で云われているような立派な人物ではなかったのは事実かも知れませんが、本書を読んでも下級武士の出なのに、非常な影響力がある人物であったことは間違いないようです。
対して、勝海舟はほら吹きの小物に過ぎない、と云いたいところですが、何故かそのほらで以て色んな人を動かしているんですよね。

何にしても、明治政府立ち上げ時の中心となった長州派閥の連中は、権力を得たことを利用して私腹を凝らすことに明け暮れていたのは間違いなさそうです。
このことは逆説の日本史でも指摘されていました。
今でもこの頃の長州派閥というのは、官僚の世界では生き続けているようで、官僚が天下り先として公金を使って多数の公益法人を作り、そこに意味もなく多額の税金を投入し、それを給与や退職金として懐にしている構図の原形は、明治時代にあったんでしょね。

2018年6月26日火曜日

【くるまのおと】トヨタとマツダ 走りが変わった理由



というタイトルで、ドライバー誌が特集を組んでいます。
どちらかというとトヨタのページの方が多いですが。
まあ昔から走りに拘っていてスポーツイメージも打ち出しているマツダの場合は、SkyActiveを打ち出してから独逸車に対抗できるくらいの走りを実現しつつあります。
が、トヨタは、もりぞうさんが社長になってから打ち出した「もっといいクルマを作ろうよ」とのかけ声の効果が、ここに来てやっと出て来たらしいです。
今回フルモデルチェンジとなったクラウンは、旦那仕様を捨てて、アスリート系一本に絞ったとのこと。(元々、先代も80%くらいがアスリートだったそうで)
評論家各氏も、これがクラウン?!と驚愕の出来だそうです。
本誌の記事ではないですが、もりぞうさんも試乗した時に「俺のラリーカーよりもいいじゃないか」といわれたそうで。
中国車や韓国車が、欧州のデザイナーや技術者の手を借りて、日本車よりも安くていいクルマを作りつつある昨今、日本メーカーはより高いレベルを目指して邁進中です。
欧州車にお乗りの方も、一度日本車のディーラーへ行って、試乗してみて感じてみてください。